崖っぷちロー

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普天間基地移設問題資料まとめ

2010-06-17 07:22:14 | ニュース系
普天間基地移設問題を考える際に参考になるもののまとめ。

一、条約・政府資料等
・日米安保条約 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/jyoyaku.html
 前文:両国が極東における国際の平和及び安全の維持に共通の関心を有する
 6条:日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、アメリカ
    合衆国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される。

 
 ※日本の防衛に限定されていないことを確認する。
 ※なお、この6条では陸・空・海軍のみが対象となっており、海兵隊は対象外とされているようにも読めるが、入ると解されている。
  衆議院議員東門美津子君提出安保条約第六条の解釈に関する質問に対する答弁書

・防衛省資料:在日米軍及び海兵隊の意義・役割について(PDF:2MB)
 ※おそらく政府・防衛省の説明としては一番まとまっている。
  
 1米海兵隊の沖縄駐留の理由
  ○沖縄は、米本土やハワイ、グアムなどに比較し、東アジアの各地域に対し距離的に近い。
   →この地域内で緊急な展開を必要とする場合に、沖縄における米軍は、迅速な対応が可能。
  ○また、沖縄は我が国の周辺諸国との間に一定の距離を置いているという地理上の利点を有する。

 2在沖米海兵隊の意義・役割
  ○在沖米海兵隊は、その高い機動性と即応能力(※)により、我が国の防衛をはじめ、06年5月のインドネシアのジャワ島における地震への対応など地域の平和と安全の確保を含めた多様な役割を果たしている。
   →地理的特徴を有する沖縄に、高い機動力と即応性を有し、様々な緊急事態への一次的な対処を担当
    する海兵隊をはじめとする米軍が駐留していることは、我が国及びアジア太平洋地域の平和と安定に
    大きく寄与。


5月28日共同発表(2+2)
 SCCの構成員たる閣僚は,沖縄を含む日本における米軍の堅固な前方のプレゼンスが,日本を防衛し,地域の安定を維持するために必要な抑止力と能力を提供することを認識した。

  ※鳩山内閣の下で決定され、菅内閣でも踏襲される。
   ここでも、「日本の防衛」と「地域の安定の維持」という、二つの目的がある。

  閣僚は,2009年2月17日の在沖縄海兵隊のグアム移転に係る協定(グアム協定)に定められたように,
  第三海兵機動展開部隊(MEF)の要員約8000 人及びその家族約9000人の沖縄からグアムへの移転は,代替の施設の完成に向けての具体的な進展にかかっていることを再確認した。


  ※「かかっている」という表現。グアム協定でも同様の表現。
   外務省・日米安全保障体制のページにある各種合意なども重要。

普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価準備書
  ※いわゆる環境アセスメント。普天間代替施設の概要、運用が想定される機体の情報など。
   但し、MV-22(オスプレイ)はアセスメント対象外。

・防衛省資料:中国の軍事力近代化、海洋活動について(PDF:1,022K)

二、沖縄側見解・資料等
「普天間ヘリ部隊のグアム移転の検証について」説明資料(PDFファイル:1,324KB)
  ※宜野湾市長による見解。第36海兵航空群もグアムに移転すると主張。
   (但し、これに対する反論・批判がある)。
   その他宜野湾市のサイトにあるもの。

「沖縄からグアム及び北マリアナ・テニアンへの海兵隊移転の環境影響評価/海外影響評価書ドラフト(抜粋仮訳)
  ※上記宜野湾市長の見解の根拠とされるもの。
   アメリカ側が台湾までの距離を考慮事項にしていることにも注目。

2008年9月国防総省グアム軍事計画報告書(抜粋仮訳)
  ※これも宜野湾市長の主張の根拠とされる。但し、異なる読み方をする見解もある。

人種差別撤廃委員会の最終見解
  ※パラグラフ21が沖縄についての関心事項と勧告。

フリージャーナリスト岩上安身氏による川内博史衆議院議員へのインタビュー(動画)
  テニアン移設案を主張する川内議員へのインタビュー。
  但し、強い反論・批判がある。

三、WEB上での議論等
リアリズムと防衛を学ぶ-普天間移設、および軍事は政治の道具だということの意味(追記あり)
 軍事的なアプローチに引っ張られすぎないことの重要性を説いている。
 その他、「普天間問題」カテゴリ、『「抑止」ってなんだ?』カテゴリも参考になる。

週刊オブイェクト・「普天間基地問題」カテゴリ
 WEB上での普天間基地問題議論における、軍事的側面からのアプローチの理論的支柱。
 在沖縄海兵隊の役割(斬首作戦対策)、中国からみた在日米軍の意味、宜野湾市伊波市長の主張に対する反論、オスプレイの静音性、テニアン案を主張する川内議員への批判など。

軍事板常見問題&良レス回収機構-普天間基地問題Q&A
  普天間基地問題の議論の集積。

軍事板常見問題&良レス回収機構-◆台湾常見問題
  台湾問題についての議論の集積

北大路機関-在沖海兵隊の抑止力 普天間飛行場海兵隊航空部隊と日本周辺情勢
  台湾が中華人民共和国の勢力下に入った場合のシミュレーションなど。

まりたん日記-『日米地位協定』なるほど講座
  日米地位協定についてかなり噛み砕いた解説。

だよもん天による人民解放軍特殊部隊の台湾戦の侵攻想定
 台湾の中華戦略学会発行の中国人民解放軍特殊部隊および台湾侵攻時における可能行動の研究の要旨(10年11月29日追加)

四、紙媒体等
・防衛大学校防衛学研究会編『軍事学入門』(かや書房)
  軍事力の意義、抑止の意味、国家戦略の意味など。

・防衛大学校安全保障学研究会編『安全保障学入門』(亜紀書房)
  安全保障の非軍事的側面など。

・江畑謙介著『新版米軍再編』(2006年、ビジネス社)
  米軍全体の世界規模での再編についての考察と、その中での在日米軍再編についての考察。
  普天間代替施設滑走路についての検証など。

・『軍事研究』
 09年4月・6月・8月・10月・12月号、10年2月 福好昌治著「在日米軍の組織と部隊」
  前5回は各軍の編制等についてのまとめ。10年2月はグアム移転についてのまとめ。
 
 10年2月 青木謙知著「実戦で活躍!V-22オスプレイ」
  オスプレイの性能、過去の事故原因とその対策について。
  現在のオスプレイの安全性・信頼性に対する評価。

・7月29日追加
 守屋武昌『「普天間」交渉秘録』
 一当事者の見方ではあるが、交渉の内幕を知るものとして。


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