崖っぷちロー

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東北地方太平洋沖・中越地震(東日本大震災)について

2011-03-14 09:57:24 | ニュース系
平成23年3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖・中越地震(東日本大震災)について

○自衛隊の動員について
 自衛隊の動員が遅い等の意見が散見されますので、阪神大震災時に自衛隊を指揮した松島悠佐元中部方面総監著『阪神大震災自衛隊かく戦えり』より、参考までに(162~163頁)。
 ※様々な条件により変動する

・部隊の出動準備に要する標準的な時間
偵察部隊(ヘリ・地上) 30分~1時間
中隊(人員100人、車両20両) 2~3時間
大隊(人員200人、車両40両) 4~6時間
連隊(人員500人、車両100両) 5~8時間

・集中に要する時間
師団(人員3500~4500人、車両800~100両)  約1~2日
方面隊主力(人員1万6000人、車両3500両) 約3~4日

 今回の大震災においては、「13日午前6時現在、被災地周辺で陸自約3万人、海空では約1万人。艦艇は43隻が現場海域に到着しており、航空機は準備中を含め約190機を動員している。 」というから、阪神大震災当時とは様々な条件が異なるが、かなり早くなったのではないだろうか。防衛省発表の数字ではこれよりも少ないが。

 参照:平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に対する自衛隊の活動状況(06時00分現在)
 参照:自衛隊10万人「不可能」な人数を投入 (2/2ページ)


 総理大臣から命じられた10万人の動員については、そのモデルとなった「首都直下地震対処計画」 では「最大で陸自は約11万人の部隊などを被災地域に集中し、海自は最大艦艇約60隻、航空機約50機を、空自は偵察機、救難機、輸送機など約70機を運用する」こととなっている。
そのため、短期的には可能であるが、部隊のローテーションなどを考えると、長期的な持続は困難なのではないかと思う。

防衛白書22年度版
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2010/2010/index.html

○情報の入手先について
 これらの官公庁発表の情報にアクセスしていない人が意外と多いように思われます。
・総務省 「重要なお知らせ」にて消防庁の資料が随時更新、その他情報
 http://www.soumu.go.jp/
・防衛省 「おしらせ(報道資料)」にて活動の情報等を随時更新
 http://www.mod.go.jp/
・厚生労働省 TOPページから
 http://www.mhlw.go.jp/

 移動中などの事情によってテレビやラジオからニュースを入手できない場合、携帯電話を利用してニュースサイトを見たり、(携帯電話で)ツイッターを閲覧することが有用だと思われます。ツイッターを利用する場合、比較的信頼できるマスメディアや官公庁のアカウントのみをフォローするべきでしょう。

○デマについて
 ツイッターを初めとするネット上では、さまざなデマが流れている。中には、少し調べればすぐに嘘だと分かる物もあり、情報源や他の情報をきちんとチェックすることが必要である。
 例えば、支援のために日本に向かっている空母ロナルド・レーガン(CVN-76)の写真としてhttp://livedoor.2.blogimg.jp/newsjapanese/imgs/9/d/9d94f64f.jpgが出回ったが、艦橋に書かれた番号は73であり、空母ロナルド・レーガンのものではない。結局、この写真は空母ジョージ・ワシントン(CVN-73)が08年9月に横須賀に入港したときの写真であった。

荻上チキさんがデマをまとめている。
参照:東北地方太平洋沖地震、ネット上でのデマまとめ

***15日追記
独立行政法人 放射線医学総合研究所が今回の原子力発電所の事故について、対応策等を発表しています。お知らせ欄で赤字になっています。「ヨウ素を含む消毒剤などを飲んではいけません-インターネット等に流れている根拠のない情報に注意-」や「東北地方太平洋沖地震に伴い発生した原子力発電所被害に関する放射能分野の基礎知識」など。
独立行政法人 放射線医学総合研究所



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