先週、買いましたよ、「ドラえもん プラス 第2巻」。
オマケつきのやつがあるなんて、気がつきませんでした。近所の本屋では、通常版しか売ってなかったような気がします。
「ドラえもん プラス」は、てんとう虫コミックスに未収録だった作品を収録した、新シリーズです。とはいえ、子供のころコロコロコミックで見たことがあったりとか、しばらく前の文庫版とかに収録されている作品も含まれているので、読んだ記憶がかすかにする作品に再会することもあります。中には、え~?こんな名作が未収録だったの!?と思うこともあります。
今回の第2巻では、1973年~1990年くらいまでの幅広い作品を収録していますが、やはり、1974年くらいまでの、古い作品が、なんとなく、味わい深くていいかんじです。逆に、近年の作品は、あーやれば実現できそうだな、と想像できてしまう秘密道具があったりしまして、やはり秘密道具といったら、ちょっと荒唐無稽でワケワカラン的なものの方がイイですね!
気に入った作品をいくつか紹介。
■ 「光ファイバーつた」 小学六年生 1986年6月号
当時の最先端テクノロジーであった、光ファイバーをネタにして、遠く離れた場所の映像が、テレビでみられるようになる、という秘密道具。あのころは、各家庭にまで光ファイバーがくるのは、201x年くらいと予想されていたはずです。
藤子F先生は、IP(インターネット・プロトコル)なんてものは、想定されていなかったのでしょうね、今みると、みょうにローテクにかんじてしまう道具です。ドラえもんには、コンピューターはたびたび登場しますが、コンピューターが通信ネットワークに接続されているケースは、あんまりないんですよね。ネットワークではなく、コンピューター&巨大ストレージ(どんな仕組みなのか、想像もつかぬ代物・・・)の場合が多い気がします。
■「いやな目メーター」 小学五年生 1974年5月号
いやな目にあうと現金がもらえるという、夢のようにスバラシイ秘密道具です。原理はまったく想像できず、だいたい、いったいどこからその資金を調達するのか?!まさに荒唐無稽!!これぞ、ドラえもんらしい秘密道具の王道です!
■「地球脱出計画」 小学五年生 1977年5月号
小惑星に楽園を築いて移住しよう、というお話。これ、本当に未収録だったのでしょうか?すごく鮮明に記憶しているのですけど。似たような内容の作品があったような気もします。映画の、大長編ドラえもんにも、似たようなネタを使った回がありますね。
■「ユメかんとくいす」 小学四年生 1986年4月号
スネ夫がみた、自分勝手なユメ。
「ごみすて場からひろってきた だめロボットを、やさしいスネ夫が・・・。」
「どうやら一人前の、めしつかいロボットにつくりなおしてやるという愛の物語。」
なんじゃそりゃー!?
これがでてくるのは、たった1コマだけですが、絵がとってもイカシテマス。
■ 「月給騒動」 小学六年生 1973年10月号
パパが給料袋をなくして大騒ぎ、というお話。銀行振込ではない時代のお話ですが、いい雰囲気の、いかにも昔のドラえもんらしいドタバタ劇になっています。
■ 「ペットペン」 小学三年生 1984年1月号
紙に描いた犬やネコがペットになるという秘密道具のお話。
このお話ですが、最後のほうで、のび太が泣いている1コマが、すごく感傷的な気分になります。ここをふくらませると、すごく泣ける感動話になりますね。なぜこれをオチに使わなかったのでしょうか。残念です。
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