退位礼正殿の儀 天皇陛下のおことば
今日をもち、天皇としての務めを終えることになりました。
ただ今、国民を代表して、安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に、深く謝意を表します。
即位から三十年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬意をもって行い得たことは、幸せなことでした。
象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。
明日から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。
「松の間」を出る時に、国民の代表者たちに向かって礼をして行った姿は心を打ちました。さすが、平成天皇陛下でした。
儀式を見ていて気が付いたことがあります。侍従長等が剣や勾玉を恭しく持ち運び、台の上に置くとき、段差がありました。3段ですか。でも昇るのは2段までですが、その順番と言いますか、足の運び方に気が付きました。
左足から昇り、降りる時は右足からなのですね。しかも左足から一段上がったら右足も上がって一旦そこで両足を揃えます。そしてさらに次は左足から先に上がります。 降りる時は右足から降りて、次に左足、両足を揃えて、次はまた右足から降ります。
国民代表の辞
・・・・。私たちは、これまでの天皇陛下の歩みを胸に刻みながら、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来を創り上げていくため、更に最善の努力を尽くしてまいります。・・・・・。