塩見岳
2017年01月07日 | 山
2016年の最後は塩見岳。
技術・体力ともに厳しい山行になりそうです。
12/30に博多を出発。
14:30にはこの日の宿である福美荘に到着しました。
とてもアットホームで昔住んでいた独身寮を思い出します。
12/31
5:30にタクシーで出発。
旅館の玄関先に良い登山を願う手紙と干し柿が置いてあり嬉しかったです。
まだ暗いうちに鳥倉林道の冬期ゲートからスタート。
夜が明けると
中央アルプス
そしてさらに林道を進むと
赤石岳など南アルプスの山々
壮大な眺めにテンションが上がりますが、重い荷物と長い林道歩きはやはりキツイ。
3時間の林道歩きの末やっと鳥倉登山口に到着。
そこからはひたすらザックの重みに耐えながら登る、登る!
キツイ、キツイ!
そしてやっと
塩見岳が見えました!
さらに登るとようやく三伏峠に到着。
ここをベースに翌日塩見にアタックの予定です。
さっそくテント設営。
去年の甲斐駒、仙丈では出番がなかった自作竹ペグを使用して、しっかりペグダウン。
ブラックダイヤモンドのスコップもデビュー。
そもそも本格的な雪山テント泊自体が初めてなので、いろいろと楽しいです。
雪を溶かして水を作るという作業も初めてでして、面白かったですね。
設営が終わる頃には塩見岳が夕日を浴びて輝いていました。
明日も天気はよさそうです。
1/1
昨晩は興奮してなかなか寝付けずあまり良いコンディションではありませんが頂上アタックの朝です!
暗いうちからヘッデン点けて出発。
まずは三伏山目指して歩き出します。
見上げれば満天の星、見下ろせば夜景という素晴らしいロケーション!
三伏山を越えて本谷山山頂に到着すると遠くの空が明るくなってきました。
塩見にまとわりついていたガスも流れていきます。
塩見岳の姿がはっきり見えだしました。
日の出までにはまだかかりそうなので先を急ぎます。
しばらく歩くと太陽が出てきた気配
仙丈や白峰三山にはガスがかかっています。
そして塩見岳の向こうから
明けましておめでとうございます!
2017年の日の出でございます。
良い年になりそうです。
さらに進んでいくと
樹林帯を抜け
塩見岳も違う角度から見えだします。
ついに稜線に!
展望も開けます。
塩見小屋付近に来ると
天狗岩と塩見岳が大迫力!
風も強くなってきたのでハードシェルを着て、バラクラバを装着。グローブも厚手のものに換えてアタックに備えます。
さらに広がる展望
近づく塩見岳
いったん下りいよいよ天狗岩へと向かいます。
岩稜帯に入ります。
アイゼンを効かせて慎重に。
高度を上げるほど雪面はクラストして緊張します。
なんとか天狗岩はクリア
ここから山頂までが核心部となります。
それでは行きましょう!
ミックス帯のルートはクラストしていてトレースもつかず、ルートファインディングが難しい場面が多々ありました。
天候が良いので助かってはいますが…
なかなか危険な登高だと感じました。
想像していたよりはるかにてこずってしまいました。
まだまだですなあ…。
しかしながら、アイゼンの前爪を蹴りこみ、ピッケルのピックを突き立てて登るのは楽しくてたまりません。
落ちたら最後!というギリギリな状況も自分が生きているのを実感できて、脳内で何かが大量に分泌。
まあ、非常に怖いんですが。
というわけでここから写真撮ってる余裕はなし。
そしてルート間違えて進退窮まったりしつつも何とか核心部クリア!
後はこの雪陵をひと登りで
塩見岳登頂!富士山も見えます!
目前に見えるのは東峰
何とかたどり着けました!
さらに東峰に行ってみます。
東峰到着
本峰を振り返る
名残惜しいですがそろそろ帰らなければなりません。
まずは本峰に戻ります。
本峰から登ってきたルートを見下ろします。
ここを下るのか…
天狗岩とのコルまではほとんど後ろ向きのクライムダウン。
やはり下りのほうが緊張します。
何とか下り、ミックス帯を振り返ります。
次はこれ。天狗岩を越えなければいけません。
こちらも無事通過。
後は難しいところはありません。
スリップしないように気を付けて下ります。
塩見岳を振り返りながら慎重に
仙丈、甲斐駒、白峰三山
大展望も見納め
塩見岳をゆっくり眺めます。
この後は樹林帯に下り本谷山まで登り返さなくてはいけません。
非常につらい登り返しですが、ここの樹林帯はなかなかの美林。
しかも木々の切れ目に塩見岳が映えるのです。
ふうふう言いながら本谷山を超えさらに三伏山を登り返します。キツイ!
最後に三伏山から塩見岳を眺めます。ありがとう塩見岳!
こうして無事テントまで帰ることができました。
1/2
山を下りる日です。
塩見岳にお礼を
後は下るだけ。
しかし気が抜けたのか、疲れが出たのか、なんでもないところでずっこけてしまいました。
そしてなんとゲートから伊那大島駅までは、山中で知り合ったお二人に車で送ってもらいました。
感謝!去年もこんな感じだったような。ありがたいことです。
この日は名古屋で1泊して次の日に博多まで帰りました。
今回も去年に続き好天に助けられた感じです。
八ヶ岳の時のように吹雪いてたら結構厳しかったでしょう。
また年末年始ということでトレースがしっかりついておりラッセルがなかったのも助かりました。
本当の意味では塩見岳を登ったとは言えないかもですが、いろいろなことを学んだ旅となりました。
もっと心身を鍛えて、さらなる高みを目指したいと思います。
技術・体力ともに厳しい山行になりそうです。
12/30に博多を出発。
14:30にはこの日の宿である福美荘に到着しました。
とてもアットホームで昔住んでいた独身寮を思い出します。
12/31
5:30にタクシーで出発。
旅館の玄関先に良い登山を願う手紙と干し柿が置いてあり嬉しかったです。
まだ暗いうちに鳥倉林道の冬期ゲートからスタート。
夜が明けると
中央アルプス
そしてさらに林道を進むと
赤石岳など南アルプスの山々
壮大な眺めにテンションが上がりますが、重い荷物と長い林道歩きはやはりキツイ。
3時間の林道歩きの末やっと鳥倉登山口に到着。
そこからはひたすらザックの重みに耐えながら登る、登る!
キツイ、キツイ!
そしてやっと
塩見岳が見えました!
さらに登るとようやく三伏峠に到着。
ここをベースに翌日塩見にアタックの予定です。
さっそくテント設営。
去年の甲斐駒、仙丈では出番がなかった自作竹ペグを使用して、しっかりペグダウン。
ブラックダイヤモンドのスコップもデビュー。
そもそも本格的な雪山テント泊自体が初めてなので、いろいろと楽しいです。
雪を溶かして水を作るという作業も初めてでして、面白かったですね。
設営が終わる頃には塩見岳が夕日を浴びて輝いていました。
明日も天気はよさそうです。
1/1
昨晩は興奮してなかなか寝付けずあまり良いコンディションではありませんが頂上アタックの朝です!
暗いうちからヘッデン点けて出発。
まずは三伏山目指して歩き出します。
見上げれば満天の星、見下ろせば夜景という素晴らしいロケーション!
三伏山を越えて本谷山山頂に到着すると遠くの空が明るくなってきました。
塩見にまとわりついていたガスも流れていきます。
塩見岳の姿がはっきり見えだしました。
日の出までにはまだかかりそうなので先を急ぎます。
しばらく歩くと太陽が出てきた気配
仙丈や白峰三山にはガスがかかっています。
そして塩見岳の向こうから
明けましておめでとうございます!
2017年の日の出でございます。
良い年になりそうです。
さらに進んでいくと
樹林帯を抜け
塩見岳も違う角度から見えだします。
ついに稜線に!
展望も開けます。
塩見小屋付近に来ると
天狗岩と塩見岳が大迫力!
風も強くなってきたのでハードシェルを着て、バラクラバを装着。グローブも厚手のものに換えてアタックに備えます。
さらに広がる展望
近づく塩見岳
いったん下りいよいよ天狗岩へと向かいます。
岩稜帯に入ります。
アイゼンを効かせて慎重に。
高度を上げるほど雪面はクラストして緊張します。
なんとか天狗岩はクリア
ここから山頂までが核心部となります。
それでは行きましょう!
ミックス帯のルートはクラストしていてトレースもつかず、ルートファインディングが難しい場面が多々ありました。
天候が良いので助かってはいますが…
なかなか危険な登高だと感じました。
想像していたよりはるかにてこずってしまいました。
まだまだですなあ…。
しかしながら、アイゼンの前爪を蹴りこみ、ピッケルのピックを突き立てて登るのは楽しくてたまりません。
落ちたら最後!というギリギリな状況も自分が生きているのを実感できて、脳内で何かが大量に分泌。
まあ、非常に怖いんですが。
というわけでここから写真撮ってる余裕はなし。
そしてルート間違えて進退窮まったりしつつも何とか核心部クリア!
後はこの雪陵をひと登りで
塩見岳登頂!富士山も見えます!
目前に見えるのは東峰
何とかたどり着けました!
さらに東峰に行ってみます。
東峰到着
本峰を振り返る
名残惜しいですがそろそろ帰らなければなりません。
まずは本峰に戻ります。
本峰から登ってきたルートを見下ろします。
ここを下るのか…
天狗岩とのコルまではほとんど後ろ向きのクライムダウン。
やはり下りのほうが緊張します。
何とか下り、ミックス帯を振り返ります。
次はこれ。天狗岩を越えなければいけません。
こちらも無事通過。
後は難しいところはありません。
スリップしないように気を付けて下ります。
塩見岳を振り返りながら慎重に
仙丈、甲斐駒、白峰三山
大展望も見納め
塩見岳をゆっくり眺めます。
この後は樹林帯に下り本谷山まで登り返さなくてはいけません。
非常につらい登り返しですが、ここの樹林帯はなかなかの美林。
しかも木々の切れ目に塩見岳が映えるのです。
ふうふう言いながら本谷山を超えさらに三伏山を登り返します。キツイ!
最後に三伏山から塩見岳を眺めます。ありがとう塩見岳!
こうして無事テントまで帰ることができました。
1/2
山を下りる日です。
塩見岳にお礼を
後は下るだけ。
しかし気が抜けたのか、疲れが出たのか、なんでもないところでずっこけてしまいました。
そしてなんとゲートから伊那大島駅までは、山中で知り合ったお二人に車で送ってもらいました。
感謝!去年もこんな感じだったような。ありがたいことです。
この日は名古屋で1泊して次の日に博多まで帰りました。
今回も去年に続き好天に助けられた感じです。
八ヶ岳の時のように吹雪いてたら結構厳しかったでしょう。
また年末年始ということでトレースがしっかりついておりラッセルがなかったのも助かりました。
本当の意味では塩見岳を登ったとは言えないかもですが、いろいろなことを学んだ旅となりました。
もっと心身を鍛えて、さらなる高みを目指したいと思います。
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