S.Boy blog

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アサヒカメラ・コンテストの違和感

2012-08-21 | 写真あれこれ
今月20日に発売されたアサカメ9月号で、月例コンテストの入賞作品についてちょっと違和感を感じた。
カラープリントの部、審査員は田村彰英氏。この部門の入賞写真、ほとんどが若い女性を撮ったもの。5位に2点ほど一般的な作品があるほかはすべて女性の写真。1位から4位までスナップなど入賞する余地もないといった雰囲気。

日本カメラやフォトコンは審査員の指向がかなり強く反映されるが、アサカメは編集部員も審査に参加するのでこれらの2誌に比べると、いろんな種類の写真がわりとバランスよく入賞する傾向にあったと思う。
それが今月号のカラープリントの部はどうしたことだろう? 昔、日本カメラでサンダー平山氏が審査員だった時(おそらく1990年代後半)、このように女性ポートレートだけが上位に入るような偏ったコンテストだった記憶はあるが、それでもこのアサカメ今月号ほどではなかったように思う。

私個人は、今年のアサカメ・プリントでは最初に5位で入賞した以外は相性がよくないと感じて全然応募していなかった。だから今年の内容を十分覚えているわけではないが、先月号まではこれほど偏った選考ではなかったように思う。たしかに女性ポートレートが上位に選ばれる傾向はあったように思うが、さすがに今月号はページをめくっていて驚いた。
ここまで偏っていると、田村氏と編集部で何かモメごとでもあって、田村氏があてつけとして選考しているんではないかと、いらぬ想像をしたりする。(今月入賞され方には失礼)
「審査員が平等の意識をもって客観的に審査」なんてことは全然思わない。むしろ多少の主観がないと、写真のコンテストなんて成立しないと個人的には思ってるのだけれど、これじゃ応募は減るかもしれない。