Junky Monologue

   ひとりよがりな趣味のお話し。

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やっぱり、バックロードホーンを作ろう・・・かな?(その2)

2014年10月26日 22時57分51秒 | スピーカー
先週の続きです。
まず、設計にあたっての前提。
ドライブユニットは今手元にあまっていてちょうど良くバックロードホーンに必要な諸元を持ったFE126E。
ホーンの開口部は部屋都合により前向きとすること。
スピーカーの大きさは出来るだけ小型にする(これも部屋都合)、とは言えバックロードホーンなので一定の大きさにはなってしまうのだが・・・。
横幅は出来るだけ細く(いわゆるトールボーイタイプ)、高さは大きくても900mm以内、出来れば700~800ぐらいに抑えたい。
その分奥行きは400mm前後まで許容し、ホーン長は最低でも2m以上確保したい。

それで言うと、前回の設計案Bは割りとうまくまとまっているかも知れないのだが、空気室形状にもしかすると難があるかもしれない。
何故かというと、設計案Bのような奥行きの深いタイプの空気室は他ではあまり作例として見かけないためでもある。
良くあるのは奥行きが非常に浅く(ユニットの奥行きギリギリ)縦に長いものばかりで、そういった形状に何か理由があるのかどうかがわからない点が気になると言えばなるのであった。
で、試しにやって見たのが下図のC案。


しかし、これはかなりの大きさになってしまった(許容範囲ギリギリいっぱい)。
そこで、広がり率を小さくし、小型化を図ってみたのが下のD案。


一応はデッドスペースもなく容積効率は良さそうだが、やはり広がり率が適正かどうかが気になってしまう。
加えて完成イメージが野暮ったくのっぺりしそうだし・・・。
同じ作るならもうちょいカッコ良くならないものかと思ったり・・・。
もう少し追い込みたい気もするが、一定のパラメータを確保することを前提にすると選択肢はあまり多くないことに改めて気付く。
あたりまえだけど一定の広がり率とホーン長を維持したまま小型化するという考え自体が矛盾している訳だ。
となれば、せめて外観上の工夫でもしてみるか、あるいはここは視点を変えて部屋のスペース確保を優先すべきとか・・・。
ということで、どうでもいいけど悩みは尽きない(笑)。

やっぱり、バックロードホーンを作ろう・・・かな?

2014年10月19日 14時22分16秒 | スピーカー
前回の更新からもう4ヶ月以上ですか・・・ぼんやりしていると月日の経つのは早いというか・・・。
個人的にも、会社的にもいろいろあるとは言え、以前のように気狂いじみて忙しかったという訳でもない。
まぁ~、世の中ありがちな不景気による先行き不安感に心が疲れているという事でしょうかね。
とにかく人ごとのようには言えない切実な課題が山積みではあるが・・・ってそんな事こんなブログで言っちゃ終わりです(爆!)。

となれば、癒しも必要かってことで・・・ってまたこれかよっ!・・・(笑)。

一番最初に作ったスピーカーはあまり考えずにに購入したFostexのユニットFE126Eの説明書に載っていた設計をそのまま使ったもので、
バスレフとバックロードホーンを組み合わせたハイブリットタイプであった。
ハイブリットというと聞こえはいいが、やっぱりどこか中途半端感が拭えない。
それでもバックロードホーンの可能性を実感するには充分であったので、
どうせならやっぱり純バックロードホーンを作りたい、それもオリジナルな設計でとずっと思っていた。
とは言うものの、純文系人間の私でも理解可能な設計法がなかなか見つからない。
だんだんとわかってきたのは未だ決定版となる設計上の方法論が存在しないらしいという事だけである。
そんなこんなでネットをうろうろするうち、ようやくなんとか素人の私でも出来そうな設計方法を解説してくれているサイトを見つけた。

それがココ↓
http://kanon5d.web.fc2.com/audiotop.html
このサイトの「初心者の自作スピーカー講座」のページにわかり易い解説があった。

で、さっそく見よう見真似で、エクセルに計算式を入れて下図のような表が至極簡単に出来た。

これは単に一定の広がり率に於いて、ホーンの長さと断面積との理想的な関係を表しているだけなので、
実際の設計はグラフの曲線に出来るだけ沿った状態になるように設計値を追い込んで行くことになる。

それが下の図表、広がり率とホーン長の違いで2案やってみた。
理論上のグラフ曲線と実設計値でのグラフ曲線の違いがわかります。
赤いグラフが目標とする曲線、濃紺に青いドットがあるのが実設計値によるグラフです。

しかしこれは設計図面を作りながらの試行錯誤による作業なので、なかなかの根気作業である。
とにかく音道の長さとかその部分の断面積とか一部の数値変更が全体に影響を与え続けるので、
常にどこかで妥協し続けないと終わらない作業になってしまうのであった。
まぁ~、万事にいい加減な性格の私にはちょうど良い集中力を要求され一定の楽しさがあるのだが、
几帳面過ぎる人にはちょっと辛い作業かもしれない。
幸いにしてイラストレータというグラフィックソフト(Verは古い)を持ってる私は、
仮想方眼紙を作りエクセルとの間を往復しながら作業することで、割と短時間に済ますことが出来た。
簡易なものでもCADソフトっぽいのがあれば良いかもしれませんが、
エクセルのセルで1cm単位ぐらいで仮想した方眼紙を作っても出来そうです。
余談だが、自動電卓ソフトでこんな遊びが出来るとはね。

で、結果的に出来上がったのが下の断面図2案であった。


実際に作るかどうかはまだ未定。まずは他にいくつか案を作って楽しんでみようと思う。
まっ、冒頭のような状況下、出来ることは出来るうちにやっておかないとね。
・・・ってやっぱ治りそうにないこの後ろ向きな性格・・・(爆!)。