Junky Monologue

   ひとりよがりな趣味のお話し。

   JunkなものしかないJunkなブログでございます。

小さめのスピーカーを作ろうかと

2018年01月11日 19時52分11秒 | スピーカー
昨年の秋口に考えていた小さい(比較的)スピーカー。
これも昨年のミューズの方舟コンテストを見てしまった影響が大きく、
某誌付録だったスキャンスピーク5cmユニットでやってみようかと。

若干悩んだ末、最終的に絞ったのが下の2案。

少しは冒険しないと面白くない、冒険と実験という方向ならB案、
でも作る以上というか、基本貧乏性なので大失敗はしたくない。
ってことで、多少なりとも効果が上がりそうに思えるA案に決定。
より重要な与件としてA案は板取りがたいへん合理的。
3×6半裁の板に左右1組分がうまく収まります。
で、板取図がこれ↓。

(クリックすると大きく表示されます)
PDFでアップできれば良いのですが・・・ちょっと見てやろうという好奇心旺盛な人はポチッとしてくださいませ。
ボチボチとゆっくりやろうかと・・・結果がどうなるかさっぱりわかりません。

音『楽』家チック・コリア

2018年01月07日 17時37分41秒 | 音楽
いつの間にかこんなに溜ってしまったチック・コリアのCD。


初めてチック・コリアを聞いたのは高校2年くらいの時か?
初体験にしては強烈過ぎる「サークル」でのチック・コリアであった。
今改めて聴いてみると徹頭徹尾フリー指向のアンソニー・ブラックストンと、
現代音楽(クラシカルな)的志向の強いチック・コリアとのパワーゲーム?が面白いのだが、
当時は訳が分からずただただショックだった。
あの当時はこんなある意味難解で先鋭的な音楽も割と普通にFMラジオで流れたりしていたのだが、
クラシック音楽ではない『JAZZ=大衆音楽?』の先端部分がこんな処にあるという事を知ったのがショックだったのだ。
クラシック音楽を聴き始めるきっかけになっていたような気もする。
それはさておき、それから間もなく出てきたのが、カモメのジャケットで有名な「リターン・トゥ・フォーエバー」。
それ以前のチック・コリアとは180°方向転換のようでもあるが、
後にクロスオーバーとかフュージョンとか言われるジャンルの原点でもあり、それはそれでまた衝撃的であったのだが・・・。
その後、個人的な興味がよりクラシックへとシフトして行った事もあり、チック・コリアはあまり聴かなくなってしまった。

それが3~4年くらい前、上原ひろみのピアノトリオを聴いてしまったのをきっかけに改めてチック・コリアを聴き始め、
徐々に彼の真髄をわかり始めたという次第である。

王道ピアノトリオのチックコリア、
現代音楽志向のチックコリア、
エレクトリックなジャズロックのチックコリア、
アコースティックなジャズロックのチックコリア、
その他数多くのセッションでのチック・コリア

その時々であまりに多彩なアプローチを見せるチック・コリアであるが、
いずれも中途半端感のない完成度の高さにあらためて驚いてしまう。
何をやっても彼自身の軸なり核をしっかり感じさせてくれるのが凄い。
音楽に対する姿勢がブレないという事なんでしょうかね。

だからなのかどうかは分からないけど、
彼といっしょにやっているミュージシャン達の演奏はみんなとても生き生きしている。
デイブ・ホランド、ミノスラフ・ヴィトゥース、ジョー・ファレル、スンタンリー・クラーク、
デイブ・ウェックル、ジョン・パティトゥチ、その他大勢老若男女のミュージシャン達、そうそう超ベテランのロイ・ヘインズさえも。
みなさん難しいことをいとも簡単にそれも楽し気にやってのけちゃう。
メンバーに恵まれていると言えばお終いだけど、それって簡単なことじゃないのよね、「楽しさ」があればこそなのだ。
ラテン系故の楽天性?、素直さ?、というより自己肯定性なんでしょうね。
どんなに難しいことをやっても鬱屈しない、屈託がないのだ。

でも、表現の世界で積極的に自己肯定性を主張するというのは簡単そうで難しい。
表現の世界での自己肯定は中途半端な人が主張すると単に「無知」をさらけ出すか、独り善がりでしかないからだ(こういうのが意外に多い)。
チックコリアの自己肯定にはほんとに嫌味がない。本質(音楽の)に触れたことのある人だけが出来ることだ。
恐るべしチック・コリア。
まだまだうんと長生きして欲しいミュージシャンである。

明けてしまいました。

2018年01月06日 17時41分47秒 | スピーカー
知らない間に(ウソ)2018年になってしまいました。
まぁ~いろいろありますが、通り一遍の事はパスってことで(笑)。

前回投稿の某中古ショップで購入した誰かさんの自作スピーカーを分解してみた。

想像通りかなり薄い合板で出来ていて吸音材はまったく入っていない。
当然この円柱構造からして吸音材は邪道なところ。
それにしてもこの胴の円柱状の成型はどうやって作ったんだろう?、
これまた当然、一定薄い材料じゃないと曲げ加工が出来ないだろうけど、こりゃ明らかにプロ級の職人技。
胴部分がちゃんとかみ合うようにバッフル板と底板には円周状のホゾ加工までされています。
全部がビス止めで接着剤は使われていないので分解が超簡単。

円柱状にすることで定在波を防止し、吸音材という必要悪を排除したという設計。
合板の薄さもこの形状と相まって響きを確保するという合理性に基づくものと思われます。
あまり手の入れどころがないというのが実情ですが、
ちょっと実験として底面にあった穴にダクトを加えてみた。

手近にあった紙管を適当にカットして両面テープで貼り付けただけという手抜き作業。
(実験なので、簡単に取れるようにしておきたいので・・・)
ちゃんと計算してないけど、これでfdが70hz前後まで下がったと推測。
元々はユニットが天井を向く無指向性スピーカーとして設計されているけど、
それだとやっぱ高音域がふんわりしちゃうので、
転がらないように止めをかましてユニットが正面を向くように横倒しに設置して鳴らしてみた。

おお~、中々良い感じ。ブーミー感がすっかりなくなった。
薄い合板による「響き」がいい味付けになってます、同じユニットを使用している4号機と比較して音が軽い。
でも低音域は割としっかりしている。
アコースティックな楽器はちょっと食い足らないかもしれないが、フュージョン・クロスオーバー系をとても心地よく鳴らしてくれます。
BGMに良い音ってこんな感じかもと思いつつ、しばらく使ってみようかと・・・。