Junky Monologue

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やっぱり、バックロードホーンを作ろう・・・かな?(その3)

2014年11月02日 14時00分49秒 | スピーカー
バックロードホーンを設計するにあたって何か基準になるようなものはないか探してみた。
「D-10バッキー」という故長岡鉄男氏設計のモデルがあった。
数ある長岡鉄男氏設計のバックロードホーンの中でも、コンパクトさと作りやすさからかたいへん人気があるようだ。
ケーススタディーとしてどんなパラメータを持っているのか僭越ながらちょっと解析してみた。


例のグラフはかなり凸凹していて、ホーン長も1.4mほどとかなり短め、広がり定数(m)は1~1.1の間のどこか(ちょっと大きい)。
断面図を作ってみると、シンプルな音道とやや大きめの広がり率と相まって、たいへん風通しが良さそうに見える。
バッキーという呼び名はバックロードホーンを短縮した愛称だそうで、
一説によると作者の長岡鉄男氏がコンパクトさにそぐわない鳴りっぷりの良さに感激して付けた呼び名らしい(本当かどうかはわかりません)。
だとするとそのあたりは、もしかするとこの風通しの良さがポイントかもしれない。

振り返るとここまでの設計案はA案を除きホーン長に拘るあまり音道の折り返しが多くなり、複雑になり過ぎている事に気付く。
バックロードホーンや共鳴管方式に特有の洞窟音を防ぐためにはある程度音道の折り返しが必要だそうだが、
やり過ぎるとエネルギーの伝達ロスも大きくなってしまう事は容易に想像が着く。
当然バックロードホーンというスピーカーの方式にとって音のエネルギー感(=躍動感)は最重要な要素である。
それが無ければわざわざバックロードホーンにする必要が無いと言っていいくらいだ。

ってことでやり直し案


使用するのが12cmユニットという事もあって横幅を160mmに拡大し、前回案より広がり定数を少しだけ大きくした。にも関わらず、若干だがコンパクトに出来た。
その分ホーン長はやや短くなったが、気にするほどの違いではない?。
かなりオーソドックスな構造だが仕上がりの見栄えも少しは良くなったか?。
前面バッフル板が二重になっているのは、後からユニット交換をする際にバッフルごと交換できるようにするため。

お次に下図はホーン長を少しだけ短くしてコンパクト化を図ったもの。


全高が低くなった分だけホーン長が短くなった(十数センチ)。
考え方によってはこっちの方が格段にスペース効率が良いとも言える。


更に下の図はホーン開口部がスピーカーの中央やや下というちょっと変わった音道の取りまわしに。


音道の最後の数センチはホーン機能を果たしそうにない気がするが、風通しの面だけなら一番良さそう。
板取り上は無駄も多そうだが、仕上がりの外観はちょっとユニークでカッコイイかも?。

さてさて、やっぱり作りたくはなって来るがどうしたものか・・・。


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