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代表批判~コートジボワール'Les éléphants'のその後

2014-06-29 07:30:54 | アフリカサッカー・スポーツ
ワールドカップサッカーブラジル大会。まさにワールドクラスの高い質のサッカー、厳しい戦いの上、半分のチームがここで姿を消した。そしてこのステージで帰路に着いた代表の多くは、母国に着くなり、労いや賞賛というより、厳しい批判にさらされる。

この四年間の努力で掴み取った本大会の切符。批判を受ける選手には納得できない感情もあろうが、多くの国で現実は不合理だ。


予選突破まであと数分のところで、天国から地獄、予選突破の夢潰えたコートジボワールとて、その批判は同様だった。AFPの記事が伝えている。



コートジボワール紙、代表選手とラムシ監督を厳しく批判
La presse ivoirienne fustige "Les Eléphants" et Lamouchi


アビジャン発6月25日、AFP

ギリシャに1-2で敗れ、ワールドカップ本戦で輝かしい活躍を見せられないまま一次予選で敗退となったコートジボワール代表。各紙は厳しく代表を批判した。


ノール・スッドゥ(Nord -Sud)紙は「エレファンツ、呪縛」の見出し。「予選リーグを勝ち上がる黄金のチャンスだった。引き分けでもよかった。象たちはこの願ってもないチャンスをものとすることができなかった。」


ル・ヌーボー・レヴェイ(Le Nouveau Réveil)紙は、「冒険の終わり。ドログバ、ヤヤ・トゥーレなど黄金の世代であったが、忌み呪われた世代となった。」


ル・パトリオット紙は「エレファンツ、それは全くの幻滅だった。初戦の日本戦ののち、我々には希望が渦巻いた。しかしエレファンツは国民を欺いた。彼らはギリシャの堅い鍵をこじ開けることはできなかった。」

「予選突破失敗の責任はラムシに」、ノートル・ヴォア(Notre Voie)はこんな見出しで、ギリシャ戦のラムシ監督の采配を批判した。残り12分でのドログバとジェルヴィーニョ交代は、「二人の優れたフォワード選手を軸とするチームを台無し」にした、と締めくくる。

フラテルニテ・マタン紙は、「ラムシの犠牲者たち。わずかばかりの選手経験程度しが持たない監督に何ができるというのか?ビジョンも、ゲームプランも持ち合わせていなかった。」(※ラムシ監督は代表監督初経験)

サブリ・ラムシ監督は、代表がギリシャに敗れ、予選突破を逃したその日、フォルダレーザで代表監督辞任を発表した。「私の代表監督としての契約はこのワールドカップで満了する。その先はない。なぜかは言うまでもないだろう。2013年のアフリカ・ネイションズ・カップを逃し、今回のワールドカップも成功に導けなかった。当然の成り行きだ。」

予選突破を目前にしながらみすみす逃した代表に対し「エレファンツが我々を地に陥れた」と報じるのはランテル紙。「ロスタイム、ドラマが進行する中で訪れたギリシャのペナルティキック。まさにわれわれは引き分けのホイッスルを待っているところだったのだ。」

スーペルスポール紙は「エレファンツがコートジボワールを喪中に陥れた」と表現。ル・クォティディエン・スポルティフ紙は、二つの技術的な大きな誤りを指摘。一つは代表が「大舞台に臨む十分な実力を備えていなかった」こと。もう一つは「アカデミー出身者の時代は終わったということ。」(※アビジャン・ASECミモザサッカーアカデミー出身者。コパ・バリー、ゾコラ、トゥーレ兄弟、ジェルヴィーニョ、カルー、ボカなどがこのアカデミーを出ている。)。新しい世代がハイレベルで大会の価値を見出してくれるだろう、と結論づけている。

コートジボワールは今大会、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会と続けて一次予選敗退の道を辿った。


(おわり)

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