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ガンビアという国(9)〜独裁ジャメ大統領「何もムリに私に投票しなくてもいい」

2016-11-18 07:30:03 | アフリカ情勢
このンボテブログの密かなアクセス集中シリーズ、「ガンビアという国」。どうやらかなり固定マニアがいるらしい笑。タブロイド的情報でありながら、今日も1つ小ネタを。

ガンビアという国(1)〜迷走国家

ヤヒヤ・ジャメ大統領。唯我独尊、支離滅裂。国際社会の圧力もはねのけて、いや、国際社会の無関心の陰でやり放題の独裁政権を続け、すでに22年。

ガンビアという国(6)〜ヤヒヤ・ジャメ体制20周年

(Jeune Afrique誌ウェブサイトより)


この迷走国家、ガンビア。12月1日の大統領選挙に向け、選挙キャンペーンの火蓋が切って落とされた。一般にはこれから大変な緊張が待っているのが普通。しかしガンビアでは、ほぼ有権者のほとんどが現職再選に投票するのがお決まり。

そんな中、外電情報によれば17日、ヤヒヤ・ジャメ大統領は国民に対して「自由でオープンな」普通選挙を呼びかけた。

え?自由でオープン?!

6月、ジャメ大統領はJeune Afrique誌のインタビューの中で「潘基文(国連事務総長)、アムネスティ(国際人権団体)は地獄へ落ちろ」と表明したばかり。

Gambie - Yahya Jammeh : « Ban Ki-moon et Amnesty peuvent aller en enfer ! »

この他にも突然、国家のイスラム教化をを宣言したり、公用語の英語廃止を表明したり。暴言ぶりはドナルド・トラ●プどころの話ではない。ちなみに1つもまともに実現されていない。

そのジャメ大統領は、選挙の第一声として、このように述べた。

「我が選挙闘争は平和と安全に根ざしたものであり、ましてや暴力を伴うものであってはならない。山火事の如し。どこで始まり、どこで終わるのかも予測ができない。平和な選挙戦を通じ、平和な勝利を得ようではないか。」
「全ての有権者は、それぞれの支持者に投票する権利がある。私に投票しなければならないという義務は一切ないのだ。」


ジャメらしくない。Jamais Jammeh. なんでダジャレている場合ではない。

今回の選挙では「勇気ある」対抗候補が立候補する。野党候補統一候補のアダマ・バロウ氏と、ママ・カンダウ氏である。国際人権団体は、野党とメディアに対する抑圧、不当逮捕、尋問などへの懸念を表明している。

というのもつい先日の8日、国営テレビ局(GRTS)の会長とジャーナリストが、国家情報局(NIA)に逮捕された矢先。自由でオープンどころではない。人権関係者は「こんな状況で公正な報道などできるか」と反発を強めている。

お騒がせのジャメ大統領。今次選挙戦がどれだけ自由でオープンなのか。お手並み拝見だ。いや、これまで公約は1つも実現されてないんだっけ・・・?!

(おわり)

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