2014年もスタートして半月が経過しているが、アフリカ誌では2013年振り返りの記事が続いている。
今回ご紹介するのは、このブログの「遅読み」でおなじみの'Jeune Afrique'が選んだ、2013年のアフリカサッカー選手、ベスト10である。記事オリジナルはこちら。ではVoyons voir, 早速見てみよう。
◆第一位 ヤヤ・トゥーレ(Yaya Touré、コートジボワール)
英国マンチェスター・シティでプレイするミッドフィルダー(milieu de terrain)。英国BBCも'Golden Ball賞'を授与。今期得点こそないが、英国リーグで、またコートジボワール代表でもゲームメーカーとして貢献が大きかった。1,300万ユーロに上る年俸は最高額クラス。
◆第二位 ヴィンセント・エニェアマ(Vincent Enyeama 、ナイジェリア)
((C)Itai Hasid)
フランス・リーガ1、 優勝候補の一角に名が挙がるLOSCリール・メトロポールに所属するゴールキーパー(gardien de but)。記事ではヤヤ・トゥーレに継ぐ次点としてふさわしい、としている。2013年のアフリカカップサッカー、優勝の立役者としても評価に値する。彼は6年にわたりナイジェリア国内リーグでプレーした後に、イスラエルリーグへ。2011年からフランスのリーガ1、リールにわたるが、2013年夏からはレンタル移籍で再びイスラエルへ。現在マッカビ・テルアビブでプレー中。
◆第三位 ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang、ガボン)
((C)Eastfrisian)
ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントでプレーするフォワード(Attaquant)。2012-2013年シーズンには仏リーガ1・サンテティエンヌで19得点(buts)、8アシスト(passes décisives)を挙げた。今シーズンからはよりオーバメヤンが生きる攻撃的なチーム、ドルトムントへ。ちなみにサッカー弱小国のガボンであったが、2012年ガボン・赤道ギニア開催のアフリカカップでは予想外の予選リーグ全勝突破。オーバメヤンは大きく貢献。しかしマリとの準々決勝、勝負のPK戦で外し、ガボンはここで敗退となった。
◆第四位 ジョナサン・ピトゥロワパ(Jonathan Pitroipa、ブルキナファソ)
((C)Florian K)
最近サッカーでも実力をつけてきたブルキナファソ。ピトゥロワパはレンヌのミッドフィルダー。以前はブンデスリーガでプレイしていた。2013年のアフリカカップでは決勝でナイジェリアに破れたものの快進撃を遂げたブルキナファソ。ピトロワパはキレキレの動きで異才放った。しかし昨シーズンレンヌではわずか1ゴール。浮き沈みが課題か。
第五位 ジョン・オビ・ミケル(John Obi Mikel 、ナイジェリア)
英国プレミアリーグ・チェルシーで活躍するミッドフィルダー。2013年アフリカカップ、ナイジェリア優勝にも大きく貢献。2010年のワールドカップでは、彼は負傷により代表チームとして戦うことができなかった。今年のワールドカップには渾身のリベンジが待つ。
第六位 エマニュエル・エメニケ(Emmanuel Emenike、ナイジェリア)
アフリカカップ得点王(4点)、ワールドカップアフリカ地区予選得点王(ガーナのワカソと並び3点)をマークしたフォワード。しかしそのアフリカカップ、監督批判で戦線を離脱した経緯を持つ。ロシアリーグのスパルタ・モスクワを経て、今季よりトルコリーグ、フェネルバフチェ・イスタンブールに移籍。
第七位 モハメド・アブトゥレイカ(Mohamed Aboutrika、エジプト)
エジプトリーグ名門、アル・アハリ所属のフォワード。クラブチームチャンピオンシップに4回輝く他、湾岸地域クラブチームカップではアラブ首長国連邦のバニヤスにレンタル。優勝に導いた。ワールドカップ最終予選ではガーナに敗れ、本戦進出はならなかった。
第八位 サロモン・カルー(Salomon Kalou、コートジボワール)
((C)Amarhgil)
言わずと知れたコートジボワールの顔、カルー。2012年、英チェルシーから仏リーガ1、リールに移籍し、プレイ。1位のヤヤ・トゥーレと揃って、今季まだ得点はないが、彼は危険人物。常に厳しいマークをおかれている。これまでリールでは18ゴールをマーク。
第九位 アサモア・ギャン(Asamoah Gyan、ガーナ)
UAEリーグのアル・アインでプレーするフォワード。クラブチームでの活躍は精彩を欠いているようだが、ワールドカップ予選では大きな貢献。ガーナは本戦では【死のG組】、ポルトガル、ドイツ、英国と戦うことになる。ギャンのひと暴れが不可欠だ。
第十位 モハメド・サラ(Mohamed Salah、エジプト)
スイスリーグのFCバールでプレイするミッドフィルダー。国内リーグArab Contractors SCから移籍で6倍の年俸に。2013年のチャンピオンチームの一角を占め、クラブチーム選手権やエジプト代表でも十分な存在感を示した。欧州の名だたるチームの関心を引き寄せている話題の選手。
・・・こうして見ると、改めてナイジェリアの存在感が大きいことがわかる。
我が仏語圏サブサハラアフリカからは4名がエントリー。本命のコートジボワール2名に、今季クラブチームでのゴールがないのが気になるところ。コートジボワール代表もアフリカサッカー、ナショナルチームの罠にハマるか?(→「アフリカサッカー事情(3)~死角を突く!」、「サッカーキリンチャレンジ【日本代表×ガーナ代表】に思う」、「速報!日本はコートジボワールと同組に!~ワールドカップサッカー・ブラジル大会」などの記事をご参照)。
サッカー的にはディフェンス(défenseur)の選手が選ばれていないのはちと不満。しかしある意味アフリカサッカーの特徴と関心が現れているのかもしれない。
(おわり)
今回ご紹介するのは、このブログの「遅読み」でおなじみの'Jeune Afrique'が選んだ、2013年のアフリカサッカー選手、ベスト10である。記事オリジナルはこちら。ではVoyons voir, 早速見てみよう。
◆第一位 ヤヤ・トゥーレ(Yaya Touré、コートジボワール)
英国マンチェスター・シティでプレイするミッドフィルダー(milieu de terrain)。英国BBCも'Golden Ball賞'を授与。今期得点こそないが、英国リーグで、またコートジボワール代表でもゲームメーカーとして貢献が大きかった。1,300万ユーロに上る年俸は最高額クラス。
◆第二位 ヴィンセント・エニェアマ(Vincent Enyeama 、ナイジェリア)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/39/cc66a71e96e659ebe9f23fc3729c2bcb.jpg)
フランス・リーガ1、 優勝候補の一角に名が挙がるLOSCリール・メトロポールに所属するゴールキーパー(gardien de but)。記事ではヤヤ・トゥーレに継ぐ次点としてふさわしい、としている。2013年のアフリカカップサッカー、優勝の立役者としても評価に値する。彼は6年にわたりナイジェリア国内リーグでプレーした後に、イスラエルリーグへ。2011年からフランスのリーガ1、リールにわたるが、2013年夏からはレンタル移籍で再びイスラエルへ。現在マッカビ・テルアビブでプレー中。
◆第三位 ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang、ガボン)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/27/cde408da60acd1d45f93712b06603238.jpg)
ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントでプレーするフォワード(Attaquant)。2012-2013年シーズンには仏リーガ1・サンテティエンヌで19得点(buts)、8アシスト(passes décisives)を挙げた。今シーズンからはよりオーバメヤンが生きる攻撃的なチーム、ドルトムントへ。ちなみにサッカー弱小国のガボンであったが、2012年ガボン・赤道ギニア開催のアフリカカップでは予想外の予選リーグ全勝突破。オーバメヤンは大きく貢献。しかしマリとの準々決勝、勝負のPK戦で外し、ガボンはここで敗退となった。
◆第四位 ジョナサン・ピトゥロワパ(Jonathan Pitroipa、ブルキナファソ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/eb/eb43f082c10776828f3a4a98ec3df708.jpg)
最近サッカーでも実力をつけてきたブルキナファソ。ピトゥロワパはレンヌのミッドフィルダー。以前はブンデスリーガでプレイしていた。2013年のアフリカカップでは決勝でナイジェリアに破れたものの快進撃を遂げたブルキナファソ。ピトロワパはキレキレの動きで異才放った。しかし昨シーズンレンヌではわずか1ゴール。浮き沈みが課題か。
第五位 ジョン・オビ・ミケル(John Obi Mikel 、ナイジェリア)
英国プレミアリーグ・チェルシーで活躍するミッドフィルダー。2013年アフリカカップ、ナイジェリア優勝にも大きく貢献。2010年のワールドカップでは、彼は負傷により代表チームとして戦うことができなかった。今年のワールドカップには渾身のリベンジが待つ。
第六位 エマニュエル・エメニケ(Emmanuel Emenike、ナイジェリア)
アフリカカップ得点王(4点)、ワールドカップアフリカ地区予選得点王(ガーナのワカソと並び3点)をマークしたフォワード。しかしそのアフリカカップ、監督批判で戦線を離脱した経緯を持つ。ロシアリーグのスパルタ・モスクワを経て、今季よりトルコリーグ、フェネルバフチェ・イスタンブールに移籍。
第七位 モハメド・アブトゥレイカ(Mohamed Aboutrika、エジプト)
エジプトリーグ名門、アル・アハリ所属のフォワード。クラブチームチャンピオンシップに4回輝く他、湾岸地域クラブチームカップではアラブ首長国連邦のバニヤスにレンタル。優勝に導いた。ワールドカップ最終予選ではガーナに敗れ、本戦進出はならなかった。
第八位 サロモン・カルー(Salomon Kalou、コートジボワール)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/3d/fbbdfeb1783571ceae9105414d899512.jpg)
言わずと知れたコートジボワールの顔、カルー。2012年、英チェルシーから仏リーガ1、リールに移籍し、プレイ。1位のヤヤ・トゥーレと揃って、今季まだ得点はないが、彼は危険人物。常に厳しいマークをおかれている。これまでリールでは18ゴールをマーク。
第九位 アサモア・ギャン(Asamoah Gyan、ガーナ)
UAEリーグのアル・アインでプレーするフォワード。クラブチームでの活躍は精彩を欠いているようだが、ワールドカップ予選では大きな貢献。ガーナは本戦では【死のG組】、ポルトガル、ドイツ、英国と戦うことになる。ギャンのひと暴れが不可欠だ。
第十位 モハメド・サラ(Mohamed Salah、エジプト)
スイスリーグのFCバールでプレイするミッドフィルダー。国内リーグArab Contractors SCから移籍で6倍の年俸に。2013年のチャンピオンチームの一角を占め、クラブチーム選手権やエジプト代表でも十分な存在感を示した。欧州の名だたるチームの関心を引き寄せている話題の選手。
・・・こうして見ると、改めてナイジェリアの存在感が大きいことがわかる。
我が仏語圏サブサハラアフリカからは4名がエントリー。本命のコートジボワール2名に、今季クラブチームでのゴールがないのが気になるところ。コートジボワール代表もアフリカサッカー、ナショナルチームの罠にハマるか?(→「アフリカサッカー事情(3)~死角を突く!」、「サッカーキリンチャレンジ【日本代表×ガーナ代表】に思う」、「速報!日本はコートジボワールと同組に!~ワールドカップサッカー・ブラジル大会」などの記事をご参照)。
サッカー的にはディフェンス(défenseur)の選手が選ばれていないのはちと不満。しかしある意味アフリカサッカーの特徴と関心が現れているのかもしれない。
(おわり)