ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

アフリカサッカー事情(2)~熱狂のアフリカカップ

2013-06-12 07:30:24 | アフリカサッカー・スポーツ
ワールドカップアジア最終予選、日本代表の最終戦、イラク戦。我が代表の戦いは今始まった。ただいま、ながらブログ中。4-5-1、ハーフナーのワントップ、清武、細貝先発か、ふむふむ。

これについても草コメントしたいことはあるが、それは主題ではない。ではアフリカサッカーについて。

前回はアフリカ地区予選のしくみについて述べた。その予選が現在、どうなっているか、各リーグのみどころは?、、、を紹介する前に、予備知識としてもう一つ。アフリカカップサッカーについて述べておきたいと思う。

◆アフリカ・ネイションズ・カップ(CAN)
アフリカでももちろんワールドカップ予選は大いに盛り上がるが、それ以上ともいえる盛り上がりを見せるのが「アフリカ・ネイションズ・カップ」、通称「アフリカカップ(’CAN’)」である。原則として2年に1回開催されるが、2013年、今年は調整年で、例外的に前年(2012年、ガボン・赤道ギニア共催大会)に引き続き、連続して開催、南アがホスト国となった。

なぜワールドカップ大会より盛り上がるか。それは、わがチーム、そしてご近所のお国が最後まで残る確率が高いからだ。

CAN2013の優勝国はナイジェリア。王者の強さを見せつけた。準優勝はなんとブルキナファソ。ここは以前、日本代表の監督経験を持つフィリップ・トルシエが監督を務めたことでも知られる。またJリーグで活躍中のサヌー(元・浦和レッズ→現・京都サンガ)もブルキナファソ出身だ。最近この国、とみに実力をつけてきている。さらに驚きの第三位は、南北分断の危機、イスラム武装勢力と対峙するマリであった。

一つのジンクス。アフリカサッカーでは、紛争や政情不安になっている国が強さを発揮するということ。2012年のガボン・赤ギ大会ではコートジボワールが準優勝したが、この時、国は再び内戦に陥り、何とか復興を遂げようとしていたときであった。また2000年代後半にはギニアが躍進したが、この時やはり政治が混乱し、国は危機を迎えていた。逆境において国民が結束するということ、主力選手の多くがヨーロッパでプレイするため、直接戦力には影響を受けないことなども関係しているのだろう。

ちなみに以前ブログでも述べたが、わたしに言わせればアフリカは「西高東低」。サッカーはまさにこれに当てはまる。コートジボワール、ナイジェリア、ガーナ、セネガル、カメルーン。。。いずれも西半分に強者がそろっている。


◆タフなリーグ・アフリカ
ワールドカップアジア最終予選、イラク戦、いま、前半終了、0-0で折り返し。高温の熱風、乾燥、重いピッチと厳しいコンディションでの戦い。

さて、アフリカサッカーにもどる。

前回、予選のしくみでも述べたが、アフリカは、国数が多く、強国がひしめく割には5枠しかない。したがって、いかに強国であっても、不動のチャンピオン、不動のW杯出場枠を確保することは難しい。例えば上記のCAN2013を見ると、アフリカサッカーの厳しさが見えてくる。

カメルーン、セネガルといえばアフリカサッカーの代名詞。アフリカサッカーチームには、それぞれ愛称が付けられているが、両国はともに「不屈のライオン(Lion indomptable)」、「テランガのライオン」(Lion de Teranga)と、百獣の王の名前を冠する強豪。・・・のはずだった。

しかし、CAN2013では、なんと、揃って予選敗退を喫している。これは両国にとってスキャンダルにも近い「事件」として扱われた。カメルーンは、前年、CAN2012の開催国であるガボンにテストマッチで敗れている。カメルーンにとってガボンは、経済や政治力ではどうしても勝てない、コンプレックスを覚える国。サッカーだけは胸を張れたはずであったが、この敗退はその意味でも厳しい世論の批判を生んだ。

そもそもカメルーンは協会のガバナンスに大いに問題があると言われてきた。日韓共催ワールドカップでも、大分県の中津江村をキャンプ地に選んだことで話題を呼んだが、到着が大いに遅れ、これまた物議を醸し出した。アフリカ時間での行動ということもあるが、協会と選手の間で条件が折り合わないなど、運営面での問題もあったとされる。

セネガルでも、予選敗退はあまりにショッキングな「国辱」事件。しかもCAN2012でも本戦の予選リーグで、一勝もできずに惨敗を喫している。敗退後は国が喪に服したように静まり、当面の間、われわれの関係者でもセネガル人にはサッカーの話題は出さないよう、腫れ物に触れる気の遣いようだった。

をーっ!!
ここで遠藤→岡崎とわたって、GOOOOOOOL!!
そして、ワールドカップ・アジア最終予選、イラク戦、いま、試合終了。1-0、辛くも価値ある一勝!!

日本代表にとって非常にタフな試合だった。わたしにも眠くて厳しい時間帯が続いた。今日はここまで。

(つづく)

(写真:アフリカのジャポニカ学習帳?!セネガルで入手してもらったお勉強用のノート。あこがれのセネガル代表が表紙を飾る。)




「アフリカサッカー」シリーズ
第一話 ワールドカップ・アフリカ地区予選はこうなっている!


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アフリカ=サッカー (トニ子)
2013-06-12 08:07:05
アフリカのサッカー事情、非常に興味深いです。わたしの中でもかつてはアフリカと言ったらカメルーンとセネガル、W杯のイメージが大きかったです。会社の先輩にセネガルへ行くと言ったらサッカーをしている息子さんにセネガルサッカーチームグッズを買ってきてくれと頼まれましたが、そんなのもちろん見つけられず笑、ミサンガをお土産として渡したところそれを身に付けて県の選手選抜試験に臨んだら代表に選ばれたとか。それは息子さんの実力だろ!と思うのですが、セネガルミサンガパワーに感謝されました。笑

話は変わりますが、セネガルではクラブチーム?のサッカーユニフォームを着た若者をよく見かけましたが、あれはみんなサッカー好き故なのでしょうか?それとも流行りのファッション?!わたしの素朴な疑問でした!
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Re:アフリカ=サッカー (nbote)
2013-06-13 05:41:09
トニ子さま、コメントありがとうございます。アフリカサッカーについてはいろいろ書いて行きますので、おつきあいください。セネガル、カメルーンの、サッカーは、まさに帰路に立っています。でもせめてそれっぽいお土産が見つかってよかったですね笑。

わたしもたくさんアフリカ代表チームものの、いわゆる「パチもの」ユニフォーム、もってます。もちろん中●製、路上でたくさん売ってます。汗も吸わず、きてるだけで暑いです笑。でもアフリカ人、好きなんですよね。流行りというより、基本、または定番、かな?!
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