ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

アフリカのクリスマス事情~ンボテが過ごしたノエル・アフリカン

2013-12-24 07:30:52 | アフリカ紀行
かくして今年もクリスマスがやってきた。さびしい我が家にも笑、フランスにも、そしてアフリカにも。

アフリカのクリスマスというとピンとこないかもしれないが、アフリカ人は宗教にご熱心(→参考記事)。クリスチャンには大切な宗教行事だ。

(コンゴ共和国・ブラザビルのサンタンヌ大聖堂)


アフリカではもともと伝統的宗教が信仰されてきた。その後、砂漠を渡ってイスラム教が伝えられる。従って、北部ほど、そして内陸部ほどイスラム教徒が多い。セネガルやモーリタニアは海岸線までイスラムがたどり着いた。

その後、15世紀頃から大航海時代を迎え、ポルトガルが海からキリスト教を伝播する。そんな訳でギニア湾岸の海沿いほどクリスチャンが多いという構造だ。


こちらの記事でも紹介したが、なぜか日本では、アフリカ=宗教紛争、というイメージが流布されているが、私の知るアフリカは、部族も宗教も超えて、仲良く家族的に助け合う社会。クリスマスにはイスラム教徒を招き、タバスキ(犠牲祭)にはキリスト教徒を招く。和やかで微笑ましい光景だ。


そんなアフリカのクリスマス。一般的には暑いさなか。それでも街にはサンタが現れる。もちろん黒いサンタさん(Père de Noël)だ。スーパーなどでは暑い中、ヒゲをつけ、赤いコスプレでキメたサンタさんが、子供たちをあやす。

トナカイの代わりにロバ、ラクダ、、、ってのは、さすがに作り話(笑)。しかしトナカイではアフリカの子供たちにプレゼントを届け切らないだろう。アフリカで戦うには乾燥と熱、不合理に耐性をもたないとならない。第一、そのままではソリが砂にハマる(笑)。

▼こんな記事も!
Noël: de la neige en Afrique...
(クリクマス・アフリカに雪。。。)

(風刺画「こいつはいい!『白人』の人質を頂きだ!」@Jeune Afrique)


アフリカの街でよく見かける路上の物売り。通称バナバナ。普段は携帯のチャージ用カードや電気コード、日用品と、なんでも取り扱うが、12月ともなると、彼らも商品を入れ替える。子供用のおもちゃ、サンタの着ぐるみ。中にはサンタの風船人形を全身にまとった強烈なバナバナも現れる。

(写真・アビジャンの街を商材の人形を抱え歩くバナバナ。)



クリスマスはだいたいが祝日。家族で過ごす大切な日。また宗教的にも敬虔な記念日。人々はクリスマスイブにはミサに足を運び、熱心に祈りを捧げる。アフリカ・リズムの賛美歌が街を包む。そして家に戻ると家族、親戚、ご近所さん、行ったり来たりしながら、クリスマスの二日が過ぎて行くのだ。アフリカでのクリスマス、淡い思い出が蘇る。

みなさまはどんなクリスマスを?ではンボテ・サンタからもJoyeux Noël!🎄

(おわり)

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