ぶらぶら★アフリック

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サッカーキリンチャレンジ【日本代表×ガーナ代表】に思う

2013-09-10 21:30:27 | アフリカサッカー・スポーツ
サッカーキリンチャレンジ、日本代表対ガーナ代表の一戦が横浜国際スタジアムで開催され、たったいま終了した。

ガーナといえば「ブラックスター★」で知られるアフリカの強豪。今日現在のFIFAランキングは24位。ワールドカップでもおなじみの顔だ。FIFAランキング37位の日本代表は、ガーナからみればいわば格下だ。

しかし今夜は3-1でわが日本代表が勝利。このアフリカの強豪、今夜は残念ながら後半を中心に精彩を欠き、いつもの強さを見せつけることがなかった。

そんな中、気になる記事が目に入った。

ガーナも主力不在 なぜ来日する海外チームは拍子抜けメンバーなのか?

この記事では今回のガーナの日本遠征から、ワールドカップ予選での主力メンバーが5人も離脱した「肩すかし」の対戦と論評。その原因として、長距離の移動の負担、またヨーロッパでプレーする選手にとってモチベーション、特に負担が起きく報酬の望めない代表チームへの帯同は歩に合わないとするメンタリティにも触れている。

たしかに、アフリカをいつも定点観測している私からすれば、今回のガーナ代表の日程は、テストマッチにしてはあまりにきつい。先週の金曜日、6日にワールドカップアフリカ地区予選第二次ラウンド最終節を終え、最終予選への切符を手にしたばかり(→こちらをご参照)。疲れも時差も取れないままの試合だったというのが実態だ。

アフリカサッカー、代表チームは必ずと言っていいほど、サッカー協会と選手との間で何らかの場外論争がある。またそこには政治とサッカー、カネとサッカー、国のアイデンティティとサッカーの関係が絡む。代表戦でけがをして、クラブチームに戻れなくなることは、彼らにとって死活問題だ。日本で言うところの「代表の誇り」といったきれいごとではかたずかない土壌がある。

しかしガーナのアッピア監督の試合前のインタビューに、アフリカ魂を見た。「われわれを甘く見るな。」

いろいろ舞台裏はあるが、アフリカではサッカーの代表戦は熱狂の対象であり、母国を強く意識する機会であり、誇りでもある。無様に負けて帰れば容赦のない批判が待っている。たやすい試合などないのだ。


今回のガーナ戦を巡る国内の論評。日本でもアフリカサッカーが語られ始めていることをうれしく思うとともに、改めてアフリカの「代表チーム」とは一体なんなのか、考えさせられた。

(2010年ワールドカップ南ア大会、ガーナ対ドイツWikipédia仏語版より。)


(おわり)

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