なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

えっ、冬なのに高山植物が大阪に!?~咲くやこの花館2023/1(4)

2023-01-16 05:34:28 | 植物

咲くやこの花館シリーズ最終回は、高山植物室です。
初日にご紹介した乾燥地植物室(サボテン室)を出ると一気に涼しくなり、雰囲気がガラッと変わります。
もはや「温室」ではなく、高山植物の生育に適した20℃前後に保たれているそうです。

ここでは有名な「ヒマラヤの青いケシ」(メコノプシス)が見られます。
残念ながらこの日は「準備中」でした。
でもその他にも、世界の高山植物が色々!

入ってすぐに目に入ったのが少し紫がかったサクラソウの仲間。
プリムラ・ディンティクラータです。
ヒマラヤ原産ということで、いきなりテンション上がりました。
手毬のように丸くなった花が可愛いです。


一番花が多いのが日本の高山植物を育てているエリアです。
開花調節して年中みられるようにしておられるそうで、冬の大阪とは思えないラインアップでした。

せっかくなので、サクラソウ科からご紹介しますね~
ミチノクコザクラ(日本北部 岩木山)です。


今気づきましたが、普通「本州、九州」などと書いてある分布が、こちらでは「日本〇〇」。
グローバルですね~

お次もサクラソウ科。ユキワリコザクラです。
こちらも「日本北部」でしたが、調べてみたら北海道と東北の山地の岩場に咲くそうです。
色違いで2枚。




お次は高山植物の女王、コマクサ(ケシ科)です!
まさか咲いているとは思っていなかったので感激です。


こちらのキク科はミヤマアズマギク。
やはり、日本北部に自生します。


ミヤマつながりで・・・ミヤマオダマキ(キンポウゲ科)です。


モミジカラマツ(キンポウゲ科)です。


キンポウゲ科つながりで、リュウキンカです。
これまでは「ザ・高山植物」という感じでしたが、こちらはミズバショウなどと共に湿地に咲きます。


黄色つながりで、ハクサンオミナエシ(スイカズラ科)です。
別名はコキンレイカ。
山地の岩場に自生、ということなので、高山植物ではないのでしょうか。


近くに沢山咲いていたのが有名なこのお花、クロユリ(ユリ科)です。
育てやすいのか、いつ行っても沢山咲いています。


高山植物なんだと思いますが、昔北海道に行ったときは平地の森に沢山咲いていました。


こちらは見ての通りのムラサキ科、エゾルリソウです。
とても素敵な花でしたが、写真が撮りにくかった~


あの有名なチングルマ(バラ科)が満開!
六甲高山植物園にもありますが、タイミングが悪く、綿毛しかみたことがありません。


花はバラ科っぽいですね~


そして日本エリアの最後がこのチシマウスユキソウ(キク科)です。
ふわふわと白い毛が沢山生えてあったかそう。エーデルワイスの仲間です。


海外の花は今回あまり咲いていませんでした。
こちら、原種スイセンのナルキッスス・カンタブリクスです。
京都府立植物園にわんさか咲いていましたが、一輪だとお上品な感じです。
イベリア半島から北アフリカが原産なんだそうです。


最後は、見ての通りオダマキの仲間のアクレギア・カナデンシス。
別名カナダオダマキ。とっても可愛いです。


高山に行ってこれらの植物を見るのが一番感動するのでしょう。
こんなにいろんなものが同じ場所に咲いていることに違和感を感じる人もいるかもしれません。
でも実際に高山に行ける人はほんのわずか。
ここに行って見てみたら、素直に感動すること請け合いです。

最後は、ちょうどこけ展をやっていた中央のホールです。
時間がなかったので、ささっと見ただけですが、とても充実した面白い展示のようでした。
でもコケは奥が深すぎて、手を出せません・・・


これで咲くやこの花館特集はおしまい。
この後、鶴見緑地の大池に行きましたが、その様子は明日・・・

【撮影:2023/1/7  大阪市咲くやこの花館】

コメント (15)
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