京都府立植物園に行く楽しみの一つがバードウォッチング。
なのですが、行った時間が悪かったのか、珍しくほとんど見かけませんでした。
(声は時々聞こえたんですけどね~)
代わりに、目についたのが何気なく花や葉にくっついていた虫たち。
写真を整理していると、結構な数が見つかりました。
もちろん、気づいて狙ったチョウなども。
今日は今回撮れていた虫さんたちをまとめてご覧くださいませ。
シュウメイギクの写真を撮ったのですが
ヒラタアブ?が止まっていました。
ヤマシロギクの写真にも
いましたね(笑)
こちらはアブではなくハエの仲間、ヤドリバエ科のようです。
(GL先生に聞いても、詳細は不明です)
昨日ご紹介したジュウガツザクラにも
どどーんとヒラタアブの仲間、ホソヒラタアブのようです。
チョウは大きいので見つけると狙って撮ります。
ハマゴウの花を吸蜜中のキチョウ
コスモスに来たツマグロヒョウモン(♀)です。
おや、見慣れないチョウがいました。
GL先生に聞いてみると、
「イカリモンガ」とのこと。なんとチョウではなくガなんだそうです。
11月にもなると、昆虫も少なくなってきます。
それだけに、一生懸命生きている姿についつい目が行ってしまうのです。
これで今回の京都府立植物園はおしまい。
明日からは、京都ちょこっと散歩シリーズです!
【撮影:2024/11上旬 京都府立植物園】
先日所用で京都府南部に位置する木津川市に出かけました。
少し時間があったので、木津駅近くの「木津城址公園」まで行ってみることに。
お馴染み当尾も木津川市ですが、自分の車で行くので、木津駅で降りるのは初めてです。
秋晴れの気持ちのいい日でした。
駅前には田んぼが広がり、稲穂が首を垂れていました。
左奥に見える小高い丘が目指す城址公園です。
田んぼの中の道を進み振り返ると今下りた木津駅の洒落た駅舎が見えます。
(左上の建物です)
例によって田んぼに目を落として生えている植物を観察。
すぐにイボクサを発見しました。
それどころか、京都では絶滅危惧のオギノツメも普通に咲いています。
特徴ある艶のある葉は・・・間違いありません。
コナギです!たった一輪ですが、綻びかけた蕾を見つけました。
タイミングが遅かったようで、花が終わってほとんどが実になっているようでした。
それにしても、イネの間に多くの草が生えています。
どれも昔ながらの「田んぼの雑草」ばかり。
駆除されてなくなっている場所が多い中、こちらでは自然農法をされているのでしょうか。
ちょっと嬉しくなりました。
溝の中にも・・・
こちらもイボクサでした。
こういう様子を見ると、昔は増えすぎて除草されたというのも分かりました。
元来は増える草なのですね。
もちろん、最近はやりのヒレタゴボウや、アメリカセンダングサなども。
キチョウが吸蜜中。
それにしても、かなり城址公園に近づいているはずなのに、柵に囲まれてはいる場所がありません。
正式ルートは広い車道沿いに入口があるようですが、田んぼに惹かれて反対側に来てしまったようです。
そこに現れたのが、無数の古い小さい墓石。
横には、優しそうな石のお地蔵様。
後で調べてみたら、昭和初期に旧木津市街にあった古い惣墓を一か所に移したそうです。
お墓を抜けて行くのはちょっと気が進みませんでしたが、今更戻るのも大変。
古いお墓はここだけで、後は明るい公園墓地になっていたので、通り抜けさせていただきました。
(お墓の中にも、由緒ある石仏が色々あったようなのですが、気づきませんでした)
この付近で見つけた植物です。
ガマズミでしょうか。
大きなカエデ
少しピンク色がかった白いヒガンバナが沢山。
ようやく抜けたところがちょうど城址公園の入り口になっていました。
それほど間違っていたわけではなさそうです。
さあ、行きましょう!
すごい山道っぽく見えますが、ものの5分も歩かないうちに頂上に着きました。
ここが城跡です!
・・・よく分かりませんね。切り株がぽこぽこ出ている広場のような場所。
ここにお城が建っていたのでしょうか。
説明板があったので、見てみました。→
一部抜粋しますね。
「この城跡は、15世紀半ばにおこった応仁の乱によって、室町幕府の守護大名らの覇権争いが
激化する中、地元農民や在地土豪が生活を守るため、近くで合戦がはじまると、周囲の高台や
丘陵上に設けた砦や城館に立てこもりました。」
とあり、ここもそのような場所だったようです。
中央の曲輪部分のみ建物はありませんが、当時の状態が維持されているそうです。
回りが少し盛り上がっているのが土塁でしょうか。
空堀や城壁などもあったようですが、分かりませんでした。
今度行く機会があれば、もうちょっとしっかりと観察したいと思います。
景色が綺麗でした。
落ちていた秋の恵みの栗。
思い付きで行ってしまうことが多く、後で「見逃した~」と後悔すること多々。
でもこういうのも楽しいです。
【撮影:2024/10上旬 京都府木津川市】
今日も山科川の続き。でも、少しだけ上流です。
歩行者専用の堤防上の道をゆるゆると歩いていきます。
アカトンボが先導するように前を飛び、時々ロープに止まってモデルになってきれます。
この辺りにもヒガンバナが沢山咲いていますが、ヤナギバルイラソウは少ないです。
山科川に流れ込む水路の水門には、魚が多いのでしょうか。
よく鳥の姿を見かけます。ほら、今日も。
アオサギがいますね。
採餌を終えた後でしょうか。休憩中のダイサギ。いつ見ても足が細いですね~
マガモと思われる鳥が二羽いましたが、こちらを向いてくれませんでした。
さらに進み、左岸の方の歩道に移動。
やはりヒガンバナが多いです。
おや、ここにもダイサギがいますね。
後ろの白いもの、遠目にゴミ?と思いましたが、タマスダレの群れでした。失礼・・・
その時、急に身をかがめたかと思うと、何かをパクッ
え、こんなところで一体何を?
ズーム&トリミングで確認すると、大きなカマキリを捕まえていました!
今の時期は、歩くだけでバッタなど飛び出してくるので、結構いい食料かもですね。
さすがに食べにくかったかしばらく苦労していました。
この後、宇治川方面へ移動。山科川と宇治川の合流点より少しだけ上流部分、右岸堤防上です。
ちらっと水が見えているあたりが合流地点。クズだらけで、川面が見えません・・・
おっと、クズばかりかと思ったら・・・
アメリカネナシカズラにびっしりと花が咲いていました。
次はびっしり実になるんですよね。
全体を見たらこんな感じで、去年共倒れしたネナシカズラとクズの残骸を覆うように広がっていました。
これが毎年繰り返されるのですね・・・見栄えがいいものではありません。
あとはやっぱりヒガンバナですね。
今年は沢山咲いて綺麗でした。
何度見ても咲いていたら撮ってしまいます。
右岸の堤防上の道の反対側、住宅地との境の緑地には・・
こちらは紅白並んで咲いていました。
こんなところに白花があったかしら?
相変わらず、タマスダレもびっしりです。
なんか色々と目に付いて・・・
カタツムリです。
アオイトトンボでしょうか?
ネタの種類が少ないので、なんでも登場してもらいます(笑)
これだけ、上流の太閤堤(鷺山のあるところですね)の池のほとりで撮りました。
今回山科川と宇治川で見たのはこんなところですが、最後にオマケ。
9月下旬に同じ宇治川で見て驚いた光景です。
カワウが沢山中洲にいました。
ダイサギは少しだけ。
これだけなら全然驚かないのですが・・・
なんか多くない?
さらに引いてみると・・・
かなり多い!
思い思いくつろいでいるようです。
で、全体はと言うと・・・堤防上から見た写真なのですが、お分かりでしょうか。
数えきれないほどいました。お~い、宇治川の魚を食べつくすつもりか~い!
【撮影:2024/10上旬、カワウだけ9月下旬 山科川・宇治川】
早朝散歩、まだ続きます。
ちょっと時をまき戻して、こちらの建物をご覧ください。
赤レンガの重厚な建物は、北海道庁旧本庁舎、通称赤レンガ庁舎です。
今は工事中ですが、前に赤レンガ庁舎柄の幕がかけられており、遠目には本物みたいです。
時間が6時台なので、門は閉ざされていました。
例によって、外側から中を覗きながらウォーキングです。
池がありました。
遠くに見えているビルが、今の庁舎でしょうか。
この後、カラスが集まってきました。
カモもやってきました。
マガモですね。
おねむのカモもいます。
庭には木が沢山あります。
実がなっていました。何の実かお分かりでしょうか。
特徴的な苞。シナノキですね。以前青森旅行に行った時に沢山見て、覚えました。
適当に歩道を歩いていくと、歩道脇に花が現れます。
オトギリソウでしょうか。
カッコウアザミ?
通りごとに街路樹の種類が違います。
この通りの街路樹、木としてはちょっと貧弱な感じですが・・・
ハクウンボクでした。ハクウンボクの街路樹なんて珍しいですね。
ピンボケですが、スズランの実でしょうか。
な~んて歩ているうちに、また赤れんが庁舎の敷地の外まで戻ってきました。
こんな時間でなければ中に入って憩うことができます。
正門の脇には大きなポプラの木がありました。
正面から続く道は、赤レンガテラスというショッピングモールになっているようです。
もちろん今は閉まっています。
ここの街路樹は・・・
イチョウです!
ということでほんのひと時の散歩のはずが結構歩いてしまいました。
おかげで、豪華朝食を20分でかき込んだ・・・というのはいかにも私らしいというか(笑)
すぐに出発して札幌駅へ。次の目的地に向かいました。
【撮影:2024/9下旬 札幌市】
伊賀越え街道から塩谷街道を巡るやんたん散歩。
あまりの暑さに「やっぱり大滝に涼みに行きたい」と、時を置かずまたまたやんたんに出かけました。
やんたん会館に車を停め、飲み物を調達。大滝に向かいます。
ここは通いなれた道ですが、地図を見ると大滝街道(中谷街道)という名前が付いていました。
最終目的は滝ですが。途中の里にも色々な花が見られます。
お~今年初見のミゾカクシ(キキョウ科ミゾカクシ属)。
こうやって見ると、やはりサワギキョウの花の形に似ていますね!
道草散歩では見られませんが、ここでは毎年必ず出会えます。
いつものオトコエシの大株。こちらも毎年同じ場所で同じように咲きます。
ここにはよく虫が蜜を求めて集まってきます。
ツマグロヒョウモンも
ハラアカヤドリハキリバチも
その時気づきました。
よく見ると、白い花と黄色味のある花が混じっています。
こちら、オトコオミナエシのようです。
地元では純白のオトコエシはなかなか見られません。不思議です。
山の方に近づいてきました。
林縁に咲いていたのは・・・
全く目立たない花ですが、シュウブンソウ(キク科シオン属)
え~野菊の仲間なの?と思いましたが、外側2列の舌状花の中に筒状花が並んでいるそうです。
この写真ではちっとも分かりません・・
そうそう、ここのススキは金色で綺麗なんです。
ここにもツマグロヒョウモン
工事現場で一番沢山咲いているベニバナボロギクにはアゲハチョウが来ていました。
トンボはびっくりするほど沢山飛んでいました。
蚊柱は言い過ぎかもしれませんが、蜻蛉柱と言いたくなるくらいです。
でもちっとも止まってくれないので、写真が全然撮れません。
木の枝の先にとまった時だけ、ちょっとモデルになってくれました。
羽の模様が違うので調べてみたら、ミヤマアカネでした。
何と、京都府では準絶滅危惧種です。
小川沿いにはタラノキ(ウコギ科タラノキ属)が沢山生えています。今花が満開です。
川の斜面には・・・
光が当たってちょっと気持ち悪いですが、コアカソの花です。
今満開で、ぼてぼてと丸い花が沢山付いているのが分かります。
雌雄異株で、ミニサイズのウニのような花は雌花、つまりこちらは雌株です。
少し地味な花が多いですが、イタドリ(タデ科ソバカズラ属)も満開でした。
赤とんぼ発見!
羽の先が茶色いので、リスアカネですね。
タラノキを見ながら、林道の方に進みました。
この後大滝に向かい、涼しい気を浴びた後、元の道を戻りました。
不思議なもので、行きには気付かなかった植物が芽につくことがあります。
このときもそうでした。
こちらの実はなにかお分かりでしょうか。
見るようであまり見ないこの実はゴンズイです。
毒のある魚ではありません。ミツバウツギ科ゴンズイ属の植物です。
ノリウツギもバッチリ。
最後はいつもいるキセキレイも出てきました。
やっぱり、期待を裏切らないやんたんです。
明日は大滝です!
【撮影:2024/9/14 宇治田原町】