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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

減らす

2023-05-30 20:21:31 | こだわり設計
リノベ工事が外構工事を残すのみとなって、ほとんど完了しています。
先日、見学会にお越しいただいた皆さん、大変ありがとうございました。

振り返ると今回のリノベは、減らす作業が多かったと思います。
Kさんが私のブログを読み込んでいただいたおかげもあって、
とにかく減らしました。

窓を。

窓って少ないと明るくないとか、風が通らないとかマイナスのイマージの方が多い印象ですが、

窓が少ないということは、壁が多いということ。
つまり、家具や収納のレイアウトがしやすくなるというメリットがあります。

断熱性能も上げやすくなるというメリットもありますが、これは暗くなるほど窓を小さくするとか、風が通りにくくなっても仕方ないとか、そんなことは考えていません。
ちょうどよくしましょうという提案をさせていただきました。

元々のお住まいは最初の画像の様に、
1階は
玄関が引違い玄関戸
南面に掃き出し窓が4m50cmもありました。

南は明るい信仰のせいだと思いますが、
今回、南側はお隣のお部屋の窓しか見えません。
もろ真正面。

開けにくいし、楽しくない。

その結果、

まず玄関は、引き違いからドアに変更しました。
壁が増えることで、室内の収納スペースが増えて、照明スイッチが使いやすい位置に来ました。

ちなみに上にある丸太は思い出として残すことにしました。
むやみやたらに減らさない。

そして、パープルがかったグレーが素敵。
これが後々効いてきます。

リビングの窓も大幅に減らしました。
掃き出し窓から極端に小さい横長のFIXに。
お隣からの視線を切るのが目的。

その隣はスクエアのFIX窓に。
絶対に残したいとご要望のあった柚子の木の真正面にアクセントとなるようにしてあります。

南側の窓をここまで小さくできたのは、東側に広いお庭があるから。
方角関係なく、気持ちいい方に窓を作るのが私のセオリー。
Kさんからもお庭との関係性をより強くしたいとご要望もありました。

見えにくいですが、建物の左側にはき出し窓があります。
また、右側は物置兼物干しがありましたが、この物置兼物干しを作り直して、左の掃き出し窓は、お庭に近くなるように移動しています。
お庭との関係性が良くなったと思います。

なお、2階の東側の窓は撤去しました。
だって、2階は南側の方が明るいし、空に近いから。

これだけ減らした結果、
室内の明かりは?
収納の配置は?
と気になるところで、また次回に。





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