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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

顎が外れる

2024-05-22 22:48:17 | 建物探訪
今日は、建築士会主催による関川村の国指定重要文化財渡邉邸と新発田市にある大倉喜八郎の迎賓館蔵春閣の見学会に参加してきました。

建築士会主催の見学会は普段見ることができない場所も見せていただけたり、その筋のプロの方が専属で説明してくれるのでとても内容が濃いんです。

まずは渡邉邸から。
実は渡邉邸見学はこれで4回目。
でも、家がおっきすぎてもともと1回じゃ見切れないんですよ。
ディズニーと一緒。

なんたって延べ床面積が495坪
私の自宅が16坪ですので、
ミニストック-04に換算すると31戸分ということになります。

なんなんでしょうね。一体。
こちらが渡邉邸で一番の映えスポット大座敷

の反対側にある新座敷から見た眺めがこちら
こちらは普段入ることができません。
貴重な眺め。

また、平成の大改修を担当された増田建設さんからも細かいお話しがありました。
例えば
何か所がシロアリにやられていた柱があったので、当時の技術を使って柱の根継ぎをしたお話しだったり
パッと見は気が付きにくいですが、茶の間の柱です。

当時の唐紙を版から起こして作り直したお話しだったり


実は何本か梁を入れ替えたところがあったり、
耐震改修の方法などを教えていただきました。

4回目でも新しい発見がありとても勉強になりました。

そして、新発田市に移動して蔵春閣へ
こちらは勉強の域を超えていました。

贅の極みを尽くした建物なんですけど、贅加減が想像を超えすぎています。

っていうか、まずは大倉喜八郎氏の業績にあんぐり。
サッポロビールの人っていう程度でしたが、
東京電力や東京経済大学、大成建設、リーガル、日清オイリオ、あいおいニッセイ同和損害保険など、誰でも知っているような会社を次々に設立しているとんでもない人。

そんな人が超VIPを向かい入れるための建物を作ったらどんなことになるのか。
もうすごいんですよ。

これは明治天皇が~とか、
江戸城に使われていたといわれる~とか、
徳川家光が集めていた~とか、

単なるすごいものじゃなくて、すごいのもう一歩先にあるものばかりで作られているんです。

こんなフローリング初めて見ましたよ。
とりあえずアンドウッドの遠藤さんに写真だけ送っておきました。

今日で私の知見がだいぶ広まりました。
設計で皆さんに還元していきたいと思います。

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