ニッチ的なものから本格的なものまで様々ですが、設ける場所によって、用途も多少違ってきます。
リビングや寝室など、お部屋に飾り棚を設ける場合は、主にコレクション品や家族写真
等がメインで、「自分や家族の為に」という目的のウェイトが多いと思います。
一方、玄関に飾り棚を設ける場合は、コレクション品もありますが、絵や花等がメインで、「お客様の為に」という目的のウェイトが増します。
コレクション品であれば同じものを飾り続けても違和感ありませんが、花等の場合、季節感
が大事になります。お客様を意識した飾り棚であれば尚更季節外れの物は飾れません。
なので、お客様から玄関に飾り棚のご要望を頂いた時、私が少し心配するのは、季節感を意識した飾り物へのモチベーションはどの位保たれるのだろうと言う事。
別に、お客様が不精だと言ってるんじゃなくて、単純に私だったら保たれないかもと思っているからです。いつか、飾り棚
が小道具置き場
になっては、迎え入れる場所としてはとても寂しくなりますから。
棚が3段もあります。
モチベーションを保つにはハードルが高そうな気もしますが・・・。
ところがこの棚、溝に差し込んであるだけで、上下左右自由に棚の位置が替えられます
。
ついでを言えば手前のサッシは、遠近法の加減で矢印の役割を果たして、自然と棚に注目する様な効果を持たせています。
これなら物が飾ってなくても、棚の表現だけで「空間の間」を埋める事が出来ます
。
挙句の果てには、棚を外してしまってもなんとなくそれっぽく見えてしまう都合の良さ
。
当たり前の話ですが、ここに素敵な物を飾っていただければ、更に空間は良さを増します。
住む過程、時間の流れを設計に組み込むのがネイティブディメンションズの姿勢です。
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