
もう10年以上経ったのでほとぼりが冷めたかもしれませんが、新潟には鈴木淳さんがいました。
アルビレックス新潟でのJ1リーグ過去最高成績を納めた方です。(2007年6位)
めちゃめちゃ面白かった。
絶対的エース、エジミウソン
マルシオの鮮烈デビュー、
亜土夢、河原のワールドユース組の活躍
っていうか、この年のユニフォームが格好良かった。
だけじゃなくて、もっと色々語れるけど省略。
だけど、今年のサッカーの方が面白い、とかって言いだすともっと長くなるので省略。
の、鈴木監督が当時語っていたのが、一朝一夕でサッカーは上達しない。
毎日トレーシングペーパーを1枚1枚重ねていくような地道な作業の先に目指すサッカーがあるという言葉。
このスタイルを私も引き継いでます。
私の場合は普通のコピー用紙を重ねるだけですが、

今回はキリよく100枚
例えば、何を重ねているかというと

これは畳の小上りを上から見た図面
実際はここに寸法や材料名が記載されていますが、絵として見やすくするために隠しています。
最後この形にするために、
つまり、ここに畳を敷きたいので、

畳を敷くための合板の割付図を描きます。
材料の無駄が出ない様に合板の既製寸法で敷きならべられるようにしました。
合板の敷き方が決まったので、その合板を支えるための骨組みを考えます。

合板の継ぎ目の下に下地が来るようにして、合板を留め付けられるようにします。
当然、この材料も既製材料を使います。
そして、小上りですので柱や板が立ってなくてはいけません。

見た目的なデザインや収納スペースを確保しつつ、一番簡単に作れる方法を考えて配置を決めました。
これは真上から見た図ですが、同様にX軸の横から見た図とY軸の横から見た図も描きます。
これで大工さんに「このように作ってね」と伝えることができます。
時に大工さんから「こう作った方がいいんじゃないの」っていうアドバイスをもらうこともありますが、それはとっても大歓迎ですし、
そもそもそういったやり取りは、設計側が提案しないと大工さんから意見は出てこないので、いかに設計者がどのように作りたいかを伝えることが重要になってきます。
また、この図面を描くことで、どこにどの材料がどのくらいの寸法が必要で、何本必要かを知ることができるので、そのまま積算を行うことができます。
っていうか、この図面がないと積算できません。
パッと図面を見て、サッと作れちゃう大工さんもいませんし、サッと積算できる監督さんもいません。
図面とは、見た目的なデザインや使い勝手を表現する以外に、作り方や材料の必要量を指示するためでもあります。
そして、この図面が残り続けることで、将来のリノベがスムーズなります。
ホント薄い皮を一枚一枚重ねていく作業だと思います。
鈴木淳さんの言葉が身に沁みます。
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