住宅金融支援機構が「新規住宅取得者の耐久消費財購入実態」の報告書を発表しました。
要は住宅を買った直後、他に何か大きな買い物しましたか?の調査です。
平成22年11月から23年4月までに住宅を取得した世帯を対象に調査したレポートです。
このレポートで一番最初に面白いなと思ったのが、住宅の分類が新築一戸建て、建売、分譲マンション、中古住宅に分けられていますが、それぞれの取得年齢で一番高いのが中古住宅なんですね。
中古住宅以外の住宅の取得年齢は37歳だったのに対して、中古住宅は40歳でした。
また、新築住宅を購入した世帯は175万円程の購入していますが、中古住宅を購入した世帯は85万円と大きく差が開いています。
反面、引っ越し費用が新築の場合で17万円、中古で20万円と中古の方が高い事から、中古住宅購入世帯は新しいモノに買い替えない傾向にあると思われます。
加えて中古住宅の場合、すでに備えられている事も考えられます。
そう考えると、中古住宅の取得年齢が高いのは、残りの人生とローン期間を考えた時にあまり大きな借入をしたくない世帯なのかなと予想します。家を建てるなら若いうちに(勢いのあるうちに)という事かな。(本当に勝手な予想です。なんの相関も出してません)
また、前回調査よりも新築一戸建てを購入した世帯の平均購入金額は減っているんですが、その原因は単にデフレで物価が下がったためで、実際は消費者物価指数と照らし合わせて比較すると、購入金額は大幅に増えています。
新築住宅の購入を期に道具を一気に買い替える、又は増やす傾向のようです。
その中で家具類や家電製品の買い替えは分かりますが、自動車も4世帯に1世帯の割合で買い替えている結果も出ています。
最初、すごいなぁと思ったんですが、おそらく購入者層の多くは賃貸からの新規購入層で、家賃と同等のローンを組めば、経済的な負担が増えるわけでもないと考えて、自動車の買い替えをしたのかなと思いました。
でも、もしこの予想が当たっていたとしたら、不動産取得税分は確実に賃貸時代から増える事や、もし面積が大幅に増えたのなら光熱費も増える事も気を付けないといけません。
あと地味に嫌なのが掃除する面積が増える事。道具も増えると、掃除はさらに面倒になります。
最後に、報告書の冒頭にも目立ったポイントとして挙げられていますが、太陽光発電が6世帯に1世帯の割合で購入されている事です。
売電価格の見直しや助成金制度、震災の影響が考えられますが、率直な感想として高い割合だなと感じました。
私なりの感想として、分かりやすい省エネには人気がありますが、全体を見た時、省エネだからと言ってそれに頼りすぎないバランス感覚も生活に必要かなと思う所です。
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