以前、読んだ本をまた紐解いている。この優れた研究書の前に頭を垂れる。歯切れのいい文体で、簡潔に原資料に基づき論を展開している手つきがすごい、と思う。この書と出会ったことは僥倖である。沖縄フェミニズムの問題、『うない神信仰』の根をこの書に見たとき、納得のいく論理がやってきた。前に読んだ時は天女が神女に他ならないという結論だけに注目していた気がする。 . . . 本文を読む
琉球の歴史に疎かった人生だった。世界史とか日本史は好きだったが、肝心の琉球史をまともに学習したことがなかったのである。年を経て比較演劇や表象を研究テーマにしてきたが、昨今は、ジェンダーや生態学など、そしてポストフェミニズムやポストモダン、グローバル&ローカル視点など新しいイズムが飛び交っている。実際10年ほど前から意識的に向き合ってきた「遅れて来た者」としては、査読で批評を受けながらもそれは肥やしと思って何らかの「形」にしたいと思っている。関係者に「感謝」!生きている間の試練・パトス!個々の時間は永遠ではないので、厳しいけれどもー。 . . . 本文を読む
19世紀以降の屏風だと思います。今からきちんと読みます。ネットサーフィングは思わぬ発見があります。去年の3月8日の科研の報告書の中でその屏風の中の三線を弾くジュリの絵を取り上げました。博物館・美術館の『三線のチカラ』(2014年2月18日)がヒントでした。ジュリ(芸妓)が堂々を三線を奏でているのです! . . . 本文を読む