
自ら殻から抜けて羽化する。静かに飛び立つまでの時間は夕方から始まる。夜陰は、蝉にとって幾分安全だろうか。
朝までにしっかり羽化できる蝉の数は、40%ほどだと言う。
以前体力が尽きて羽化できない蝉を観察した事があった。殻を突き破る事ができなかったのだ。その代わり水滴がこぼれてきた。命の雫に目を見張った。
目の前で羽化しているクマゼミは懐かしい。薄緑の羽が次第に黒になり飛び立つ時間がながーく感じられる。
しかし人間の時間感覚と蝉とはかなり異なると思っているのだが、捕食される事なく、無事飛んでいってほしい。
彼らを待ち構えている女郎蜘蛛や鳥たちもいる。





>「クマゼミ」ですか、羽化は夜に起きます。子供の頃に何度も見ました。命の神秘をひと... への返信
神秘ですね。
5年前に小さな菜園を開き、多様な命に触れるようになりました。発見は小さな喜びです。生態系の不思議さ、巧妙さ、大系化、驚きがやってきます。