宮部久蔵。大正八年東京生まれ。昭和二十年八月、南西諸島沖で戦死。
祖母の最初の夫で、ぼくにとって祖父にあたる人は、神風で戦死した
海軍航空兵だった。
天才的なパイロットとしての技術を持ちながら「生きて妻のもとへ帰る」
と口にし、仲間から「航空隊一の臆病者」とさげすまれていた男。
そこまで「生」にこだわっていた祖父が、何故特攻を志願したのか。
次第に彼の過去が明らかになっていく。
さて感想。
こ…これはすごいです。
児玉清氏が絶賛されているのも分かります。
驚愕の真相。そして胸をうつラスト。
愛の物語でもあり、とても読み応えのある作品でした。
前半は戦争そのものや、戦闘機・戦艦のお話です。
実は以前読んだ時はここで挫折したんですが…。
ところが、後半からはぐいぐい物語に引きつけられていきます。
久蔵の孫の目線で物語が語られるんですが、読者も一緒に祖父の
過去を追っている錯覚に陥りました。
兵の命など鉄砲の弾と同じくらいにしか考えていない、エリート参謀たち。
彼らの驕りや油断、軍のメンツのために、若い命が散っていったんだね。
そして、女たちの人生も大きく変わっていくことに…。
ご存知とは思いますが、特攻とは敵の戦艦へ体当たりして、自爆することです。
彼らとて、決して決して死にたかったわけではないのです。
そして、宮部の存在がまわりに与えた影響とは…。
後半はポロポロと、涙が止まりませんでした。
私は戦争のことや、この国のことをあまりにも知らなさすぎたんやなぁ。
重い事実ですが、目をそむけたらあかんなぁ…と。
自分の信念を持ち、突き進んだ久蔵はとても魅力的な人物でした。★★★★★
参考になりましたらクリックをお願い致します。
↓
【ほんぶろ】~本ブログのリンク集
祖母の最初の夫で、ぼくにとって祖父にあたる人は、神風で戦死した
海軍航空兵だった。
天才的なパイロットとしての技術を持ちながら「生きて妻のもとへ帰る」
と口にし、仲間から「航空隊一の臆病者」とさげすまれていた男。
そこまで「生」にこだわっていた祖父が、何故特攻を志願したのか。
次第に彼の過去が明らかになっていく。
さて感想。
こ…これはすごいです。
児玉清氏が絶賛されているのも分かります。
驚愕の真相。そして胸をうつラスト。
愛の物語でもあり、とても読み応えのある作品でした。
前半は戦争そのものや、戦闘機・戦艦のお話です。
実は以前読んだ時はここで挫折したんですが…。
ところが、後半からはぐいぐい物語に引きつけられていきます。
久蔵の孫の目線で物語が語られるんですが、読者も一緒に祖父の
過去を追っている錯覚に陥りました。
兵の命など鉄砲の弾と同じくらいにしか考えていない、エリート参謀たち。
彼らの驕りや油断、軍のメンツのために、若い命が散っていったんだね。
そして、女たちの人生も大きく変わっていくことに…。
ご存知とは思いますが、特攻とは敵の戦艦へ体当たりして、自爆することです。
彼らとて、決して決して死にたかったわけではないのです。
そして、宮部の存在がまわりに与えた影響とは…。
後半はポロポロと、涙が止まりませんでした。
私は戦争のことや、この国のことをあまりにも知らなさすぎたんやなぁ。
重い事実ですが、目をそむけたらあかんなぁ…と。
自分の信念を持ち、突き進んだ久蔵はとても魅力的な人物でした。★★★★★
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読むの楽しみにしてます。
また読んだら来ますね~。
でもけっこう重いし辛いで。
まぁテーマが戦争やから、しゃあないねん
けど。
私は『ボックス!』の方が好きかな。
読んだらまた来てね~。
読みました~!。
読み応えありましたね。
ほんとに後半は、何度も涙が出ました。
生還に執着し続けた久蔵の熱い想い、
戦争の理不尽さ怖さまで、しっかり伝わってきました。
最後の舞台を大阪にしたのも、チョットらしいなって思ったり。
十回で一回当たるパンチや、リーチの長さなど、ボクシングのことが出てきて、
このころから、構想してたのかも、なんて妄想しちゃいました(恥)。
本当に読み応えたっぷりでしたね。
戦争の悲惨さを、真正面から捉えた
作品でした。
私も後半は涙がポロポロ止まりません
でした。
作家の想いが伝わる作品でしたね。
ごく普通の人間が死ななければならな
かった。こういう時代があったことを
忘れてはいけませんね。
これ、良かったです。
前半は少しややこしかったのですが、頑張りました(笑)
零戦や特攻など、私の認識とは違うことも多く、重く受け止めました。
ラストもビックリしながら感動的でした。
児玉氏も絶賛なのですね(笑)
この作品、良かったですよね~。
前半頑張ったというところ…分かります^^
戦争の悲惨さもありますが、なんと言っても
「大人の愛」がある作品だな~と。
後半の登場人物たちも好きでした。
児玉清さんオビで絶賛してはります。
心を鷲掴みにされたらしい^^
「ボックス」も面白かったけど、こちらの作品も読み応えがありました。久蔵の生きた真実が胸に迫りました。
百田さんは筆に力のある作家ですね。これからも、とても楽しみです。
読み応えがありましたね。
百田さんの作品は映像が浮かびます。
久蔵さんの真実...胸に迫りますよね~。
私は戦争は日本が弱いから負けたと思って
いたのでちょっと衝撃でした(*^_^*)
ホントに読みごたえがあって、
作家の思いが伝わってくる作品でした。
戦争という理不尽な世界で自分の生き方を
貫こうとする久蔵が素晴らしいし、
その姿には何度も泣けました。
読み終わってしばらく圧倒された感じでした。
すんごい大昔の話じゃないんですよね。
わずか60年くらい前のことと思うと
愕然とします。
読み応えがありましたね~。
これは偉大な愛の物語だと思います (*^_^*)
キャラも良かった。武田と景浦とか。
ラストもすごかったです。
でも久蔵には生きて帰ってきて欲しかった
な~。