私(おじさん)の読書日記です。
今日は、私を数の不思議の世界へ導いてくれた「アリ・ババと39匹のラクダ」を紹介します。
私がこの本を買ったのは中学生の頃です。
本は全然読まなかったのですが、学習雑誌にこの本が紹介されていたのを見て、初めて町の本屋さんで注文した思い出の本です。
この本は”数の不思議”を書いた数学の啓蒙書になります。
この本を読んで、私も数の不思議の世界に入り込みました。
さて、それでは題名になっている問題を少し紹介します。
*****
アリ・ババのお父さんが39匹のラクダを飼っていました。
お父さんは、長男のアリ・ババ(A)に”2分の1”、次男(B)に”4分の1”、三男(C)に”8分の1”、末娘(D)に”10分の1”でラクダを分けるように遺言して亡くなりました。
ところが、39匹を生きたまま1/2に分けることが出来ません。
アリ・ババはどのように分けたらよいか困ってしまいました。・・・【1】
困った兄弟は賢者に相談しました。
そうしたら、賢者は自分のラクダ1匹を連れてきて、計40匹にして、遺言通りに分けさせました。
A…20匹
B…10匹
C… 5匹
D… 4匹
合計してみると39匹です。
それで、賢者は残った1匹を連れて帰っていきました。
明らかに20匹は39匹の半分より多いです。
アリ・ババは、この分け方が本当に遺言通りだったのか疑問に思いました。・・・【2】
*****
【1】果たしてどのように分けたらよいでしょうか
【2】本当にこのような分け方で問題ないでしょうか。
いかがでしょうか...
中学生の私にはしっかりとは分かりませんでしたが、数の不思議の世界にすごく魅力を感じたことを覚えています。
思い出がいっぱいのこの本は、現在販売はされていないのですが、楽しい数学啓蒙書でした。
さて、一応問題の解答ではないですが、ちょっと解説を書いておきます。
この問題の一番の肝というかポイントは、
お父さんの遺言の合計、すなわち
1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/10
がいくつになるかを計算してみると分かります。
実は、1にならないというところなのです。(答えは39/40)
と言うことで、39匹を遺言通りに分けても余りが出ます。
ですから、余りも遺言通りに分ける必要があります。
計算するとまた(常に)余りが出て無限に分配していくことになります。
無限に足し算をすると、アリ・ババの取り分が20匹であることが一応正しいという結果になります。
本に出てくる賢者は、スマートに分配したのだということですが…。
数とは?そして、無限とはなんだろう?といった不思議の世界を感じますよ!
今日は、私を数の不思議の世界へ導いてくれた「アリ・ババと39匹のラクダ」を紹介します。
私がこの本を買ったのは中学生の頃です。
本は全然読まなかったのですが、学習雑誌にこの本が紹介されていたのを見て、初めて町の本屋さんで注文した思い出の本です。
この本は”数の不思議”を書いた数学の啓蒙書になります。
この本を読んで、私も数の不思議の世界に入り込みました。
さて、それでは題名になっている問題を少し紹介します。
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アリ・ババのお父さんが39匹のラクダを飼っていました。
お父さんは、長男のアリ・ババ(A)に”2分の1”、次男(B)に”4分の1”、三男(C)に”8分の1”、末娘(D)に”10分の1”でラクダを分けるように遺言して亡くなりました。
ところが、39匹を生きたまま1/2に分けることが出来ません。
アリ・ババはどのように分けたらよいか困ってしまいました。・・・【1】
困った兄弟は賢者に相談しました。
そうしたら、賢者は自分のラクダ1匹を連れてきて、計40匹にして、遺言通りに分けさせました。
A…20匹
B…10匹
C… 5匹
D… 4匹
合計してみると39匹です。
それで、賢者は残った1匹を連れて帰っていきました。
明らかに20匹は39匹の半分より多いです。
アリ・ババは、この分け方が本当に遺言通りだったのか疑問に思いました。・・・【2】
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【1】果たしてどのように分けたらよいでしょうか
【2】本当にこのような分け方で問題ないでしょうか。
いかがでしょうか...
中学生の私にはしっかりとは分かりませんでしたが、数の不思議の世界にすごく魅力を感じたことを覚えています。
思い出がいっぱいのこの本は、現在販売はされていないのですが、楽しい数学啓蒙書でした。
さて、一応問題の解答ではないですが、ちょっと解説を書いておきます。
この問題の一番の肝というかポイントは、
お父さんの遺言の合計、すなわち
1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/10
がいくつになるかを計算してみると分かります。
実は、1にならないというところなのです。(答えは39/40)
と言うことで、39匹を遺言通りに分けても余りが出ます。
ですから、余りも遺言通りに分ける必要があります。
計算するとまた(常に)余りが出て無限に分配していくことになります。
無限に足し算をすると、アリ・ババの取り分が20匹であることが一応正しいという結果になります。
本に出てくる賢者は、スマートに分配したのだということですが…。
数とは?そして、無限とはなんだろう?といった不思議の世界を感じますよ!
コメントありがとうございます。
確かに空想さんのおっしゃる通り、作者のカール・メニンガーさんはアメリカの医学者、精神医学者です。
紹介した本にはいろいろな国を舞台に数の不思議が紹介されています。
アラビア数字発祥の地として、この39の数字の話を紹介しているのではしょうか。
ただ、自分はこの話、本当にアラブの話なのか疑問に思いましたw
きっちりと数学的に分けようとするのは、西欧的な価値観であって、アラブ的なものは、全く別なんだろうと。
人道的、民主主義的、罪刑法定主義を標榜する西欧的な思想ですが、実のところ、グローバルでみると、とても特殊な思想・発想ではないかと、、、
かくゆう米国も、ビンラディンやサダムフセインに対しては、公開処刑にしましたw
まだまだ、盗みを行ったら、腕を切り落とすといった刑罰が、グローバルな価値観では絶対的な基準となっていたりもします。
おそらく、長男のアリ・ババが好きなだけ盗ろうとして、次男・三男と争い、力関係で取り分が決まったのではないかと推測しますw