10年ぶりにワープロソフト一太郎をバージョンアップした。
以前持っていたのが「Justsuits2008」だったので、本当に10年ぶりになる。ジャストシステムの公式サイトにユーザー登録していたのが、なんとバージョンアップが認められたので、格安で購入することができた。
2008については、表計算ソフトの「三四郎」まで含むバージョンを買っていたのに、もう何年も使っていなかった。いや、なんかこう、だるい感じがして。マイクロソフトオフィスとの互換性もイマイチに思えたから。
いや、そもそも互換性を気にしていたら、きょうびあえてジャストシステムの製品なんか使えない。
傑作「一太郎Ver3」からのユーザーとしては寂しいけど、仕方ない。
でも、なんで今回バージョンアップしたかというと、2018の売り文句に乗ったから、としか言いようがない。
「小説の執筆から投稿、本作りまで対応」
なんだそうだ。
個人的に欲しかったのは、きちんとしたmobi、epub形式への対応である。Amazon Direct Publishingはワードそのままで入稿できるんだけど、やっぱり電子書籍形式にしておく方がいいかな、と思ったのだ。
しかし、ワープロソフトの売りを「小説執筆」にするとは、ほんと、ビジネス市場でワードと戦うのをやめたのかなあ、と思った。何十万人もいるかな、小説書くのにワープロソフト買う人って。
定年退職を迎えて、金は無いけど時間は有り余りそうだ、そうだ、昔文学青年だったオレは大学ノートに物語の欠片を書き付けていたっけ。小説を書いてみよう。ついでに電子書籍にしたり、自費出版するのもいいな。あ、一太郎ってこんな機能があるのか、買ってみようかな?
なんて人。あえて言えば「終わった人」向けのアプリケーションだと思う(あ、自分も含めてですよ、気を悪くなさらないで>定年前後の人)。
終わってない人、現役のサラリーマンで創作活動なんかする暇の無い人は、Office365soloを契約することをおすすめする。家で仕事もできるし、小説を書くのになんの支障もない。ワード自動校生機能の「くだけた表現」や「ら抜き表現」の指摘がウザいけど、オフにできるし。あるいはパソコンなんかにお金を使わずに、Libre Officeをインストールするのもいいかもしれない。
スクリーンショットは、サブノートにしているThinkpad x121eのもの。
7年前の古いノートでおまけにCPUはAMDの最下層。遅いのでLinux Mint MATEで運用していたんだけど、一太郎2018のライセンス形態である「同時に使わなければ三台までインストール可」につられて、Windows10にした。もちろんサムソンの速いSSDにして我慢できる程度にしている。
上の画面は、一太郎2018の「オーダーメイド機能」を使って、「小説執筆用」にオーダーした画面。三台とも、このシンプルなインターフェイスにした。
で、三日ほど使ってみた。
細かい不満はあるけれど、楽しい。
原稿用紙モードでひたすら書くのもいいけど、「本を作る」ということを意識して、いろいろ機能を試してみると、これはこれで面白いと思う。
というか、購入以来、夜な夜な夢中で本を作っている。
ユーザー層は非常に限られると思うけど、はまる人にはぴったりはまるのではないだろうか。
一太郎2018 バージョンアップ版 | |
ジャストシステム | |
ジャストシステム |