加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

【執筆環境】「終わった人」のための「一太郎2018」

2018年08月15日 19時08分21秒 | パソコン・デジモノ

10年ぶりにワープロソフト一太郎をバージョンアップした。

以前持っていたのが「Justsuits2008」だったので、本当に10年ぶりになる。ジャストシステムの公式サイトにユーザー登録していたのが、なんとバージョンアップが認められたので、格安で購入することができた。

一太郎2018の情報はこちら。

2008については、表計算ソフトの「三四郎」まで含むバージョンを買っていたのに、もう何年も使っていなかった。いや、なんかこう、だるい感じがして。マイクロソフトオフィスとの互換性もイマイチに思えたから。

いや、そもそも互換性を気にしていたら、きょうびあえてジャストシステムの製品なんか使えない。

傑作「一太郎Ver3」からのユーザーとしては寂しいけど、仕方ない。

でも、なんで今回バージョンアップしたかというと、2018の売り文句に乗ったから、としか言いようがない。

「小説の執筆から投稿、本作りまで対応」

なんだそうだ。

個人的に欲しかったのは、きちんとしたmobi、epub形式への対応である。Amazon Direct Publishingはワードそのままで入稿できるんだけど、やっぱり電子書籍形式にしておく方がいいかな、と思ったのだ。

しかし、ワープロソフトの売りを「小説執筆」にするとは、ほんと、ビジネス市場でワードと戦うのをやめたのかなあ、と思った。何十万人もいるかな、小説書くのにワープロソフト買う人って。

定年退職を迎えて、金は無いけど時間は有り余りそうだ、そうだ、昔文学青年だったオレは大学ノートに物語の欠片を書き付けていたっけ。小説を書いてみよう。ついでに電子書籍にしたり、自費出版するのもいいな。あ、一太郎ってこんな機能があるのか、買ってみようかな?

なんて人。あえて言えば「終わった人」向けのアプリケーションだと思う(あ、自分も含めてですよ、気を悪くなさらないで>定年前後の人)。

終わってない人、現役のサラリーマンで創作活動なんかする暇の無い人は、Office365soloを契約することをおすすめする。家で仕事もできるし、小説を書くのになんの支障もない。ワード自動校生機能の「くだけた表現」や「ら抜き表現」の指摘がウザいけど、オフにできるし。あるいはパソコンなんかにお金を使わずに、Libre Officeをインストールするのもいいかもしれない。

スクリーンショットは、サブノートにしているThinkpad x121eのもの。

7年前の古いノートでおまけにCPUはAMDの最下層。遅いのでLinux Mint MATEで運用していたんだけど、一太郎2018のライセンス形態である「同時に使わなければ三台までインストール可」につられて、Windows10にした。もちろんサムソンの速いSSDにして我慢できる程度にしている。

上の画面は、一太郎2018の「オーダーメイド機能」を使って、「小説執筆用」にオーダーした画面。三台とも、このシンプルなインターフェイスにした。

で、三日ほど使ってみた。

細かい不満はあるけれど、楽しい。

原稿用紙モードでひたすら書くのもいいけど、「本を作る」ということを意識して、いろいろ機能を試してみると、これはこれで面白いと思う。

というか、購入以来、夜な夜な夢中で本を作っている。

ユーザー層は非常に限られると思うけど、はまる人にはぴったりはまるのではないだろうか。

一太郎2018 バージョンアップ版
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