加地尚武の佐倉新町電気街

「福音の少年 Good News Boy」シリーズ(徳間書店 徳間デュアル文庫)著者による電脳生活と意見。

後悔は後に立つ。なぜ若いころにZEPを聴かなかったのか?

2009年04月19日 23時32分07秒 | 音楽・映画のこと
どうにもならないことがある。いくら人生が長くなったとしても、取り返しのつかないことがあるのだ。
そのひとつが、「なぜオレは若いころにレッド・ツェッペリンを聴き込まなかったんだろう?」という後悔である。
私が大学生のときに、すでにこの偉大なバンドは解散していた。
いちおう、ZEP好きの先輩からほとんどのLPを借りて聴いたつもりだ。
そのとき、なぜかハマらずにすぐに返却したような気がする。

なぜなんだろう?
当時、ジャズあらずばポピュラー音楽にあらず、みたいなバカなことを考えていたのかもしれない。ジャンルに優劣なんて、ないのにね。

最近、だからレッド・ツェッペリンを「再発見」した。「ニコニコ動画」がきっかけだった。
ファンにとっては「なにをいまさら」かもしれないけど、このグループはほんとうにすごいね。
ライブ盤はもちろん、スタジオ盤もスリリングだ。バックボーンにブルースと即興演奏があるからだろうか。
とくにドラムス。故人だけど、豪快にして繊細。

ぜんぶのアルバムを聴き込もうと思う。

Presence

Wea Japan

このアイテムの詳細を見る

【えいが】「江分利満氏 対 ヘドラ」

2008年11月05日 20時25分17秒 | 音楽・映画のこと
日本映画専門チャンネルで「ゴジラ対ヘドラ」を観ていてふと思った。
この映画って、岡本喜八監督の「江分利満氏の優雅な生活」に似ている。

ストーリーとかではなくて、とぼけた味わいの語り口と、ふいに挿入されるアニメーションといった、映画のスタイルが似ているのだ。
オープニングとエンディングが繋がる作りもおんなじだ。

いや、だからオマージュだの影響だの映画について語りたいわけではない。
なんとなくおもしろいな、と思った。

ちなみに「ヘドラ対ゴジラ」は低予算ながら全ゴジラシリーズの中でも上位にくる傑作。「江分利満氏の優雅な生活」は岡本喜八監督が自分の作品の中でもいちばん気に入っているという大傑作。

江分利満氏の優雅な生活

東宝

このアイテムの詳細を見る

「ファン・フィクション」

2008年10月05日 15時45分32秒 | 音楽・映画のこと
Fan Fiction

3d system(DDD)(M)

このアイテムの詳細を見る


「ファン・フィクション」という、わたしにとっては忘れられない言葉を目にしたので、思わずこの音楽を買った。わたしはその「ファン・フィクション」のおかげで作家デビューしたようなものだからだ。

このEP、英語の発音がとてもきれいだけど、なんとなくイギリスやアメリカのバンドではないかもしれない、と思っていたら日本のバンドだった。ファンのひとすみません。知りませんでした。

題名から想像がつくとおり、カヴァー集である。でも、その選曲と、アレンジのセンスにまいった。とくにシャーデーの「スムースオペレーター」がかっこいい。しばらくこのグループを集めようかなと思った。

さびしい夜のパレード

2008年10月01日 20時02分36秒 | 音楽・映画のこと
A Lesson in Romantics

Toy\'s Factory Japan

このアイテムの詳細を見る


ふとしたきっかけで、Mayday Paradeというグループを知り、狂ったように聴いている。非常にはまってしまった。去年出たCDなのに、あんまり日本じゃうけなかったのだろうか。

「メーデー」と書くたすき掛けにデモ行進を連想するが、特にそれとは関係の無い音楽。

最近ちょっと落ち込み気味なので、音楽から元気をもらおう。

【えいが】「ダークナイト」を観てヒース・レジャーを偲ぶ。

2008年08月30日 21時02分36秒 | 音楽・映画のこと
四国の田舎じゃもう公開が終わってしまうというので、息子と二人で「ダークナイト」を観に行った。

いやー。もう、すごい。
映画館を出た瞬間、「神映画だよね~」と息子と言い合った。

ついに、バットマン映画に最高傑作が誕生した。息が詰まるような二時間あまり。
堪能しました。なんで、このすごい映画があまりヒットしないのか。じつに残念だ。いや、たしかに「バットマン・ビギンズ」を観ていないとわかりにくいっていうのはあるのかもしれないが、予備知識が無くても、あの「ジョーカー」という、希有な悪党の、底知れぬ悪意に魅入られるようなおもしろい犯罪映画として楽しめると思う。

で、このすばらしい、史上最高のジョーカーを演じたヒース・レジャーは、この映画の撮影が終わった後、急逝したという。
映画と役者の実人生とを重ね合わせるべきじゃないかもしれんが、そのことが頭を離れなかった。「鬼気迫る」というのはこのことか、と思った。

で、下のリンクは、そのヒース・レジャーが素顔で演じた「ロック・ユー」。
槍試合の観客たちが映画の題名になっているクィーンの名曲にあわせて、「ダ、ダ、ダン、ダ、ダ、ダン」足を踏みならすのが無性に楽しい。


ロック・ユー (Blu-ray Disc)

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る

【おんがく】ひとは進み続ける、月が赴くところ。

2008年05月24日 00時40分19秒 | 音楽・映画のこと
Procession
Weather Report
Sony International

このアイテムの詳細を見る


レコード会社が某社なのでiTunesでは買えない。ネット配信しているのか知らんし興味も無いので、CDを買った。大学生だったか、社会人になってたかわすれたが、レコードは押し入れのどこかにある。

久しぶりに三回連続して聴き、ゲームをやって、ボーッとしていると、ある長編小説のネタが浮かぶ。梗概の前段階にあたるものを書いてみる。あ、いいかもしれない。
書きたい。

プロセッションを辞書で引くと「行列」の意。
書きたい本が行列を成しているような気がする。似た感じのストーリーは合体させたり重ねたりするが、とりあえず取り組みたいのが四冊分ほどある。
平行して書くような器用な真似もできないし、時間がない。
なにかと雑事に時間が取られるのだ。

とにかく、書き始めてみよう。このジャケットのように、月の明かりのあるところ、自由に、詞藻の赴くまま。

「喪失感」に合う音楽とは? あとお詫び。

2008年05月18日 23時42分06秒 | 音楽・映画のこと
久しぶりの更新。音楽の話と、お詫びが一件。

ムーヴ・バイ・ユアセルフ
ドノヴァン・フランケンレイター
ユニバーサル インターナショナル

このアイテムの詳細を見る


とりあえずジャケットの写真が好きなのでアフェを張っているが、音楽はぜんぶiTunesで買ったほうがいいと思う。
最近はまりだしたドノヴァン・フランケンレイターのアルバムを聴きながら「喪失感」を味わっている。ドノヴァンというとわたしのようなジジイはべつのアーティストを思い浮かべるのだが、このひとはジャック・ジョンソンの流れのひとのようだ。
一日中、サーフィンで楽しんで、夕日を見ながら、火照った身体をさましながら、ここちよい脱力感に浸っているような感じの音楽である。

十年間、頭の中でワイワイやっていた連中が一斉に出て行ったのだ。そら、こうポッカリと胸にアナがもとい穴が開いたような気がするのだ。なんだか、こう、十年、同棲していた恋人が出て行ったような。


・・・そんなわけで「福音の少年」最終巻、わたしの執筆が遅れに遅れて書き上げて、いまようやく校正まちです。
あ、そんな感じなので六月上旬、無理かもしれません。
楽しみにしてくれていたみなさん、ごめんなさい!
ごめんなさい>関係者のみなさま。

最終巻、八月刊になりそうです。
八月は間違いないです。あ、六巻のラストから四ヶ月も空きますね。すみません。
もうしばらく待ってください。

わたし自身は、とても気に入ってる展開&ラストなのですが……。どうなんでしょうね。とにかくお楽しみに!

【おんがく】雪の中のレゲエ。

2008年01月21日 19時36分16秒 | 音楽・映画のこと
四国では久しぶりの積雪。
一面真っ白の世界。
ひょっとして、合うかと思い、ポップレゲエをかけて歩きだした。

いや、これが大はまり。数センチの積雪の中、一キロ半の道のりを歩いていると無性に楽しくなってくる。

雪の中のレゲエ、おすすめ。

Bonafide
Maxi Priest
Virgin

このアイテムの詳細を見る

【おんがく】やっぱ買うべきでしょう。「レディオヘッド」の新作。

2008年01月14日 08時20分41秒 | 音楽・映画のこと
In Rainbows
Radiohead
Xl

このアイテムの詳細を見る


買い手が商品の値段を決める。
マクロ経済的にはこのようなメカニズムがあると言えるものの、直接、言い値で売るというのは、作り手に相当の根性がないとできないだろうと思うのである。

六冊も七冊も本を出版してる身からすると、考えただけでびびってしまう。
制作費だってものすごいだろうし。

この新作がダウンロード販売されたのは昨年になってしまった。4割がお金を払わなかったとか。

しばらくしてCDボックス版とiTunes Storeでの販売が始まった。
買うかどうか一年越しに悩んでいたわけではなくて、忙しくて忘れてたのだ。
で、ようやく明け方、iTunes Storeで買ったんです。レディオヘッドの新作、In Rainbow。
さっそくiPodに放り込み、コンビニに飲み物を買いに行く道すがら、聴いたのだ。

こりゃ、いい!
レディオヘッドのアルバムは全部聴いたけど、ひとが「レディオヘッド」と聞いて期待するすべての要素が詰まった、「レディオヘッド・ソングブック」といった感じの仕上がりだと思う。そういう意味では「方向性」がどうこうというものではない。
ただ、好きか、という意味ではBendsの次に好き。つまり愛聴盤になるだろう。

けっきょく1500円出して買ったが、当然後悔はしていない。ただでダウンロードした人がいようといまいとどうでもいい。出来に関しては3000円でも惜しくないと思う。
むしろ、レコード会社というしがらみが無くなって、iTunes Storeでレディオヘッドの曲が買えるようになったことを喜びたい。
早く、あのグループも、このアーティストも、レディオヘッドのような試みをやってくれないものだろうか。

【おんがく】新年はPhoenix

2008年01月08日 00時49分44秒 | 音楽・映画のこと
United
Phoenix
Astralwerks

このアイテムの詳細を見る


今更ながら、iTMS-jのiMixでたまたま聴いたPhoenixというフランスのロックグループにはまっている。ポップでクールでオシャレで、わたしのようなジジイにはなんだか懐かしい音。
歩きながらiPodで聴くのが楽しみ。

執筆中。今日はいろいろあってあんまり枚数を稼げない。平日きらい。

いかん、眠くなってきた。

【おんがく】R.E.M.ライブは最高

2007年11月14日 23時40分40秒 | 音楽・映画のこと
R.E.M.ライヴ(DVD付)
R.E.M.
WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M)

このアイテムの詳細を見る


最近買ったR.E.M.のライブを聴いていると、ほんと、このグループには「衝撃的」に佳い曲が多いなあと思うのである。

それも、このグループらしい、個性的な美しさを持つ曲が多い。
どうだろうか、最初に聞くR.E.M.としてもいけるかな?

それにしても、「マン・オン・ザ・ムーン」のサビ、会場の盛り上がりに鳥肌が立つ。おすすめ。

【おんがく】どれを買うかだけが問題だ。新型iPod

2007年09月26日 00時13分12秒 | 音楽・映画のこと
Apple iPod nano 8GB ブラック MB261J/A

アップルコンピュータ

このアイテムの詳細を見る


今度のiPodのラインナップは悩ましい。いままでのラインナップでいちばん迷うのではないだろうか?

値段と容量のバランス(?)が絶妙である(「絶妙」と言っていいのかわからんが)。iPhoneから電話機能を除いたTouchもおもしろそうだし、nanoもいいし、Classicのコストパフォーマンスはすばらしい。shuffleだけは春先に買ったばかりなので、悩まずにすんでいる。

で、結局、イロイロ考えて、nanoの8GBにした。
第三世代の20GBが、バッテリがへたっているもののそこそこ使えているからクラッシックはパス。タッチは、うーん。容量の割には高い。16Gが8Gの値段でも悩んでしまう。

で、またまた刻印したブラックのnanoがわが家にやってきた。
薄い、軽い。とくに新しいユーザーインターフェイス、こいつは素晴らしい。楽しい。思ったよりサクサク動くのもいい。
携帯プレーヤーでも、アルバムジャケットがあんなふうにパラパラ動くのはいいね~。一枚一枚たいせつに聴き込もうって気になる。

ビデオ再生をサポートしてるし、けっこう観られるんだけど、薄さと機体の縦横のバランスがなんとなく持つのに適していないような気がして、30分も観ていると疲れてしまう。
これはむしろもっと分厚い方がいいのではないかと思う。
ビデオを主に観るってひとは、だからクラッシックの方がいいのではないかな。

とにかく、iPodはまたやったと思う。値段といい、機能といい、他社のものを選ぶ理由があまり見あたらない。

【おんがく】すばらしきこのせかい・ハワイアン

2007年08月22日 20時01分40秒 | 音楽・映画のこと
Wonderful World
Israel Iz Kamakawiwo'ole
Big Boy

このアイテムの詳細を見る


またまた音楽の話題。
Israel Iz Kamakawiwo'oleの「Wonderful World」

やっぱり歌は詞だなあ、と思う。年を取ってからよけいに。
外国人に話しかけられると曖昧な笑いを浮かべて逃げ回るわたしだけど、このハワイアンのアルバムの中の英語の曲を聴くと、ほっとする。

とくに表題曲。サッチモ、ルイ・アームストロングの歌唱があまりに有名だけど、このアルバムのハワイアンのアレンジもいい。それに言葉のひとことひとことが、すっきりとこころに染みる。ああ、いい詞だったんだなあ、と思う。


そのほかの曲もいい。夏の終わりに聴くにははまりすぎている。

このひとは若くして他界したという。
きっと、天国で巨躯に似合わぬ美声を響かせているのだろう。
合掌。

【おんがく】暑くてダラダラ出そう。The Budos Band

2007年08月21日 07時09分10秒 | 音楽・映画のこと
The Budos Band
The Budos Band
Daptone

このアイテムの詳細を見る


スピーカーに繋いだ第三世代iPodにタイマーをセットして、目覚まし代わりに使っている。

今朝は、ファンクなThe Budos Bandで起きた。暑苦しい音楽である。熱くてドロドロしたものが出てる(笑)。11人編成という大所帯のインストルメンタルのバンドだ。

こんなものアフェに張ったって買うひとはいないと思うが、70年代の暑苦しい刑事もののアメリカ映画のサントラのような音楽である。お好きなひとはどうぞ。

残暑厳しきおり、ファンキーなライブを聴く。

2007年08月19日 20時48分07秒 | 音楽・映画のこと
ホット・ケイクス:ライヴ・イン・ジャパン
ベイカー・ブラザーズ
ブルース・インターアクションズ

このアイテムの詳細を見る


ようやく雨が降りそうだと思ったら、雷鳴と少しの雨だけ。
暑い。とてつもなく暑い。

わたしは暑いときにあえて担々麺を食べるような人間である。
汗をだらだらかきながら辛いラーメンをすするのが「生きてる」という感じがして好きだ。

なので、iPodでも暑苦しい音楽を聴きまくっている。

兄弟三人組のインストファンクバンド、ベイカー・ブラザースの渋谷でのライブ盤である。暑苦しい。むちゃ、暑苦しい。

しかし、楽しい。

晩夏はディープ・ファンクとハワイアンのヘビーローテーションで行こう。