昨日は朝から眠くて、病院へ行って薬をいただいて帰宅後昼ご飯を食べて爆睡。
2時間半も寝てしまいました。
起きても身体は怠かったのですが、今日は夫が新年会で晩ご飯が不要。
こんな時に映画を観に行かなくていつ行くの?って感じで18時25分の回の上映を観てきました。
午前中の上映は私を含めていいお年の方が多いのですが、18時台だと若い方がほとんどでした。
それに今話題の映画ですしね。
〈あらすじ〉
全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。
長男ギウは、ひょんなことからIT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ家庭教師の面接を受けに行くことになる。
そして、兄に続き、妹のギジョンも豪邸に足を踏み入れるが、、、
この相反する二つの家族の出会いは、誰も見たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく。(フィルマークスからのコピペ)
前半は、半地下で暮らす家族があれやこれやの詐欺まがいな行為でお金持ちのパク氏一家にパラサイトする
と言ったコメディタッチな感じで話が進みますが
後半からのお屋敷の中での思いがけない出来事以降は、凄まじく雪崩のように話がシリアスになっていきます。
笑わせながら社会風刺も入りいの、ハラハラドキドキサスペンスチックでもありいの、サイコホラーでもありいの、そして、心臓に悪い衝撃的なラストとその後日談
と、あっという間の2時間15分でした。
お金持ちパク氏一家は、衣食住足りて皆良い人、特に奥さんは人が好過ぎてこんなに騙されていいの?と言うくらいキム一家に騙される。
半地下に暮らすキム一家もまぁそんなに悪い人たちではないのに、最後には悲劇を起こしてしまう。
一体どうなってこうなったのか?お金持ってるっていけない事なのか?貧乏っていけない事なのか?のし上がりたいって思ってはダメなのか?
色々と考えさせられる映画でしたが、決して重くなく従来の韓国映画からしたら十分軽さもある映画で
韓国風味を損なわずにしかも観やすい映画、これはかなり多くの人が面白いと思うのではないかと思いました。
この映画は、臭いこれが結構重要ポイント
パク氏が妻に
「運転手のキムさん(父親)は、わきまえていていい人だと思うんだが、臭いがね。
何とも言えない臭いが車の中に充満するんだ。干した大根を煮たような、古いというか地下鉄の乗客みたいな、、あれがね。」
と、ついこぼすところをキムさんはしっかり耳にする。
他人のふりをしているキム夫婦だが、パク氏の息子が、「キムさんと家政婦さん(母親)は、同じ匂いがする。」と言う。
最後には、それが引き金となって悲劇が起こる。
実は半地下に住んでいるのに、アメリカに留学したことのある大学生のふりをしているギウが、
広大な庭でパーティをしている人たちを見て「僕はあの中に違和感なく入れるのかな、、。」
と、つぶやくところも印象的でした。
希望があるのかないのか曖昧で詩情あふれるラストも良かったです。
他にもいろいろと書きたいことがあるように思うのですが
筋は通っているけれどもい色んなものが混ざり合っているこの映画を韓国映画を避けている方に観ていただけたら、と思います。
「何がいいのか分からなかった。」と言う感想を持つ人もいるようなので、映画の好みって人それぞれだとつくづく思いました。
(ジェットコースターみたいな映画だった、と言っている人もいたけど、コアな韓国映画はこんなもんじゃない)
ピザの箱を作る内職で食いつなぐキム一家
雨が降ったら、それだけですごい洪水になる半地下
ソンガンホ(キム父親)の顔が含蓄のある顔と言うかやたら立派で、そこはちょっと違和感を感じました。
この豪邸が凄かった、掃除が大変と思うけど、家政婦さんがしてくれるからいいよね。
映画〈最後まで行く〉のイソンギュンがパク氏役、品が良くてぴったりでした。
最初の家政婦さんを始めみんな演技が上手い。