fernhaven rd.

狭いベランダで育てているバラのこと、一緒に暮らす猫のこと、トールペイントのことなどなんてことない毎日を書いていきます。

つぶやきなのか、愚痴なのか

2014-09-21 22:36:55 | 日記
昨日は、木嶋真優さんのヴァイオリンリサイタルを聴きに行ってきました。

とても素晴らしかったので、感想を書くつもりでしたが、疲れて力尽きました。

昨日より娘一家が東京から来ていて、昨日は、午前中アルバイト、午後からコンサートを聴きに行って、帰宅後娘一家を歓待。

その前から、毎日掃除に明け暮れていて、尽きることのない家中の汚れに、何か大変だなー、なんて独り言をぶつぶつ言いながら掃除をしていたので疲れが出たのだろうか。

久しぶりにお婿さんもお泊りすると言う事で、布団のシーツを新たに買いに行ったり、バスタオルも買うかな?、歯ブラシはどうだ、消臭剤で猫臭も取っておくほうがいいか、

などと細かいこともいろいろと考えてしまうし、それにほらほら一番気を遣うのは夕食のメニューですよ。

本当の酒飲みであるお婿さんは、お料理をがつがつ食べたりしない。

色々な料理をを少しづつつまみながら、楽しくお酒を飲んで楽しくおしゃべりするのだ。

無粋な我が家の亭主のように、がーっと食べてがーっと飲んで終わり!じゃあない。

最初は、がつがつ食べてくれないので、お口に合わないのかと気をもんだけれど、正真正銘の酒飲みとはそういうたしなみ方をするらしいのであります。

ま、とにかく全く違った歴史を持つ家族同士が親戚づきあいをするのですから、慣れるまでは手探り状態、気長にやります。










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Uさんの事

2014-09-19 21:58:16 | 日記
昨日は、ひざを骨折した時、入院中に知り合ったUさんとグランフロント大阪へお出かけした。

Uさんは、私より10才も年上で太っ腹でさっぱりした姉御気質な人。

普通なら私的には絶対に友達にならないようなタイプの人なのに、何となくもう5年くらい付き合っている。

もう一人Tさんと3人でいつも遊んでいるんだけど、介護で忙しいTさん抜きで昨日は会った。

Uさんはとってもおしゃれなので、いつも会う時は私もおしゃれを頑張る。

そんなUさんに「バッグと靴はいいもん身につけた方がいいわ。」とつぶやかれてからなるべく心掛けてはいるけれど、そうそういいもんも買えません、稼ぎが悪いので、(自分の稼ぎですよ)。

おしゃれにもいろいろあって、介護中のTさんはレースフリフリが大好きで、私とUさんはシンプルマニッシュ系。

この前西宮ガーデンズに行った時、私が1万数千円で買った黒の綿ニットが、バーゲンで4000円になっていてUさん、即購入(悔しかった(>_<)、それにしても値下げしすぎ)

今回かぶったらいけないと言う事で「何着ていく?」と事前に電話があった。

私は、これまた色違いのUさんとおソロのジャケットを着ていくつもりだったので無事かぶりませんでした。

太っ腹で自分をしっかり持っているUさんのことを私は尊敬している。

知り合ってすぐくらいの時に話してくれたエピソードで、この人カッコイイ、と私は思った。

それはどんな話かと言うと、一人息子さんが当時同棲していて彼女は美容師さん、
その彼女は毎日朝9時過ぎくらいに出て行って帰宅は夜10時ごろ、帰ってきたらクタクタでお化粧も落とさずにビールを飲んでソファで寝てしまうらしい
家事も早く帰る息子さんがほとんどしているらしかった。

そんなところが嫌になって、息子さんが、「だらしないから別れようかと思うけど。」とお母さんであるUさんに相談したところ

「何言うてんの、1日中立ちっぱなしで仕事してるんやから、疲れるのは当たり前、男やったら大きな愛で包んだり、家事かて出来る方がしたらいいやろ、そんなことも出来へんような男やったんか!」と、息子さんを怒り飛ばしたそうです。

一人息子だし、ついつい可愛い息子の肩を持って「そんな子やめとき、別れなさい。」と言ってしまいそうなのに、えらいわ~、感心しました(1年後、二人は結婚して今も幸せそうです)。

私達、タイプは違うけど考え方は、似てると思う。

でもこの前、Uさんに行きつけの美容室(ヘヤースタイルもおしゃれ)を紹介してもらって行った時、美容師さんにUさんとの馴れ初めから付き合い具合までそれはそれは根掘り葉掘り聞かれた。

美容師さんにも二人は本当に友達か?と思われたんだろうか?

タイプ違うもんな、、、でもご縁が続く限りよろしくお願いしますUさん。










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イブ.サンローラン

2014-09-16 22:08:57 | 映画
今日のお稽古の時に、生徒さんたちからサンローラン役のピエール.ニネがきれいで評判になっていると聞きました。

繊細さを表現するためにダイエットでもされたんでしょうか、本当に細くてきれいでした。

今日は、映画の感想を書きたいと思います。



(あらすじ)
1953年、パリ。亡きクリスチャン・ディオールの後継者として関心を向けられるファッションデザイナー、イヴ・サンローラン(ピエール・ニネ)。
デビューを兼ねた初コレクションを成功させた彼は、21歳にしてファッション業界の天才としてあがめられる。
そんなイヴとディナーで出会ったピエール・ベルジェ(ギョーム・ガリエンヌ)は、その才能に惹(ひ)かれると同時に恋をする。
ベルジュは仕事でもプライベートでもパートナーとしてイヴを支え、彼の名を冠したブランドを一緒に立ち上げてファッションの革命をもたらしていく。

以上はシネマトゥデイからのコピーです。

映画は、世界が熱狂する華やかなファッションを生み出すイブ.サンローランの苦悩とイブ.サンローランを公私ともに支えたピエール.ベルジュとの複雑な愛憎を描いています。

とにかくピエール.ニネの目線、気品のあるしぐさ、スタイル何もかもが美しくてピエール.ベルジュ役のギョーム.ガリエンヌとのラブシーンも全く違和感はありません、
ピエール.ベルジュを誘うニネの演技が清潔で初々しくてとてもよかった。

あふれる才能を持ちながら、いや持っているからこそか、その神経は繊細過ぎて世間のすべてのものにアレルギーを感じているイブ、常に苦悩を抱えているような彼に仕事を始めてすぐに兵役の問題が。

無理ですね、こんな人には兵役なんて無理、普通の男とは全然違う次元で生きているんですからね。

しかし、招集は避けられず入隊するんですが、すぐに精神を病んで軍の精神病院に入れられてしまいます。

病院を訪れたピエール.ベルジュは「もし、君が生きたいのであれば助けるけれど、そうでないのならどうしようもない。」と、イブに告げます。

「もし、デザインできなければ僕は退屈で死んでしまう。」と、つぶやくイブ。

愛するイブのメゾン(ブランド)のためにピエールは、あちらこちらに赴いて資金をかき集めます。

無事にメゾンを立ち上げることが出来て、自分のすべてをささげてファッションを生み出すのですが、創造することの辛さにいつもいつも苦しめられます。
でも生み出さずにはいられない、それがないと生きていけない、なのにどうしてこんなに苦しい、、。

ピエールが言います「彼が幸せを感じる時は年に2回だけ、春夏のコレクションの後と秋冬のコレクションの後だけ。」
コレクションの後、見ている人が歓喜に立ち上がり新聞がこぞってほめたたえる、その瞬間だけが幸せを感じられる。
その後は、次のコレクションに向かってまた孤独と苦しみの中でクリエイトすることが続く。

比べるなんてそんな気はないので書くのもお恥ずかしいのですが、昔、2~3年ごとに割と大きな場所でお教室の展示会を開いていたのですが、とってもしんどかったです。
生徒さんの作品が、それまでに仕上がるか、自分の作品もそれなりのレベルで作れるのか、展示会をすると決めてから始まるまではいつもほとんどうつ状態でした、
始まったその日から期間中は天国、いろいろな人が作品展を見てくださって楽しそうに生徒さんたちと語り合う姿や、素敵ですね、とおっしゃってくださる、本当に喜びでした。

今は、それをやめてしまったのでかなり楽です、地獄も天国もない毎日です、もちろん比べるべくもないですが、年2回も世界中が注目するコレクションを開く、想像を絶するプレッシャーですね。

次第にイブは、心を病み、お酒、麻薬、つかの間の愛に溺れていきます。

それでも、ピエールはその才能を信じて外れていくピエールを守り軌道修正しファッションの世界へと連れ戻します。

イブを包み込むピエールの大きな愛が、美しくもあり悲しくもあります。

最後、耐えられないくらいのプレッシャーの中で、お酒や麻薬でぼろぼろになりながらも発表するコレクションは素晴らしくて、でもコレクションの後に登場するイブは、まっすぐ歩くこともできない。

2002年、そのファッション性において世界の女性の考え方をも変革したとされるイブ.サンローランは身も心も壊れてしまいついに引退。

ギリギリまで追い詰められてもなお生み出すことがやめられない姿が痛々しくて苦しかったです、
こんなにも世の中に功績を残し人々に喜びを与えているにもかかわらず、本人はすべてを出し切って空っぽになってしまって、、世界レベルで有名になると言う事は本当に恐ろしいくらいに孤独なんでしょうね。

さて、ほとんどが彼の苦悩についての感想になってしまいましたが、イブ.サンローラン財団から貸し出された衣装も見どころの一つ。
霞でも食べて生きているのか、超細いモデルさんが色々な衣装を着てランウェイを歩く姿も必見です。

ファッションについて詳しくないので知りませんでしたが、パンツルックを世に出したのはイブ.サンローランだったんですね、
その他、シースルー、サファリルック、タキシード、現在も受け継がれているいろいろなファッションを彼が作り出していたとは、驚きでした、それを知ることが出来たこともこの映画を見てよかったことのひとつです。

そして、やっぱりピエール.ニネ、彼は実年齢26歳と言う事ですがイブ.サンローランの21歳~40歳代までを演じていて全く違和感がなく役への理解度が本当に深かったと思います。

ピエールを演じていたギョーム.ガリエンヌの何もかもを受け止める力のある演技にも感銘を受けました。

映画全体の素晴らしさと言うよりは、この二人の役者さんの芸術的な演技に心を打たれた映画でした。(映画は星3.5くらい役者の魅力は星5)

改めて評価されているのでしょうか、現在何度も、取り上げられているイブ.サンローラン

2010年に『イヴ・サンローラン』 - 、フランスのドキュメンタリー映画も公開されていたし

これから2014年『サンローラン』 - 、監督ベルトラン・ボネロ、主演ギャスパー・ウリエルももうすぐ公開されるらしいです。

2010年の方はDVDを借りてみようかな。



ピエール.ベルジュと、イブ.サンローランの親友で彼のファッションのミューズでもあったベティー.カトルーのインタビュー記事を次男が見つけてくれたので興味がある方は読んでみてください。



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昨日観た映画と、Amazonから届いた本

2014-09-13 22:01:48 | 映画
昨日は、アルバイトを終えて映画『イブ.サンローラン』を観てきました。

シネリーブル梅田に着いたら、いつもは、しずかーなフロアに沢山のお客さんがいてもうびっくりしました。

一体、どうなったんだ?なんなんだ?どうしたんだ?

チケット売り場にも列が出来てるし、どの映画?こんなに人気って?

チケットを買ってみてわかりました、『イブ.サンローラン』大人気です。

おしゃれなお客さんが、親子連れ、友達連れ、おひとり様、と映画が始まるのを今か今かと待っていた。

チケット売り場のお姉さんに、「この映画人気ですね。」と言ったら「毎日、この回は満員御礼ですので。」なんて超ツーンとすましながら言っていました。

私はとにかく、端っこ、端っこと席を探したら、前から3列目の左端の席が一つだけ辛うじて空いていたのでよかったです、こんなに人が多くて真ん中の席しか空いてなかったら辛かったです。

映画開始10分前に開場になり、席に座ってみたら、隣にはこれまたおしゃれな男性二人連れが!聞くともなく話を聞いていたら(結局聞いてる(^^;))どうもファッション関係の方たちみたいでした。

この映画の衣装は、本物のイブ.サンローランの衣装を使用しているそうですので、ファッション関係の方たちは興味あるんでしょうね。

映画は、かなり面白かったです。主役のイブ.サンローラン(ピエール.ニネ)とその恋人ピエール.ベルジェ(ギョーム.ガリエンヌ)、二人の役者さんが素晴らしかったです。

感想は、後日書くつもりですが、今日はアルバイトをしていてもピエール.ニネの顔ばかりが頭に浮かんできて困りました。

まだ25歳とお若いのに、この演技の成熟ぶりはものすごいものがあるわ~、それにこの美貌、昨夜、東京で行われたインタビューの模様がYouTubeにアップされているのを見つけたので見てみたら本当にまだ初々しく可愛い男の子でそれ以来映像が頭を離れません(^^;)

天才は、年齢に関係なく天才なんですねぇ。





                


 *******

辻仁成の『右岸』を興味深く読んでいる最中なのに、気まぐれにAmazonで本(中古本)を購入。

生きていてもいいかしら日記』北大路公子と『最高齢プロフェッショナルの教え』徳間書店取材班。

本日届いたので、アルバイトから帰って昼食を食べてちら読み。

『生きていてもいいかしら日記』は、確かに面白そうですが、私には若過ぎるエッセイのような気がしました、つい残された時間を思うと、昼酒が趣味で両親と同居、仕事はしているようなしていないような北大路公子さんの生き方がもったいない、時間の浪費なんて思ってしまう。

きっともっと若かったらこんな脱力系の生き方もいいな~と思ったかもしれません。

それに比べて、『最高齢プロフェッショナルの教え』は、いやいや皆さんすごい方たちばかりで、勇気をもらう感じです。

91才漫画家(やなせたかしさんのことですが)、88才パイロット、78才ギター職人、等々の方々の含蓄ある言葉がいいですねぇ。

これからじっくり、読まさせていただきます。

それにしてもこの両極端な本の選択、がんばりたいのについついだらだらしてしまう、私そのもののような、、、(^^;)気がする、、、










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はまってる生ラビオリ入りスープ

2014-09-10 21:56:15 | 日記
秋だからだろうか、何となく人恋しく心もとない気持ちになる。

友達とも会っているし、お稽古で生徒さんともたくさんしゃべっているのに。

そんな日は、ホント、ブログが助かります。

読者になっている人のブログを読んだり、以前の自分のブログを読んだり、ブログを書いたりしているうちに少し元気になれます。

ブログを読んでくださっている皆さんに感謝していますm(__)mありがとうございます。


さて、今日ははまっているスープについて書いてみます。

ま、書くほどのことでもないと言えば書くほどのことでもないスープなんですが、書きます。

2ヶ月くらい前のコープの個配のカタログに、冷凍の生ラビオリが載っていました。

美味しそうだ、と購入。

買ってからしばらく冷凍庫にずっと無意味に入っていましたが、ある日これを入れてスープを作ろうと思い立ち

キャベツ、玉ねぎ、人参、マッシュルーム、トマト、ベーコン、冷蔵庫にあるものを鍋に適当に入れて化学調味料無添加のマギーブイヨンとケチャップで味付けし、生ラビオリを入れてみました。

結構美味しくて何を作ろうかと悩んだりした時は、そう一品はあれにしよ、と作っています。

こんな初歩的なスープの記事、他に書くことなかったんかいな、とお思いでしょうね、主婦歴30数年、ねえ?


本日のメニュー、これまた最近はまっているクックパッドで見つけた和風ハンバーグ、生ラビオリスープ、トマトとモツァレラチーズのサラダ、ゆず風味の冷奴、でした。

写真も貼っときます。




便利なので使ってみてください。















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何もしないと言う事は難しい

2014-09-09 22:05:37 | おしゃれと美容と健康
肌に塗るものをワセリンだけにして(お化粧はしています)約一ヶ月くらいか。

鏡でじーっと顔を見てみるも、果たして肌が美しくなっているのかどうだかちっとも分からない。

化粧水も乳液もつけないなんて、肌がかさかさになってしわが増えたらどうしよう。

一抹の不安がよぎる。

友達及び生徒さんに『肌の悩みがすべて消えるたった一つの方法』の話をしても誰も「へぇ」と言うだけで真剣に聞いてくれないし

だから、一緒に実行するお仲間がいないと言う事は心細くもなるというもの。

きっと、人は何かしらを行う事の方が簡単なのではないかと思う。

肌を美しくするために、化粧水をつける、乳液をつける、美容液を付ける、パックをする、マッサージをする、これだけやったんだから美しくなるはず、安心安心、と言う具合に。

肌を美しくするために何にもしない、これは難しい。

本に書いてあったんだけれど、スマホにつけて肌の調子を見るマイクロスコープが一万円くらいで売っているらしい。

それで実際の肌の調子を見てみたらよく分かっていいかもしれない、と思う。


宇津木先生は、ファンデーションも本当はダメですが、止められないうちはパウダーファンデーションなら良いとしましょう、とおっしゃっているので

VINTORTE(ヴァントルテ)のミネラルパウダーファンデーションを買って使っている(ミネラルファンデーションのランキングで一位でした)。

ナノ粒子、パラペン、防腐剤、アルコール、界面活性剤、タルク、オイル、シリコンなど不使用。

今までのリキッドファンデーションは、べっとりと肌に張り付く感じが不快でたまらなかったけれど、パウダーはさらさらしていて気持ちはいい、シミは隠れませんけど。

でも、ホントいっそ何もつけない素肌でいられればどんなにいいだろうか、ワセリンだけにしてみて、何もつけない心地よさを知ってしまった、パウダーでも実はつけたくない、レーザーでシミ抜きしようかなぁ。


追記、この記事を書いてから再びアマゾンへ行ってカスタマーレビューを読みまくりやる気になりました、がんばります。

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テロ,ライブ

2014-09-07 20:47:10 | 映画
金曜日、今日も二人とも出張となれば、やっぱり映画を見に行くしかない。

ハ.ジョンウの『テロ,ライブ』、テアトル梅田で観てきました。

今回の観客数は、20人くらい、ミニシアターとしては多い方でした。


(あらすじ)
国民的アナウンサーとして活躍していたが、ある不祥事でテレビ局からラジオ局へ飛ばされてしまったユン・ヨンファ(ハ・ジョンウ)。

ある朝、生放送中の彼の番組に脅迫電話がかかってくる。イタズラと思って電話を切るが、その瞬間に漢江に架かるマポ大橋が爆破される。

やがて、連続する爆破テロの犯人が脅迫電話の相手だと判断したヨンファは、彼との通話をテレビで独占生中継する。

その後、大統領の謝罪と21億ウォンの現金を要求した犯人は、ヨンファの耳に付けられたイヤホンにも爆弾を仕込んだことを告げる。

以上シネマトゥデイからコピーさせていただきました。

画面は終始放送局のスタジオ内、狭い密室での映像なのに、話が進むにつれスケールの大きいストーリー展開になっていく辺り、厭きることがありませんでした。

やっぱり、ハ.ジョンウの演技が素晴らしかったです。

ラジオ局に飛ばされ、無精ひげを生やしたダサいアナウンサーから、爆破テロの犯人からの電話を独占生中継することに、これはTVに返り咲くチャンスと、TV局の局長と電話で丁々発止、渡り合いながら

ひげをそり、スーツに着替え、髪を整える、その一連の動作がテンポよく流れるようにきれいで色っぽくて見とれてしまいました。

その場面だけでも、いかにハ.ジョンウがいい役者かが分かります。

自分たち、下級層の労働者を踏みにじって繁栄を続ける自国に、一言大統領からの謝罪が欲しいと言うテロリスト、最初は自分の返り咲きにばかり気持ちが行くヨンファですが

自分の耳に爆弾が仕掛けられているという衝撃の事実、TV画面から流れる元妻が爆破されたマポ大橋に残っている映像、局長の利己的な野心、民間人を犠牲にしても国の尊厳を守りたい政府の態度、などの事柄からヨンファは怒り苦しみ絶望していきます。

大半がハ.ジョンウの一人芝居で、手に汗握る目に見えないテロリストとの応酬や、誰にも耳に爆弾が仕掛けられていることを告げられないままTVの中継を続けなければならない恐怖心、犯人とのやり取りの中に犯人の気持ちに同情を覚える心情などを細やかに表現する演技に心底感動しました。

マポ大橋爆破、高層ビルの爆破からTV局のビルの崩壊のシーンも迫力がありました。

ラスト、ヨンファが犯人(実は名乗っていた犯人の息子だった)と対峙し、説得して贖罪させようとしたその瞬間、警官(?)の銃弾が犯人の命を奪う。

無線から流れる「ヨンファを殺せ」と言うテロ対策班の無情な声

TVに映る、元妻の亡骸

我々は、理不尽なテロに屈することなく勝利したという政府からのテロップ

ヨンファが最後に取った行動は、、、そして、誰もいなくなった、、、

画面に大きく映し出されるヨンファの絶望に満ちた表情

虚無的ではありましたが、納得のいくラストでした。

何と言っても韓国映画らしいです、ラスト。

それにしても、「申し訳なかった」その一言で多くの犠牲者を救うことが出来たのに、「たったその一言を言う事がそんなに難しいことなのか?」犯人の問いかけが心に重く残りました。











腐敗したメディアの裏の顔も描かれていて興味深かったです。





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魂のリアリズム 画家 野田弘志

2014-09-05 21:14:17 | 映画
昨日、シネリーブル梅田で『魂のリアリズム』を観てきました。

朝の9時半そして夜の8時半からの上映しかなくて、朝はお稽古だったので夜の上映に行ってきました。

あの辺りを夜8時くらいにウロウロするのは何となく心細かった。

沢山の人が歩いているし別にどうと言う事はないのですが。

チケットを買い席を選ぶときに、たぶん少ない私だけかもしれないと思ったのですが、他に2人くらいの方がいました。

でも観る時間には、私を入れて5人になっていました。


さて、映画の感想です、先ず画家野田弘志さんの存在自体が崇高で清らかと言うか出てこられるだけで特別な方であるのが見て取れました。

野田弘志さんは、写実絵画における日本での第一人者だそうで、日曜美術館で見たことがありました。

冒頭「人はね、必ず死んでいきますね、この地球もいつかは消滅する、そのことを思えばここで生きているということ自体が奇跡と言うか存在自体が美しいことで、それを描きたいと思っているのです。」

と、どなたかにおっしゃっていました。(セリフは正確ではありません)

語り口も誠実で、自分がなすべき明確な答えのもとに生きていると言う事が伝わってきます。

学生の頃は、流行にも敏感で抽象絵画なども描いていたようですし、卒業後は食べるためにイラストレーターとして働いていたそうですが

病気をきっかけに、このままだと本当にやりたいことが出来なくなる、と思い本当に描きたかった写実絵画を描く画家としての仕事を始められました。

映画は、庭のボタンに鳥が巣を作ったのを発見してその美しさにそれを描きたくなり、そっとその巣をアトリエに持ち帰り写真を撮り、またその巣をもとの所に返して鳥の巣を描くところをカメラが追っていきます。
(暫くして、戻した巣の様子を見に行くと跡形もなくなくなっていたと言う事です、イタチか何かが取って行ったんだろうか、とおっしゃっていました、それも余韻の残る言葉でした)

縦横2メートルくらいの板にキャンバスを貼り、下地の絵の具を塗り、拡大した鳥の巣の写真を置いてカーボンを下に敷き絵を写していきます。

野田さんは、78才ですので、その作業だけでもかなり体に負担がかかるのではないか、と思いながら見ていました。

鉛筆で丁寧に丁寧に時間をかけて写し、いよいよ写真がはがされて、下絵が写ったキャンバスが現れたとき、あー、すでにそれだけでもう美しくて心打たれました。

それから、横に写真を置いてながめながら、絵の具を混ぜ合わせて地道に一筆一筆色を入れていく様子は、気が遠くなるような作業で予告の映像にも出てきますが、絵を描くことは過酷だ、と思ったのでありました。

巣を描く様子の合間に、公演や自らが主宰する画塾の映像も出てきます。

アトリエに画塾生を呼んで、(たぶん才能のある子なんでしょうが)語ります。

「絵を描くことは好きでしょう?」

「はい。」

「上手だしね、そうでしょう?でも、絵を描くことは楽しいことではないですね、どちらかと言えば辛い、まぁ命を懸けるというか、命が懸けられますか?」

「い、いいえ、まだ懸けません。」

「そう、でもね、何もかも捨てて絵のことだけを考える、絵のことにだけに没頭する、そういう世界に入るのもいいものだ、と僕は思うんですけどね。」

まだ若く絵を始めたばかりのようなその子には分からないようでしたが、重みのある言葉でした。

野田さん自身は、北海道にアトリエを構えられてまさに絵の事だけの生活を送っていらっしゃいます。

いつか、聖書のような、人の心の礎になるような絵を描きたい、と語っていらっしゃいました。

78才の今もそのような純粋で壮大な人生の目標が持てる事が素晴らしいです、私ももちろんもっともっと小さいですがそんな生き方をしたいと胸に刻みました。

きっと死の間際まで、その志を持って絵を描いていかれるのだと思ったのでありました。

最後、巣の絵が完成を迎えます。

全身全霊で描かれた巣の絵は美しく、私には生の喜びに満ち溢れているように感じられました。

そして、また新しいキャンバスが貼られて下地の絵の具が塗られていく、ずっと続いていく死ぬまで続いていく。

上映が終了する間際に見に行くことが出来て良かったです、もっとみんなが観に行くのに便利な場所でこんな映画がかかればいいのにいい映画が期間も短くて本当に残念ですね。

(セリフ等はすべて正確ではありません)






野田弘志さんの絵画(ホキ美術館



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鳥人間、息子がパイロットに

2014-09-03 23:11:51 | 日記
イワタニの鳥人間コンテストに、息子がパイロットとして出ました。

今日は、放送日。

母親なので、自分は自分の息子が可愛いというか特別な存在ですが

他の人にとっては、、、?

と、思って鳥人間に出たことを身内以外誰にも言いませんでしたが

昨日、弟が「会社の人にも宣伝しといたで。」と言っていたのを思い出して

もし、自分だったら友達から「見て」と言われたらどうだろう、と想像してみました。

その子の小さい頃を知っていたら見てみたいと思う、と思った。

で、息子の小さい頃を知っている友達に、ラインでお知らせしてみました。

みんな、見る、見る、と返事をくれて

見た後も、いろんな感想を送ってくれてすごく感動しました(T_T)

皆様、ありがとうございましたm(__)m

鳥人間自体も、毎年感動しますよ、みんな熱く飛んでいる。

仕事以外にも打ち込めるものをいっぱい持っている息子は、人生を楽しんでいそうでうれしかった。

後は、結婚さえしてくれたら私も肩の荷が下りるんですけどね。

      *****

明日は、夫も次男も東京出張。

一人だと思うとうれしくてワクワクしてくる。

もちろん、映画、観に行きます。

何を見ようか?

イーダ

テロ.ライブ

魂のリアリズム 画家 野田弘志

どれも評価がいいです。

色々と悩んだ末に、今週末に上映が終わってしまうので『魂のリアリズム 画家 野田弘志』、にしました。

後日、書けたら感想を書くつもりです、ドキュメンタリーなので書けないかもしれません(^^;)




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