今、井上靖の『おろしや国粋夢譚』を読んでいる。
その中で大黒屋光太夫が1790年頃のロシアについて記述をしている。
ロシアでは1790年代に赤ちゃんポストが存在していたことが書かれてある。
日本では2006年に熊本で赤ちゃんポストが出来て話題になった。
その後日本の赤ちゃんポストがどのように利用されているのか
私たちには伝わってこないが。
幼院は棄児を養育するところ。........児を送り入るところは高き窓にて、内部に
大きな箱を引き出しの如く仕掛けてあり。児を送り入る者、夜陰に及び小児の誕生日を
札に記して首にかけさせ、窓の下にて壁を叩くと、内よりひき出し押し来たり、それに小
児を入れて、また壁を叩くと、ひき出しは内に引き入れられ、小児の替わりに銭五百文
入ってまた押し出され来る。児の親、その銭を受け取りて帰る。児さえ養い難き困窮を
憐れみての措置なり。その親また取り戻し養わんと欲すれば、送り入れたる年月日を記し、
例の箱に入れれば、それと交替にその児が押し出されてくるという。児成長の暁には学
校に入れて手に職をつく。............
その中で大黒屋光太夫が1790年頃のロシアについて記述をしている。
ロシアでは1790年代に赤ちゃんポストが存在していたことが書かれてある。
日本では2006年に熊本で赤ちゃんポストが出来て話題になった。
その後日本の赤ちゃんポストがどのように利用されているのか
私たちには伝わってこないが。
幼院は棄児を養育するところ。........児を送り入るところは高き窓にて、内部に
大きな箱を引き出しの如く仕掛けてあり。児を送り入る者、夜陰に及び小児の誕生日を
札に記して首にかけさせ、窓の下にて壁を叩くと、内よりひき出し押し来たり、それに小
児を入れて、また壁を叩くと、ひき出しは内に引き入れられ、小児の替わりに銭五百文
入ってまた押し出され来る。児の親、その銭を受け取りて帰る。児さえ養い難き困窮を
憐れみての措置なり。その親また取り戻し養わんと欲すれば、送り入れたる年月日を記し、
例の箱に入れれば、それと交替にその児が押し出されてくるという。児成長の暁には学
校に入れて手に職をつく。............