Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

いいホテル、悪いホテル

2009年11月08日 | 
 羽田空港から大森駅行きのバスの中で、マシンガントークを大声で続ける沖縄修学旅行帰りの女子高校生3人組の前に座ってしまった。バスが羽田空港のターミナルを出る前から沖縄で見たり感じたこと、買ったお土産について語り続けていて、沖縄に住む私にはそれなりに面白いのだが、この日は少しでも眠りたかったため、こうも声が大きいとかなり煩わしい。(かなりの観客がそう感じていたはずである。)
 話は徐々にホテルの話になり一人がこんなことを言い始めた。
「一昨日のホテルはよかったじゃん。でもさ、昨日のホテル、海とか山とか見えるだけで最低だよ。もう一日泊まったら、私、ホームシックになっちゃうよ。」
するともう一人が相槌を打つように続ける。
「そうだよね。電波、電波、電波。電波が入らないホテルなんて最低だよね。あんなのホテルじゃないよ。」
 そうか!若いお姉さんたちにとって、ホテルの善し悪しは、そのシチュエーションとか、サービスではなくて、「携帯の電波の有無」で決まるんだ!ホテル関係のみなさん。いいですか?修学旅行生の宿泊するホテルは、サービスよりも、シチュエーションよりも、まずは「電波」です。
 ところで、この7月に山形県の小玉川にワヤンに行ったとき、携帯の電波は入らなかった。数名のおじさん達は、その数日、至福の時を味わっていたことはいうまでもない。