もう一つの初挑戦

　昨日はバリ舞踊の初挑戦、そして今日はジャワ舞踊の初挑戦の話である。昨日の夕方、自分は演奏しないが顧問をしているジャワ・ガムランのサークルの大学祭での演奏を見学した。やはり私にとってジャワのガムランは、演奏するより聞く音楽である。ちょっと外は寒くなったが、気持ちのよい演奏だ。
　このジャワ・ガムランのサークルで、私のゼミの学生のジャワ舞踊の初舞台があったのだった。彼女は長いことバリ舞踊を勉強していたが、ジャワ舞踊に興味を持ち、この夏にジョグジャカルタで音楽と舞踊の勉強をしてきた。このサークルは基本的にソロ（スラカルタ）様式の演奏なので、ジョグジャカルタのスタイルを勉強したのにはびっくりしたが、自分の意志で勉強する場所を決めるのは基本である。
　初めてのジャワ舞踊。一昨日は演奏者としてバリスに立ち会ったが、昨日は観客として正面から鑑賞。なんだか気恥ずかしいような、そしてドキドキの気分である。こうして芸術祭で日ごろの努力の成果を発表するのは本当にいいことだ。だいたい音楽学という分野には、大学は演奏の場を提供しない。あるのは論文や研究発表の場だけだ。だからこそ、芸術祭は私達が舞台に立てるハレの舞台。これからもガンバレ！