ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

老舗ものがたり/日影茶屋@葉山

2008-08-30 19:06:24 | 地元の風景



*創業340年余の伝統を重んじつつ時代とともに変化し続ける、湘南で最も有名なレストラン

茶屋から料理旅館を経て、日本料理店へ。
サザンにも歌われた(鎌倉物語)江戸時代からのれんを守り続ける葉山の老舗は、時代とともに新たな歴史を刻んでいます。

商売繁盛の笹
7/30に紹介した バー久楽 の店内にもありました。京都 ゑびす神社からいただいたものだそうです。
笹はゑびす信仰の象徴とされ、「節目正しく真直に伸びる」「弾力があり折れない」「葉が落ちず常に青々と繁る」といった特徴から、家運隆昌、商売繁盛にご利益があるとされています。

京都 ゑびす神社
1202(建仁2)年、建仁寺の鎮守として創建された都七福神の1つ。
今宮戎、西宮神社と並んで日本三大ゑびすと称され、「えべっさん」の名で親しまれています。
祇園の大和大路四条通南にある。


玄関のお花と、大正時代に実際に使用されていた電話

1916(大正5)年11月、アナーキスト(無政府主義者)として警察からマークされていた大杉栄の刃傷事件で全国的に名を知られることとなった日影茶屋(当時は日陰茶屋)。
京都の池田屋と同様にドラマの現場となりました。
「時代に沿って商いをしてきた証」とは、十代目社長-田庄右衞門氏のお言葉。

〓日陰茶屋事件〓
恋多き男?大杉栄は、妻がある身で神近市子(新聞記者で津田英学塾卒の才女)と愛人関係にあり、さんざん貢がせていました。
この三角関係に、女性解放を唱える社会運動家としても有名だった小説家-伊藤野枝が加わり、当時は大杉の内縁の妻同然だったそうです。
これに怒った神近市子が日陰茶屋に投宿していた大杉の首を斬り付けるという事件が起こりました。
男女関係のもつれが刃傷沙汰に発展したこの事件は、大正5年当時全国を仰天させたそうです。

大満足の朝ごはんの後は、立派なお庭をゆっくりと見物

鯉が泳ぐ大きな池



地元の自然を生かした景観を楽しめるようにと、お庭には葉山の野草がさり気なく植えられています。

離れの個室
池に張り出すように造られた会席用のお座敷は雰囲気満点!
この贅沢がたったの2,100円で楽しめます。

母屋と離れを結ぶ橋
個室へは池に架けられた橋を渡って。

テーブル席を覗いてみた
大きな窓越しに竹林を眺められる椅子席はカジュアルな雰囲気。
気軽に茶屋弁当(3,650円)でランチも悪くない。

日影茶屋
□11:30~14:30 17:00~21:00
□水曜定休
(祝祭日の場合は営業)
□神奈川県三浦郡葉山町堀内16
□046-875-0014

※前回の日影茶屋は こちら

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