また、太宰治の本を読んだ。作品名は「新ハムレット」です。これは表題の「新ハムレット」と「古典風」、「女の決闘」、「乞食学生」、「待つ」
の5つの小説が収められていた。
「古典風」:放蕩ものの御曹司が女中に手をつけて関係を持つが結局は結ばれ新ハムレット」です。これは表題の「新ハムレット」と「古典風」、「女の決闘」、「乞食学生」、「待つ」の5つの小説が収められていた。
「古典風」:放蕩ものの御曹司が女中に手をつけて関係を持つが結局は結ばれず終わる、途中にローマの暴君ネロの逸話が挿入れている。ああそうですかといった印象だけです。
「女の決闘」:森鷗外の翻訳本をリメイクしたもので技巧のこなした作品でわかなりの高評価を受けているそうだが難しすぎて私には理解できななかった。
「乞食学生」:一種の私小説のようで乞食学生に出会った筆者が自分の過去と乞食学生をかぶらせて話し合いするがオチは一瞬の夢だったという話。
「待つ」:わずか4ページの小説で二十歳の娘が駅に向かえに行って帰えるだけの物語だがその恐ろしさに驚愕した。
「新ハムレット」:有名なシェイクスピアの悲劇「ハムレット」を太宰治が改変したもので大まかなあらすじは本物とあっているがこまかな登場人物の最期が異なり、結末の前に終わっていた。太宰治なりの考えがあって改変したのだろうが私は最後までその意図はわからなかった。
以上、感想をざっくりと述べたが読みこなすのが難しい小説集の印象でした。