みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

マクベス

2023-08-29 | その他


シェークスピアの四大悲劇のひとつ「マクベス」は良く知られています。
黒澤明は舞台を日本の戦国時代に移して「蜘蛛巣城」を制作しています。

下の絵はイギリスの画家が描いたマクベスです。






さて、益々血生臭くなりつつあるロシアのウクライナ侵攻ですが、プーチンをマクベスと比較する論評がありました。
マクベスが益々深く血の海に入り込んでいくように、プーチンも益々深く血の海に入り込んでいくだろう・・・と言うのです。

私としては全然賛成できません。マクベスとプーチンでは、全く次元が違います。
確かにマクベスもプーチンも邪魔な人物を次々と抹殺します。しかし、その規模が全く違います。
マクベスは正常な道徳基準を持ちながら、一瞬の迷いから泥沼へと入り込んでいきます。これは個人の悲劇で、マクベスを取り巻く世界とその価値観は正常です。

しかしプーチンとそのスタッフが遂行しているのは価値観の破壊(あるいは捏造)です。先ずクリミア半島のロシア系住民が望んでいるからとクリミア半島を併合し、ウクライナのネオナチ勢力がロシアを脅かしているからとしてウクライナに侵攻。国際法に反するこれらの行為を正当化するため、全く新しい歴史教科書が発行されています。

昨年、売国の建国者でやや詳しく述べた通り、ウクライナの歴史には微妙な過去があります。しかし国際法上、最終的な決定権を持つのはウクライナ人自身です。ところが「ウクライナ人というのはロシア人だ」というのがプーチン・ロシアの主張です。

考えれば考えるほど疲れてくる話ですが、決して投げやりにせずウクライナを支援し続けることが大切だと思います。




鳥の始まり

2023-08-26 | おきにいり

大量絶滅を乗り越えて現代に生き続ける恐竜の末裔・・・それが鳥類であるということは以前にも書きました

初期の鳥さんたちは色々「試行錯誤」を繰り返しつつ、体型をより洗練されたものに改良していったのでしょう。






このイラストは何年も前に検索中発見したもので、初期には、こんな鳥さんもいたことでしょう

現生鳥類の祖先だと思うと恐竜もなんとなく可愛く見え、鳥さんが恐竜の末裔だと思うと、彼らの姿も奥深く感じられます。


これまでの恐竜・鳥類記事
可愛い恐竜
鳥類の先祖
現生の恐竜
華麗なる一族
会いたい会いたくない






紋章の鳥

2023-08-23 | その他


昨年、ドイツで「今年の鳥」に選ばれた鳥さん
偶然にも、ステンドグラスになっているのを発見しました






このステンドグラスは、ナウムブルク大聖堂にあるものです。
私はドイツの友達に連れられて行ったことがあるのですが、このステンドグラスには気付きませんでした。大きな教会建築では、隅々まで全部発見・確認するのは不可能です。
いつも行っているシュテファン寺院でさえも、まだ見ていないところだらけです

多分、誰かの紋章だろうと思って、ナウムブルク大聖堂関連で色々検索しましたが見つからず
でも、ステンドグラスの下を見れば「Gross-Admiral von Koester」とあります。
碇が付いていることからも海軍であることが分かりますね。

この人は、鉄血宰相と呼ばれたビスマルクが樹立したドイツ帝国最初の海軍提督だった人です。

詳しくは英語Wikiの記事をご覧ください:Hans von Koester

ナウムブルク大聖堂の重要性については英語Wikiに書かれています。
教会内部を飾る彫像は、大抵の場合、聖家族(ヨセフ、マリア、キリスト)や使徒、教会の聖人などですが、ナウムブルク大聖堂の場合は、教会を建立した人々の彫像であることが特筆されます。






露草の君

2023-08-20 | かりねこ


昨年も書きましたが、今年も再び胡てつ君の命日が巡ってきました。
昨年の記事「永遠の胡て坊」に色々リンクも付けてあります。




くるねこ愚連隊で雲上事業部転勤(私は栄転と呼ぶ)の方々は、旅立ちの季節の花とともに送り出されます。
胡て坊の場合はツユクサでした。
胡て坊の楚々とした雰囲気にピッタリの花だと思います。
「露草の君」とか「露草の少将」などと呼びたくなります。

最新刊の「はぴはぴくるねこ」11巻には、胡てつ君の旅立ちの様子が描かれています。
これまでの栄転組は皆長い闘病生活を経て自宅から旅だったのに、胡てつ君は入院先から旅立ちました。とても悲しいけれど、そういうことも起きるのですね。
本当なら高速道路で、そのまま死んでしまうところを助けられ、幸せな9年間でした





同時発行の12巻には、昨年次々と「栄転」された方々が、番外編「地獄百景亡者戯」に登場嬉しいことに、長老のもんさん、ドジっ子留吉さん、カラスぼんの兄い、ぽこリ虫のぽ子ちゃん(何と閻魔大王)も登場。
胡てつ君は冥土の案内係です

更に12巻では、ヤギのボクちゃん、オレちゃんが登場します。新しい世界が開けるのは嬉しいことです



数日前、今年もペルセウス座流星群の最盛期でした。私が住んでいるのは街中なので、見ようともしませんでしたが、下の写真はウィーンの郊外で撮影されたものです。









飛行犬

2023-08-17 | ことば


シェーンブルン動物園(現存する世界最古の動物園←毎回強調)で飛行犬の子供が生まれました

空飛ぶ犬とは何ぞやと思いますが、日本語名オオコウモリのことで、ドイツ語ではFlughund(フルークフント=飛行犬)なのです。
(種名としては複数形でFlughunde=フルークフンデとなります)


シェーンブルン動物園の親子(息子か娘かは不明)






日本語Wikiの記事にもあるように、このグループのコウモリさんたちは、小型のコウモリさんたちとは大分違います。
飛行犬さんたちは視覚で周囲を確認するので目が大きく、耳は大きくありません。
小型の皆さんは超音波による反響定位なので目は小さく、大きな耳があります。
飛行犬は中国語では狐蝠。つまりキツネコウモリですね


   


近年は、人間の健康や環境保護の見地に加え、動物の生きる権利をも重視するヴィーガニズムが普及しつつあります。
これに対して「完全菜食ではビタミンB12が不足する」という批判がありますが、いつものHPに紹介された記事では、適切にサプリメントを摂取すれば、乳幼児のときからでも完全菜食は問題ないそうです。









夏猫

2023-08-14 | かりねこ


「漸く夏が帰ってきました」と言われるほど、8月に入って涼しい日が続きました。
7月の後半は35度くらいまでの暑さが続き、8月になると日中でも20度以下が続きました。これからやっと又30度以上に復帰です。


猫さんは寒いのが嫌いですから、きっと夏温度を喜んでいることでしょう






      



世界の多くの国では9月に新学期が始まります。
ロシアでは新学期に向けて全く新しい歴史教科書が発行されました。「歴史的記憶は捏造してはならないものであり、学校では客観的な史実が教育されねばならない」というのが歴史教育の根幹である、ということです。





学校で「正しい歴史」を教えるため、1970年から2000年までに期間が抜本的に改訂され、特に2014年(ロシアのクリミア占領)以降について新しい章が設けられています。
重要なのはロシアに対する西側の敵対姿勢で、その核心は「アメリカからの圧力」「歴史の捏造」「ナチスの再活性化」「ロシアの社会混乱」を眼目としているのだそうです。

独立した立場の歴史学者の分析では、この教科書では全く一方的な歴史叙述がなされ「その他」の史実は完全に無視されています。
要するに「ソヴィエト時代の情報局の公文書」と同じだということです。しかも、この教科書を批判できるような教師は「西側の歪んだ歴史叙述を持ち込もうとする危険人物」として排除されることでしょう。

果たして、そんなメチャクチャな「捏造による『歴史の訂正(という名の捏造)』」がまかり通るものでしょうか?
ロシア内部では可能なのかも知れませんが、それによって世界史を二分することができるでしょうか?

猛暑、山林火災、水害(オーストリアやスロヴェニア)、台風など問題山積みのところに更に難しい問題が加わって鬱陶しい夏ですね
(もう立秋は過ぎたけど)




蜘蛛で臨時閉鎖

2023-08-11 | その他


クレムスのスーパーマーケットが臨時閉鎖されました。
大きな蜘蛛が目撃されたからです。





まだ発見・捕獲(あるいは駆除)されていないので確定できませんが、非常に危険な蜘蛛である可能性が高いため臨時閉鎖となりました。



候補となっている蜘蛛





このクモはドイツ語圏で「バナナ蜘蛛」などと呼ばれる網を張らない狩猟蜘蛛で、日本語名はクロドクシボグモです。
もともと南米のクモですが、世界的に商品の流通する現代では、積み荷に紛れ込んで大陸間をも移動し、行きついた国のスーパーにまで到達するのも可能です。
今は血清があるそうですが、非常に毒性の強いクモなので、安全が確認・確保されるまでは閉鎖が正しいのでしょう。

最近はベルリンで脱走ライオン放浪騒ぎがありましたが、毛などの「遺留品」を分析したところ草食動物と判定されました。あるいはイノシシだったかも知れません。しかしベルリンでは、その後も一定の警戒態勢を維持しているということでした。

Sars-Cov-2のように目に見えないものばかりか、小型の危険動物も全く意図せず大旅行をしてしまう現代。
しかしライオンのような目立つ大型動物は、誰かが合法あるいは非合法にペットとして飼っていて、意図的あるいは不注意から逃がしてしまう以外の可能性は殆ど考えられませんね。

高度に発達した哺乳類や鳥類、あるいはイカやタコに至るまで、一度ペットしたからには責任をもって生涯大切にするのが当然です






ガンモドキ2種

2023-08-08 | ことば


ガンモドキと言えば、この食品を思い出しますが・・・




実は、この方もガンモドキさんです





前者は食感が雁の肉に似ているということで、鳥さんの方は、日本語名「ノガンモドキ」の通り、ノガンに似ているのですね。

このガンモドキさんは鮮やかな紅色が目立つため「アカノガンモドキ」と呼ばれます。
ところが私は「赤のガンモドキ」と読んで「面白い名前のガンモドキだな」と思ったら、食品ではなく鳥さんだったのです

親戚筋にあたるクロアシノガンモドキは黒い肢がシックで、食品に間違えられる率も低いと思います。






現在ヨーロッパでは、ひとまず猛暑期が過ぎるとともに洪水による災害が起こっています。とりわけオーストリア南部シュタイヤマルク州ケルンテン州から南側隣国のスロヴェニアで大きな被害が出ています。
この頃は平常の天候というのが減って、極端な天候が増えているようで不安ですね



シュタイヤマルク州ライプニッツの水没した道路




同じくライプニッツで川となった道路





これもシュタイヤマルク州の土砂崩れ現場で、北海道での災害を思い出します。





自然災害は止めることができませんが、戦争は止められます。特にロシアのウクライナ侵攻は、すぐ止められるはずです。
他にもニジェールスーダンその他多くの武力紛争が、公正かつ平和的に解決されますように


戦争一覧
進行中の武力紛争リスト(データが古いです)






犬と茄子

2023-08-05 | ことば


犬と茄子には、どんな関係があるのかと申しますと・・・










・・・つまり「人間」なのです

と言いましてもアラビア語の場合です。
単数形が「イヌサーン(人)」複数形が「アンナース(人々)」
(アラビア文字は省略します

これが奇妙に聞こえるのは、日本語話者だけでしょう。日本語におけるイヌとナスの実体を知らない人たちには「ただのアラビア語」です。

ついでに、アラビア語は双数形を保持するアルカイックな言語のひとつです。
自然界には対になっているもの(目、耳、肢、腕など)が多い。それに加えて「2つ」というのは既に単数ではないが、複数とするには少なすぎるという微妙な事態に直面した古代人の「戸惑いと熟考」を反映しているようにも思えます。

更についでに、アラビア語の複数形は時々スリリングです
(私がそう思うだけかも知れませんが)
クルド人の単数がクルディで、複数形はアクラード。
トルコ人の単数がトゥルキィで、複数形がアトラーク。
スリリングでない複数形も沢山あります。言わば「規則変化」というものですね。
これ以上掘り下げようとすると八大地獄をさまようことになりますので、以下省略

私が長年通っていたアラビア語コースはCovid-19パンデミックで休講となりました。
あるいは再開されているかも知れませんが、まだ問い合わせていません





困った!

2023-08-02 | その他


最近、大したことではないのですが、困った事態が・・・

その1)毎月一度入手する常用薬の処方箋を出すお医者さん2人が、ついうっかりしている間にバカンス行ってしまい8月半ばまで帰ってきません。まあ、無いと命に別条がある薬ではないし、あと2週間ですから、何とかなるでしょう

その2)バカンスと学校の夏休みで利用者の減る公共交通機関で線路の取り換えなどのため、幾つかの市電、バス、国鉄系統が運休。
徒歩数分の電停から私がいつも愛用している市電路線は8月20日まで運休。同様に徒歩数分の国鉄駅を通る電車も運休。
蛇足ながら、私の住むところは非常に交通の便が良く、国鉄・市電・市バスが縦横に走っていますが、その中の幾つかの路線がメンテ運休。

ひゃー困った(私は免許も車も持ってない、でも運動神経超鈍いから持ってなくて正解)と思ったのですが、地下鉄U3は平常運行なので、20日まではU3を利用することにしました。ついでに好きなスーパーの支店も検索(実は私のところは徒歩数分以内にスーパーが8軒くらいある!)。
そこで見つけた画像を以下に紹介します。


チロル州イシュグル



イシュグルは国際的なスキー・リゾートなので、ヨーロッパ各国からスキー客が訪れます。Covid-19パンデミックが始まった2020年春には、ドイツや北欧諸国の感染者が、イシュグルで感染したことが確認されました。その「震源地」は、スキー客が「アプレスキー」で集まる市内のバーでした。
このバーは2020年3月10日から、続いて市内全域が3月13日から4月20日まで、完全にロックダウンされました。イシュグルからSars-Cov-2を持ち帰って発病した人々が、イシュグルに過失責任があるとして集団訴訟を起こしたようです。
全てが始まった中国を全世界が過失責任で提訴したらどうなるのと不思議に思いましたが、イシュグルの集団提訴も、どうやら立ち消えになったようでした。


チロルのクーフシュタイン(行ったことがあります。絵本の世界みたいな歴史ある小都市)日本語Wikiには短い記事しかありません。



店舗入り口でワンコが飼い主を待つスポット



雪のウィーン市内(こんな「正しい冬」は、もう長年ありません