みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

ボリス・ゴドノフ

2023-06-29 | おきにいり


私はオペラが好きです。大分前に書いたことがありますが、中学時代の音楽の先生の影響によるものです。
但し、大半のオペラのストーリーは鼻持ちならないラブストーリーだと思っています。
特に「蝶々夫人」なんか馬鹿々々しくって嫌いです。他にも嫌いなオペラストーリーは色々ありますが今回は無視
オペレッタも嫌いですが、オッフェンバックだけは例外的にファンです

しかし馬鹿々々しくない重厚なオペラもあります。
私が「ひとつだけオペラを選べ」と言われたら選ぶのが「ボリス・ゴドノフ」です。


オペラ史上屈指のバス歌手シャリアピンのボリス・ゴドノフ





主役がバスだというのも良いですね 私はテノール歌手の「金切声」が嫌いです
ムソルグスキーの遺作「ホヴァーンシチナ」も重厚な内容で好きです・・・が、今回は脱線しません
両作品とも、ロシア史上の社会的混乱が背景となっています。
ですからロシアの政治的・社会的混乱のたびに、この2つのオペラ、特に「ボリス・ゴドノフ」を思い出します。
そして、ひょっとすると「永遠に続く混乱」がロシアの宿命なのか・・・と思ってしまいます。


 蛇足


私はネステレンコがボリスを演じる上演を見ました。
ボックスの安い席だったのですが、前の席が空いていたため最高席で見られました
但し、シュイスキー(だったと思う)の歌手が病気のため、ドイツ語でしか歌えない代役が登場。他は全てロシア語なのに、代役のところで突然ドイツ語になるのが奇妙でした。

「ボリス・ゴドノフ」の中でも大好きな曲のひとつが、逃亡僧ヴァルラームの歌う「昔カザンの町で」です。
YouTubeのロシア語画像を選んだので、雰囲気だけお楽しみください







猫ヨガ

2023-06-26 | かりねこ


検索中にKatzenyoga(カッツェンヨガ=猫ヨガ)というタイトルで見つけた猫さん







確かに猫さんは、人間には難しいヨガみたいなポーズを、いとも易々と見せてくれますが・・・この猫さんは、ただ寝てるだけですね
後ろには「猫の恩返し」のバロンみたいな猫さんのクッションが見えます

日本語、英語、ドイツ語(多分他の言語でも)「猫ヨガ」あるいは「ヨガ猫」で検索すると、た~~~~くさん画像が出てきます




     



6月23日からのロシア国内の動きは早くもワグネルの反乱として日本語Wikiにも紹介されています。

より詳しい情報は英語Wikiで読めます。

ロシア内部の情勢がウクライナにとってプラスかどうか分かりませんが、とにかく早く「正しい平和」が訪れますように






虹の日 虹の家

2023-06-23 | その他


毎年6月に開催されるレインボウパレード(独語はレーゲンボーゲンパラーデRegenbogenparade)が先週土曜日6月17日に実施され今年は23回目でした。
ウィーンのイベントに関する英語Wiki



ブルク劇場前を行進する参加者





バイク・グループ





もちろんウクライナ支援もテーマ(「プーチンひっこめ」の札を掲げる女性)





パレード当日、先週土曜日のことです。近くのスーパーのレジで、私の前に派手な服装のあんちゃんがいました。花柄のショートパンツを2枚重ねにして、上半身は女性の陸上選手が良く着用する腹だしタンクトップ(黄色)。「なんじゃい、こいつは」と思ったのですが、タンクトップの背中に「Human Liberation is Total Liberation(人間解放は全面解放だ)」と書いてあるのを見て、「そういえば目下レインボー・イベント中で今日はパレードの日だな」と思い出しました。こういうイベントには当事者のほか支援者も参加しますが、支援者の方はあまり派手にはしないので(私の勝手な想像)これは「当事者」であろうと思いました。この人は怪我治療中らしく脚にサポーターを巻いて松葉杖を使っていたので、レジを通過したところで「お大事に(Gute Besserung)」と声を掛けたら、嬉しそうにニッコリ笑ってくれました。私も「全面的人間解放」には賛成です。



LGBTQの人たちは国によっては死刑や終身刑となるため、亡命を余儀なくされる場合があります。
ウィーンにはLGBTQの人たちのコミュニティで、亡命者も支援するQueer Baseがあります。





犯罪というのは他人や動物に危害を加えることです。性的指向が大多数と違っても、それだけで誰かに危害を加えたことにはなりません。食べ物の好き嫌いや色彩の好みと同じで、個々人の個性の構成要素に過ぎません。それが何故、終身刑や死刑に値するのか不思議
「赤い色を好むものは死刑」なんてデタラメな法律はあり得ないのと同じですね。
「LGBTQは自然に反する」として否定する意見もあるようですが、そういう少数者=例外が現れるのも自然の一部です。
「みんな同性愛者になったら人類が滅びる」なんて心配も無用。
少数者=例外はマイノリティとして自然なのです





黒猫の歓迎

2023-06-20 | かりねこ


黒猫さんが「ようこそ」と挨拶する町






ウィーンから南へ20㎞のトライスキルヒェンにある標識です。

上にリンクした英語Wiki記事では、トライスキルヒェンに大きな難民収容施設のあることが説明されています。ドイツ語WikiのTraiskirchenには施設のことが触れられていませんが、多分、別項目の記事があるからでしょう。

2015年欧州難民危機の後も難民問題は続いています。戦禍や弾圧に加えて大きな貧富の差が続く限り、問題の抜本的解決はありません。
とりあえずウクライナに正当な平和をもたらすことが急務です。



明日は夏至ですね。
下の図を見ると、北極は1日中昼で、南極は1日中夜なのが良く分ります。





ウィーンの場合、冬は昼も氷点下の気温が続いていたのは昔のことで、冬の厳寒の心配はなくなりましたが、夏の暑さはますますひどくなるでしょう

でも空元気で笑って過ごしましょう





公園と動物園

2023-06-17 | その他


漸くCovid-19パンデミックも峠を遥かに超え、インフルエンザ並みの扱いになってきましたね。

その影響はワンニャンのみならず幅広く四つ足の方々にまで及び、プラスとマイナスの両面がありました。普段は多くの人が訪れる公園もロックダウン中は無人状態で、野生動物が白昼堂々と散歩。


ニューヨークのセントラルパークを散歩するアライグマさん






他方、イギリスの2つの大学の研究チームが、動物園の動物たちに対する入園者の影響を調査しました。調査の重点は霊長類ではなく、霊長類以外の哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、無脊椎動物でした。


ゾウさんは特に見学者の存在を喜ぶようです。





霊長類のサルさんたちは人がいない方が快適らしいのですが、ゾウさんやオウム類の鳥さんたちは、来園者を喜んでいるようです。
まあ大半の動物たちは、入園者の有無に無関心なようです。

この調査は、動物園で暮らす動物さんたちに最大限快適な生活環境を提供するために行われたそうです。


研究結果のサマリー






おお、それ見よ!

2023-06-14 | ことば


ステゴサウルス(捨て子サウルス)と同様、日本語話者には「おお、それ見よ!」と聞こえる名高いナポリ民謡






この写真はヴェネチアで、ナポリとは全く違った世界です。尤もドイツ語によるサブタイトルが「美しいイタリアの最も美しい歌の数々」となっていますから、ヴェネチアの写真でも構わないのでしょう。


もちろん「O sole mio」が「私の太陽」であることは知っていましたが、歌の出だしの「何と素晴らしいことだ(Che bella cosa)」の後はさっぱり分からない
一応ウィーン大学で第二外語としてイタリア語を勉強したのに何故分かんないんだろう?と不思議に思いつつ、特に好きな歌でもないので長年放置していました
最近になって何気なくWiki検索しまして・・・ナポリ方言だから分からないのだ!とやっと気付きました(遅い、遅すぎる!)
日本語Wikiオー・ソレ・ミオに解説のほか、原詩、標準イタリア語、日本語訳もあります。

もう何年も前にウィーン訛りによる劇を見たことがあります。出演した友達が事前に「直接聞いただけでは分からないよ」と脚本を貸してくれたので、文字から標準ドイツ語へ遡り、劇の内容を楽しむことができました。「オー・ソレ・ミオ」もナポリ方言とイタリア語が並んでいるのを見比べるとナポリ方言の方も理解できます。

これも大分前にイタリア人の知り合いと立ち話をしていて、近くにイタリア人旅行者らしきグループがお喋りしているので、知り合いに「何を話しているんだろう」と尋ねたところ、「南イタリアの方言だから分からない」という返事でした。

こういう話は世界中の殆どの国で起こるでしょう。方言が無いのはバチカン市国など例外的な国々だけだろうと思います。


言語つまり方言のほかにメンタリティー(気質)の違いというものがあります。ナポリは外国では「美しいイタリア」の代名詞のようになっていますが、国内ではナポリ以外のイタリア人(主として北イタリア人)からは随分軽蔑されています。
以前イタリア語集中コースのため滞在したシエナは独自の世界を形成しているので、ひょっとしてナポリにも共通するところがあるかと思い、コースの先生(ガキどもの先生)に「シエナはナポリと似ているのでは?」と言ったところ「そんなことシエナ人に言ったら殺されるよ」と怒られました。
あれには本当にビックラしました

古い記事「みそか猫」でも紹介しましたが、原作では「ナポリの古い貴族の家柄」と名乗るマウリツィオは、イタリア語版では「プロヴァンスの古い貴族の家柄」を名乗るモーリスとなっています。

イタリア人のナポリに対する蔑視の原因・本質は謎です






妻の愛人

2023-06-08 | かりねこ


「妻の愛人(My Wife's Lovers)」という、ちょっと怪しいタイトルの絵は・・・
多頭飼いの猫屋敷







一瞬、よほど猫好きの奥さん、と思ってしまいますが・・・アメリカの富豪(女性)の依頼で、その飼い猫(ターキッシュ・アンゴラ)を描いたものだそうです。
タイトルは、この女性の夫の言葉ではないかと推定されています。

画家カール・カーラーは、この絵を制作するため3年間、猫のしぐさを研究したそうな。
この作品は当時5000ドル、今の相場に換算すると160万ドルだそうです
高さ1.8メートル、幅2.6メートル、重さ103キロという大作で、一時期サンフランシスコのアート・サロンに展示されていましたが、サロンは1906年の大地震で崩壊、幸い絵は無事だったのです。

英語Wikiの絵の解説

画面に描かれているのは(「101匹わんちゃん」ではなく)42にゃんちゃん





よいしょ

2023-06-05 | おきにいり


現存する世界最古の動物園(毎回繰り返す!)シェーンブルン動物園で、イワトビペンギンの赤(ヒナ)ちゃんが生まれました







「よいしょ」という感じに足を上げているペンギンベビー可愛いですね








動物園の創設者であるフランツI世マリア=テレジアの朝食パビリオンが手前中央に見えます。その後方に真っすぐのびる白い道の突き当りがシェーンブルン宮殿です。


シェーンブルン動物園のHPで写真をご覧ください
英語
ドイツ語





空いっぱいのバイオリン

2023-06-02 | ことば


これが「空いっぱいのバイオリン」です






この合成写真、なんか不気味なんですけど 「空いっぱいのバイオリン」というのはドイツ語の慣用句で「最高に幸せ」という意味です。

例えば・・・
Seit seiner Beförderung hängt ihm der Himmel voller Geigen.
昇進してからの彼は「空いっぱいのバイオリン」だ(彼の上にはバイオリンいっぱいの空が広がっている)
・・・という具合に使います。

「恋をしていて有頂天」なんてのも、この慣用句にぴったりの状況です。
いつ頃から使われ始めたかなどの詳細情報は、まだ発見していませんが、バロック絵画などで天使たちが空で楽器を演奏している場面からの連想だろうという説明があります。

上の写真のように「バイオリンが天空に鈴なり(最高に幸せ)」という慣用句は他の言語には無いようです。