みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

自慢の妻

2019-08-31 | その他


上の肖像はフランスの作曲家ルイーズ・ファランクです。

ちょっと前になりますが、3月にラジオで女性作曲家特集があり、多彩な女性作曲家の作品が紹介されました。

クララ・シューマンは有名ですが、他にも中世のヒルデガルト・フォン・ビンゲンに始まり、ナンネル・モーツァルトファニー・メンデルスゾーンエルフリーダ・アンドレーなどの作品が紹介されました。
いずれも素晴らしい作品でした。

現代では漸く女性作曲家が当然のこととなりつつありますが、古くは「女性が作曲するなどけしからん」という発想が蔓延していたようです(例外はありました)。

モーツァルトの姉ナンネルは明らかに作曲家としての才能がありましたが、父レオポルトはヴォルフガングの天才教育にのみ集中し、娘には結婚して良い妻になることだけを望んでいました。

アルマ・マーラーも作曲を志していましたが、作曲家マーラーと結婚したとき「私の作品を君の作品と考えることはできませんか?」として、作曲を止めるよう求められました。

エルフリーダ・アンドレーは色々な大作を生み出していますが、彼女の作品を聞いた批評家が「全然女らしいところがないじゃないか」と驚いています。創作する主体は女性だったり男性だったりしますが、作品は言わばニュートラルです。有名な建築家ザハ・ハディッドの建築を見て「女性的だ」などと思う人はいないでしょう。

ルイーズ・ファランクの場合は例外のひとつで、彼女の夫は、妻が優れた作曲家であることを誇りとしていました。彼はフルート奏者で楽譜出版者でもあり、妻とともに包括的なピアノ曲集を出版しました。彼の没後はルイーズが単独でピアノ曲集を完成させました。

こういう例外的男性は、いつの時代にも存在しますね。ファニー・メンデルスゾーンも親からは反対されたものの、夫の励ましで作曲を続けました。

ちょっと脱線しますが、イエントルの父も、世間の目をしのんで娘にタルムードを講義しています。娘と二人きりになっとところで父親がカーテンを閉め、タルムードの講義を始める様子がコミカルです。






黒猫ケラー

2019-08-28 | かりねこ

前回紹介したWikilinksのCommonsKellergasseにある膨大な写真をテキトーにクリックしていて見つけたものです。





どのフォルダにあったか忘れましたが、壁の黒猫さんがステキだったのでアップしました。
ただそれだけ・・・


というだけでは寂しいので、怖くなる話を・・・  今日の蛇足


最近のNZZによるとスイスの野生動植物の三分の一が絶滅の危機にあるということです。
スイスのように政治・経済・社会とも安定し、自然保護対策も行われている国でさえ、こうなのです。
他の国々ではどうなのでしょう。例えばシリアは内戦8年目になります。こんな状態では自然保護まで手が回りません。既に絶滅してしまった動植物もあるだろうと悲しくなります。

アマゾン川流域では大規模な森林火災が続いています。
農場主や畜産業者が農地・牧草地を広げるため放火しているという指摘は既に長年ありますが、抜本的な対策は講じられていないようです。
しかしアマゾン熱帯雨林は「地球の肺」と呼ばれ、ここの膨大な植生が地球上の重要な酸素供給源となっています。

どうなるんでしょう とにかく自分のできることを実行しましょう







ちいさいおうち

2019-08-26 | おきにいり

急に短期ゴタリングで更新が遅れました


「ちいさいおうち」と言えば、殆ど誰もが知っている絵本がありますが、実際にも世界中に可愛いお家が存在します





いつもの新聞HPにあったケラーガッセの小さいお家。メルヘンの中のお家のようです




これは大分前ネット検索中に見つけたケラーガッセ。小さいお家が並んでいます。

ケラーはワインケラーで英語のワインセラーに相当します。ケラーガッセには、そういう小さいお家が並んでいます。オーストリアのワイン産地で見られます。
写真は、いずれもニーダーエステライヒ州のワイン産地です。

これらの小さいお家では、ワイン用のブドウが搾られ、熟成のため樽で保存されます。
大規模なワイナリーの多い現代でも、ワイン生産に使用されている建物も多いと思います。


みみずボログの関連記事:10番地のマリー

ケラーガッセについてはドイツ語ウィキの記事があるだけですが、幾つかの写真が見られます。
記事末尾のWeblinksでCommons:Kellergasseをクリックすると膨大なケラーガッセ写真が見られます






PCわんにゃん

2019-08-21 | かりいぬ

前回のすんすん仔猫ちゃんは、やがて、このようにPCを駆使するようになるでしょう





大分前にネット検索で見つけた写真ですが、いかにも、メカに強い犬さんと猫さんがPCを駆使している感じ

ワンニャン用DVDなどのある時代、ひょっとしてペット用PCも開発されたりして・・・



「かりねこ」が多いので、カテゴリーは「かりいぬ」になっております








すんすん仔猫

2019-08-18 | かりねこ

これは何だろう?とスンスン鼻チェックする仔猫ちゃん
(ネット検索中に発見)





尻尾が下がっているし、腰が引けてるようですが、探究心はありますね


こういう仔猫ちゃんは、きっと・・・ (続く、でも乞無期待










8月15日

2019-08-15 | その他

8月15日と言えばキリスト教圏ではマリア被昇天の日で、多くの国で休日となっています。
キリスト教祝日の多くが移動祝日であるのに対し、8月15日は固定休日です。
これは古代ローマ帝国のフェラゴストアウグストゥス皇帝の休日)に遡り、キリスト教普及に伴い、マリア被昇天日とされたようです。
イタリアではこの伝統が今日まで続き、最も重要な夏の休日となっています。




ウィキ・フリー画像でイタリアの夏のイメージ写真:シチリア、タオルミーナ近くの海水浴場


ちょっと古くなりますが6月19日のNZZには「子供の天国・親にとっては悪夢」という記事が載りました。(以下は内容の要点)

イタリアの学校の夏休みは、概ね6月10日から9月15日までです。3ヵ月もあるのです。
イタリアが統一国家となって以降の学校制度では、夏休みは2ヵ月で、今日のヨーロッパの多くの国々と同様の期間でした。
しかし第二次世界大戦中にロジスティクスの困難から3ヵ月に拡大されました。
これは戦時中の暫定措置のはずでしたが、戦後もそのまま続行されて現在に至ります。

親も夏の有給休暇をとりますが、それでも夏の3ヵ月、子供たちの毎日を有意義に管理するのは困難です。それで子供たちのためのサマーキャンプを提供するビジネスが発展し、その内容や料金も多種多様です。
優秀なサマーキャンプは料金が高く、このため親の収入格差が子供たちの夏休み格差となっています。夏休み短縮の提言もされていますが、まだ変革の見通しは立っていません。


      

日本で8月15日が終戦の日として定着しているのは、いわゆる玉音放送のあった日だからでしょう。

英語ウィキ:National Memorial Service for War Dead

関連記事
イタリアの降伏
終戦の日


      

聖母被昇天に関する以前の記事:パイロット祭

昨年のモランディ橋崩落から1年:以前の関連記事






わんにゃんぶり

2019-08-12 | ことば

かなり知名度の高い英語の慣用句





It's raining cats and dogs.

ご存知の通りモーレツな豪雨のことです。ドイツ語の推定説明では、北欧神オーディン(嵐の神)がオオカミを従えていることからの連想ですが、これでは猫さんが出てきません。北欧の女神フレイヤが猫さんの引く乗り物を持っているということなので、この猫さんかも知れません。

ドイツ語の、もうひとつの推定説明によれば、豪雨のときには屋根から猫さんが落ちてくるから。しかし豪雨で屋根から流されるような猫さんは相当なドジですし、屋根から犬さんが落ちてくることもないでしょう。

でも、ネット検索で見つけた上のイラストのように、降雨のモーレツさは良く表現されていると思います。

ちょっと検索したところ他の言語では、こんなユニークな慣用句はありません。ドイツ語でも「バケツをひっくりかえしたような」という形容はありますが、ちっとも面白くありません。
「土砂降り」より「犬猫降り」の方が可愛いですね







20世紀の傷跡

2019-08-09 | その他

今年も巡ってきた広島と長崎の日。

以前のボログ記事末尾にも書いたとおり、広島と長崎への原爆投下は、戦争を早く終わらせるためでもなく、戦死者を少なくするためでもなく、ソ連に対するアメリカの「攻撃」でした。
日ソ不可侵条約を結んでいたソ連を、対日参戦に踏み切らせるという意図もあったようです。
(日本が早晩無条件降伏することは明らかで、原爆は逆に全く不要の膨大な犠牲者を生み出しただけです。)

追記:「ソ連を対日参戦に踏み切らせる」とは、アメリカ軍の追加投入無しに更に日本に打撃を与えるという目的だったと思います。

ヨーロッパでは既に1945年5月ドイツが無条件降伏し、ソ連軍はドイツ東部、オーストリア東端まで進出していました。アメリカは戦後処理においてソ連の介入を許さないため、日本を単独占領しようとしていたことは確かです。他方、8月6日広島に原爆が投下されると、ソ連としては極東戦線でも自己主張するため、日本軍を攻撃する差し迫った必要を感じ取ったのでしょう。8月9日にソ連軍は日本軍攻撃を開始しました。長崎への原爆投下の日だったのは偶然だと思います。

宮崎効果に書いたとおり、私はカリウスの「泥まみれの虎」(英訳版)を読みました。その中に書かれていた極めて印象的なことは、当時のドイツ軍兵士がソ連に占領されることを恐れ、東部戦線では必死で戦ったこと、逆に戦争末期の西部戦線では、アメリカとイギリスに占領されることを望んで、大半の兵士が殆ど戦っていないことです。カリウスはその中でも真面目に戦った少数派のひとりです。


冷戦というのは、実際の戦闘がない「第三次世界大戦」でした。
下のグラフはアメリカ(藤色)とソ連(橙色)の核兵器保有量の推移です。
本格的な戦争(戦闘)無しに、軍備拡張競争が続きました。


出典:ドイツ語ウィキ


そもそも、アメリカ、イギリスなどがヒトラー台頭を容認していたのは、ナチス・ドイツがソ連に対する防波堤になるという思惑からでした。これに乗じてヒトラーは侵略戦争を開始しました。ヒトラーの台頭を許した本質的原因は第一次大戦・戦後処理の不備ヴェルサイユ条約です。

第二次大戦中、アメリカのみならずドイツ、ソ連も原爆開発に取り組んでいました。日本でも核兵器開発が進められていたのです。
当時アメリカが最も恐れていたのはナチス・ドイツが原爆を獲得することでした。
上のグラフで分かるように、冷戦の一時期にはソ連の核兵器保有量がアメリカを上回りました。しかし持続的軍拡競争による両国の経済的負担は大きく、結局ソ連の崩壊へとつながりました。






上の写真は長崎ではありません。1937年、ドイツ空軍の爆撃で破壊されたゲルニカです。
フランコ軍を支援したドイツ空軍のゲルニカ爆撃も、冷戦における主導権を握ろうとしたアメリカの原爆投下も、いずれも人道的犯罪であることは明白です。

ピカソの絵画ゲルニカ

以前の長崎記事:長崎物語

色々検索していて、非常に詳細な記事を発見しました。
長いので、核心部分のみリンクしました。トルーマンは何故原爆投下を決断したか?

核兵器の歴史






今頃になって

2019-08-07 | おきにいり

ウィキで見つけたナウシカのコスプレ(イタリアのようです)



なかなかサマになってますね


私は、いわゆる少女マンガと呼ばれるジャンルが苦手です。著名な大家の大作も多いのに全然読んだことがありません
ネット検索中に「風の谷のナウシカ」というタイトルを見たときも、センチメンタルな少女マンガだろうと全く無視していました。
もののけ姫」についても猟奇的内容の冒険物語だと思い、これも長らく無視していました。

この状況の転換点となったのは、ネットで「ドングリで作るトトロ」という項目を見つけたときです。
私はトトロを知りませんでしたから「ドングリを粉にして『とろろ』として食べる」ということかと思いました
ここから「となりのトトロ」なるアニメ映画があると知り、漸く関心をもつようになりました。

更に定期購読しているNZZに「千と千尋の神隠し」が大々的に取り上げられ、絶賛されていたので「見てみたい」と思うようになりました。
そうした時期にウィーンの映画館で宮崎駿週間があったのです。当日券は売り切れという状態で、数日後のチケットを買い「トトロ」と「千と千尋」を見ました。これが私の「ジブリ開眼」です。

「もののけ姫」については、ドイツ・アマゾンで「壮大な叙事詩」という絶賛のユーザーコメントに接して瞠目 これは猟奇冒険物語ではありえません。

その後はジブリ・アニメのマイブームとなりました。が「ナウシカ」は、引き続き除外していました。

某猫学文献著者思い出噺で、著者の原体験が「ナウシカ」であることを知り、遂に、これも見てみようと思うに至りました。



以前の関連記事
独立は必要か?
「風立ちぬ」ポエム
これから(ここにボログ記事へのリンクが並べてあります)



今年も「広島の日」が巡ってきました。私は行っていませんが、ウィーンでも記念イベントがありました。
実は広島・長崎に関する記事をアップしようと思ったのですが、そのためネットで様々な関連記事を読んでいて(特に太平洋戦争末期に関する記事)疲労困憊し、延期となりました