みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

新しい年が来る

2021-12-31 | その他


当たり前のことですが、明日から新しい年です。
Sars-CoV-2とともに迎える2度目の新年 
長いトンネルですが、必ず出口があります







よれよれボロボロのドラ猫モーリッツと破れ烏ヤーコブでも頑張って世界を救ったのです 詳しくはみそか猫をご覧ください。
「みそか猫」はテンプレート変更でレイアウトがおかしくなっていますがお許しのほどを・・・






ドイツ語圏における2022年度の「今年の虫」はラクダムシです。
完全変態する肉食性昆虫で、農作物を食害する虫を食べるので、益虫と言えます。
ドイツ語では Kamelhalsfliege(カメルハルスフリーゲ)で直訳すれば「駱駝首虫」。
ジュラ紀・白亜紀などの恐竜時代の化石も残されているので、現生種は「生きた化石」とも呼ばれています。






年末になると、あちこちに屋台が出て、幸運を運ぶマスコットが色々売り出されます。四葉のクローバー、テントウムシ、蹄鉄などとともにブタさんも人気があります

「ブタが幸運を運ぶ」という俗信は、北欧神話のグリンブルスティに由来するそうです。


新年も、のんびり・まったり・元気でゆるゆる過ごしましょう






眉毛のない家

2021-12-28 | 旧市街


前回の延長線上で「眉毛のない家」を紹介します。
ワーグナーは「芸術は必要にのみ従う」と述べましたが、1世代後のアドルフ・ロースは更に進んで「装飾は犯罪である」と言い切っています。
Wikisouce:Ornament und Verbrechen(ドイツ語「装飾と犯罪」)

しかし、ロースも完全に装飾を排除したわけではなく、時代の先端を行くモチーフによる装飾を取り入れています。ユーゲントシュティルに加えてキュビズム建築やバウハウスへ繋がるものと言えるでしょう。



ロースの代表作であるロースハウス正面ファサード



この建物は、今でこそ建築史上の金字塔と評価されていますが、当時は一大スキャンダルとなり「眉毛のない家」と呼ばれました。
歴史主義建築時代に「ネオ」という接頭辞を付けてルネサンスやバロックを真似したネオルネサンスやネオバロックでは、窓の上に装飾(眉毛)があったからです。


眉毛のある家の例



これは花のワーグナーに紹介した2番目の写真でマジョリカハウスの左側に少し見えている典型的な歴史主義建築の正面ファサードです。
「眉毛」が沢山ありますね


ロースハウスの全貌(左端に少し見えるのがミヒャエル宮)



ホーフブルク宮殿の正門ミヒャエル門のあるミヒャエル広場に面し、当然のことながら、皇帝が居住していたミヒャエル宮と向かい合っていました。フランツ・ヨーゼフ皇帝は生涯、自動車も電話も使わない徹底した保守派だったため、「眉毛のない家」を嫌い、ロースハウスの見える窓のカーテンは常に閉めたままだったということです。






究極のワーグナー

2021-12-25 | おきにいり


花のワーグナー以来そのままになっていた「究極のワーグナー」
年の替わる前に急遽アップします

いずれの建築も以前に紹介していますが再度登場してもらいます。「花のワーグナー」期の建築から更にモダンな機能主義へと進化しています。



1904年から1906年に建設された郵便貯金局
機能性と美を融合させたワーグナーの到達点

正面ファサード



中央ホール




ドイツ語Wikiの記事に沢山写真があります
現在は応用美術大学、オーストリア科学アカデミー、応用美術館、リンツのヨハネス・ケプラー大学などのオフィスがあり、2023年には学術振興基金のオフィスも置かれる予定です。


1904年から1907年に建設されたシュタインホーフ教会(聖レオポルト教会)
このボログの以前の記事:病院の教会で少し詳しく説明しています。





明るく爽やかな雰囲気の内部



王朝時代の慣例として、献堂式には皇帝家の人が臨席しました。
シュタインホーフ教会の献堂式に臨席したフランツ・フェルディナント大公(皇帝の実子ではないので皇太子ではなく帝位継承者)は、式の後で「こんな教会で祈ることができるのかね?」と感想を述べています。
これ以降、皇帝家からオットー・ワーグナーへの設計委嘱は一切ありませんでした。

フランツ・フェルディナント大公は貴賤結婚に踏み切る誠実な人柄だったと思いますが、美的感覚はフランツ・ヨーゼフ皇帝同様、極めて保守的でした。1889年に謎の自殺を遂げたルドルフ皇太子は、極めて進歩的な自由主義者だったので、究極のワーグナー建築も高く評価したかもしれません。




      


クリスマスに因む写真


ベツレヘムにある降誕教会の一角、「ここでキリストが生誕した」とされる場所






ベツレヘムは降誕教会を訪れる観光客による観光収入を重要な財源としていますが、去年・今年のCovid-19パンデミックで大きな打撃を受けていると思います







光の海

2021-12-22 | その他


このところ「コロナ対策」に反対するデモが毎土曜日に3回くらい続けてあり、違法行為も多くエスカレートする傾向にありました。
極右・ネオナチを中心とする反「コロナ対策」勢力はごく少数で、大多数の人々は「コロナ対策」を受け入れているのです。
それを表現しようと18日に「光の海Lichtermeer(リヒターメーア)」が実施されました。Covid-19で亡くなった人々を追悼し、医療従事者に感謝し、互いに力を合わせてパンデミックを乗り切ろうという趣旨です。


上空から




地上から




たいまつ




ティーライト・キャンドル




ワンコも参加





その後紹介された写真

五稜郭のような輪郭の旧市街、それを囲むリンク大通りが光の海になっています。





スローガンはYes, we care

主催者は、このイベント開催前に安全性について医師会に問い合わせています。
医師会からの回答は「マスクをすること、ソーシャルディスタンスを保つこと、そして短時間で終わらせれば問題ない」というものでした。
医師会からのアドバイスに従い、イベントは10分という短いものでしたが、3万人を遥かに超える人々が、思い思いの光源を持って参加しました。






続々あれこれ

2021-12-19 | その他


13日のロックダウン解除から店舗も開いています。ショーウィンドウ拭きも大切。







イヌネコロナで紹介した「コロナ・アート」・・・
「御美句論」も登場して、まだ増え続ける様相







これまでのSars-CoV-2連中とオミクロンの違いを判りやすく視覚化したグラフ





イギリスの例ですが、オミクロンで再び感染急増の傾向は他の国々でも見られます。
仮に感染力が強いだけで症状は弱いとすればオミクロンが支配的になる方がいいわけですが、まだデータが少ないので、大袈裟に心配するのも、ノンビリ高をくくるのも良くありません。




Covid-19対策の「チーズ理論」が紹介されていました。
これを励行することが大切でしょう。






防疫対策はスイスの穴あきチーズと同じで、ひとつでは抜け穴があるので幾重にも重ねる必要がある、ということを視覚的に説明。
左半分は個人責任の分野で「ソーシャルディスタンスを守る、マスクをする、清潔を保つ、やたらと顔に触らない、人混みを避ける」。
右半分は公的に実施されるべきことで「テスト励行、換気と空気フィルター、公的機関からの確かな情報提供と経済援助、感染者の隔離、そしてワクチン接種」となっています。



相変わらずCovid-19パンデミックで鬱陶しい日々
気分転換にウミガメさん





ポルトガルがマデイラ諸島に近いセルヴァージェンス諸島を中心に2677平方メートルに及ぶ自然保護海域を設定したというニュース。
これはヨーロッパで最大規模だそうです。
多くの種が絶滅の危機にあるウミガメさんが安心して住める海域になりますように






萩と万年青

2021-12-16 | ことば


Wikiにあったハギオモトの写真です














えー大分前にも書きましたが、私は少女漫画というのが苦手で、殆ど読んだことがありません。「ほとんど」と言うのは、偶然に読んだりすることもあるからです

その私でも萩尾望都という方は少女漫画の巨匠であると知っていまして・・・
この人は萩と万年青が好きなので当て字でペンネームにしたのだなと思っておりました。
萩尾が姓で望都が名前という本名だと知ったのは最近のことです



「少女漫画」なんていう分類が、そもそも間違いではないかと思います。
昔は「女医」なんて言葉もありましたね。「女流」という接頭辞?を付けて「女流作家」とか「女流画家」とか、何か特別の生物であるかのような語法がありましたが、今はほぼ死語となっているのではないでしょうか。「女流」を残すなら、対語で「男流」も必要でしょう。

と考えて、「時代遅れ分類」の「少女漫画」も読んでみようかな、と考えたりする今日この頃・・・






続あれこれ

2021-12-13 | その他


いつもは11月半ばから始まるクリスマス市。閉められた屋台に雪・・・というのは寂しい光景でしたが、12日からロックダウン解除。
屋台を出す人たちは、これから挽回したいところでしょう。







奮闘する人々


パンデミック対策に反対するデモが乱闘にならないよう苦労している警官隊。
ご苦労さまです






「警察の犬」とか「権力の走狗」とか、あまり良いイメージが無く、悪口を言われることの多い警察官ですが、反「コロナ対策」デモが脱線しないよう苦労している警察官は大変だと思います。




ICUでCovid-19重症者を看護する人々






反「コロナ対策」運動の主導者のひとりは「ICU集中治療室に収容されているのはCovid-19患者ではなく、ワクチン接種の副反応で重症になった人たちだ」というデマを飛ばしています。
こんなことは、ちょっと調べればデマと分かるのですが、思考も検索もしない怠惰な人たちが信じるのかなぁ






あれこれ

2021-12-10 | その他


本当に長年雪無しだったアドヴェント期間、今年は何故か又降りました









ウィーンのシンボルとも言うべきシュテファン寺院では、毎年100万個のティーライト・キャンドルが点されるそうです。
毎日2700個ほど。但しお金を入れずに点火する人、1個分のお金で複数点火する人、値段以上に入れる人など様々だと思います。








現行ロックダウンは12日で終わり、13日から一般店舗が再オープンします。レストランなども営業再開のようです。但し2G規制が実施されます。
2GとはGeimpft(ゲインプフト:ワクチン接種済み)とGenesen(ゲネーゼン:Covid-19完治)です。
ワクチン済みは国際予防接種パスで判ります。完治した人には証明書が発行されるのでしょう。







国際予防接種パスはバスとボートで紹介しました。






猫用待降節暦

2021-12-07 | かりねこ

待降節(アドヴェント)は、キリスト誕生(クリスマス)までの4週間です。
この時期には毎年、アドヴェントカレンダーが売り出されます。12月1日から12月24日まで窓があって、毎日ひとつずつ開けていくもの、毎日小さなプレゼントが隠されているものなど、色々なバリエーションがあります。



伝統的なもの




プレゼントの入った24の袋に1から24までの数字がついていて順次中身をもらうもの






最近は猫さん用のアドヴェントカレンダーも出回っています。
例えば、夫々の日付の袋からカリカリが出てくるもの





猫さんにとってはカレンダーの有無はどうでもよく、毎日おやつのカリカリがもらえれば満足だと思います。
以前に紹介したツリーベッドと同じく、飼い主の自己満足のためにように思います。

もちろん犬さん用のアドヴェントカレンダーもあります。

全くの蛇足ですが、「猫用アドヴェントカレンダー」よりも漢字を使った「猫用待降節暦」のほうが文字数が節約できます







首をかしげる犬

2021-12-04 | かりいぬ


首をかしげる犬さん、可愛いですよね







でも、この現象について深く考えたことはありませんでした。ところが動物学者や動物行動学者は色々考えているんですね

幾つかの推定は・・・
1)首をかしげると人間(特に飼い主や家族)のポジティブな反応が得られる
2)話しかけられる言葉を良く聞くため
3)話しかける人の口を良く見るため

そして、ある研究チームが様々な犬種の40頭の犬さんを対象に、犬さんの認識能力について調査を行いました。
3ヵ月にわたり飼い主が飼い犬に訓練を行い、月に1度テストを行いました。
テストの内容は、別室に置いてある色々な玩具の中から、飼い主に言われた玩具を持ってくるというものです。
別の部屋にあるので、飼い主の動作や表情をヒントにすることはできません。
犬さんは「座れ」とか「待て」とか自分の行動に関するコマンドは良く覚えますが、玩具の名前を記憶するというのは、言わば一段レベルの高い認識能力を必要とします。
この調査は、首をかしげるかどうかを調べるためではないのですが、「首傾げ」についても面白い結果が出ました。

抜群の成績を収めたのは7頭のボーダー・コリーで、この7頭は頻繁に首をかしげるのでした(呼ばれた回数の43%)。
全体の傾向としても、頭の良い犬が良く首をかしげるという結果が出ました。
トップクラスのボーダー・コリーの中でもトップだったウィスキーという名前のボーダー・コリーは、59回のテストのうち54回正しい玩具を選んで飼い主のところへ持ってきました。
人間に右利き、左利きがあるように、犬さんの首をかしげる方向も夫々の犬さんで決まっていて、飼い主の位置とは関係なく右側へ、あるいは左側へと一定しているそうです。
つまり首をかしげている犬さんは「熟考」しているのです

しかし、ボーダー・コリーだけが優秀というわけではありません。
このテストで優秀な成績を収めた他の犬種は、ジャーマン・シェパードペキニーズオーストラリアン・シェパードヨークシャー・テリアでした。


以上の研究報告原文