みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

黒猫の横顔

2022-10-29 | かりねこ


黒猫の写真は難しいと言われますが、ドイツ語Wikiで下の写真を見つけました








黒いバックに黒猫、光線による額から鼻へのアウトライン、そして赤い可愛い舌
黒々とした見事な黒猫写真だと思います


「あるいはエステル」近く続きを書きます でも乞無期待ね





あるいはエステル

2022-10-26 | おきにいり


「あるいはエステル」の表紙





超正論で紹介したカーチャ・ペトロフスカヤの「あるいはエステル」今も読んでいます。
2度目ですが読み終わるのが残念で、ちょっと足踏みしています(又読めばいいんですけどね)。ユーモアも交えて詩情豊かな文章ですが、内容はドラマチックで濃厚。1回で書き終わろうと思ったのですが、どう書いたらいいか分からないし、どうせ上手にまとめられるわけがないけど、紹介したいので、とにかく書き始めることにしました。

2013年に発表されたもので、ロシアによるクリミア半島併合や現在進行中のロシア軍のウクライナ侵攻以前の作品ですが、既に中欧の万華鏡のようなウクライナの複雑な立場が滲み出ています。
著者は1970年にソビエト連邦の構成国であるウクライナ共和国のキエフ(キーウ)に生まれ、学校からの旅行(多分日本で言う「修学旅行」)で初めて出掛けた外国がポーランドでした。

ウクライナの独立後、著者は再びワルシャワを訪れます。祖父母の住んでいた家を探すためです。ワルシャワにあるJewish Genealogy & Family Heritage Centerで著者は祖先の履歴を知り、画像部門で祖父母の住んでいた家の写真も紹介されます。それは部門の担当者が最近eBayで購入したものでした。古い歴史的写真がeBayに売り出されるのだそうです。
ところがその後、著者の母親が家の番地を間違えていたと言い出すのです。しかし2番地違いの家は、当該の写真に写っていました。これはヨーロッパの番地制度のおかげです。通りの片側には奇数番地が並び、反対側には偶数番地が並んでいます。従って2番地違いの建物は隣同士なのです。著者の祖父母は1939年まで、その家に住んでいました。当時ワルシャワ市民の39%がユダヤ人でした。

続きます でも乞無期待



著者の祖母は最晩年、回想録を書き続けました。しかし殆ど目の見えなくなった祖母は紙を取り替えることなく続きを書き、その結果、多くの行が重なる縺れた糸のようなものが残りました。それが本書の表紙となっています。





牛酪板

2022-10-23 | その他


牛酪とはバターのことです。バタートーストとかバターブレッド、バターロールとかは一般的ですが「バター板」とは









要するに「まな板」全面に厚く柔らかいバターを塗ってテキトーに飾り、パンでバターを掬いとって食べるというもの
この写真の載った記事を書いた人は、実際に「バター板」を作ってみました。
好感をもつ人もいれば、不快に思う人もいましたが、皆一様に驚いたそうです。「ソーシャルメディア映え」するというわけですね。
30分前に冷蔵庫から出して柔らかくしたバターを波状にまな板に塗り付け、みじん切りのハーブをちらし、テキトーに塩を振って、イチジクの輪切りと薄切りの紫タマネギで飾り付け、レモン汁をふり、更に蜂蜜をたらします。これをバゲットで掬い取って食べると・・・
塩味と甘み、酸味が溶け合って、なかなか美味しかったそうです。
でも、この人の結論は「普通にパンにバターを塗り、その上を飾り付けた方が衛生的だし経済的なので、まな板バターは意味がない」ということでした

「バターボード」で検索すると沢山、記事や画像があります






風バラ

2022-10-20 | ことば


風バラとはどんなバラ


これが風のバラ(Windroseヴィンドローゼ)です





この「風バラ」はフライブルクにあるので、ドイツ語の東西南北の頭文字が表示されています。
N=Nord(ノルト=北)S=Süd(ズュード=南)O=Ost(オスト=東)W=West(ヴェスト=西)
 Norden、Süden、Osten、Westenという表記もあります(文法的詳細省略)


日本語では何と言うのでしょう。「方角表示」とか「方角図」かな・・・
「コンパス・バラ」という名称もあります。ドイツ語Kompassrose(コンパスローゼ)英語ではCompass rose(コンパス・ローズ)
Wikiにある他の言語もアラビア語に至るまで全て「コンパス・ローズ」です。中国語は「羅盤玫瑰」で読めませんがカッコ内に英語のCompass roseがあるので、やはり同じ意味でしょう。


蛇足ながら教会建築の窓もFensterrose(フェンスターローゼ)で「窓バラ」。
英語はRose windowで「バラ窓」です。


ロマネスクまでのシンプルな円形窓はRadfenster(ラートフェンスター=車輪窓)と呼ばれています。


ボーヴェの聖エティエンヌ教会の車輪窓





恐らく最も名高い窓バラ(パリのノートルダム大聖堂





私のお気に入りはシャルトル大聖堂です





車輪窓については英語が「Wheel window」というだけで、他の言語はまだ発見できませんでした





来年の鳥

2022-10-17 | おきにいり


早くも来年の「今年の鳥」が発表されました。「今年の✖✖」はドイツ、オーストリア共通のことが多いです。
ドイツ語名はBraunkehlchen(ブラウンケールヒェン)
「ヒェン」はグレーテがグレートヒェンとなるように指小辞で、日本語では「✖✖ちゃん」のようなものですから「茶喉ちゃん」






小鳥はみんな可愛いですが、茶喉ちゃんも可愛いですね。日本語名はマミジロノビタキ。
日本では馴染みのない鳥なので、日本語Wikiには殆ど説明がありません。保全状況もLCとなっていますが、実はドイツ、オーストリアでは近年大幅に減少して絶滅危惧種となっています。そこで、広く保護をアピールするため「今年の鳥」に選ばれたようです。



   



侵略者であるロシア軍が撤退しウクライナに完全独立・平和が訪れるまで、ウクライナ支援は続きます  





超正論で紹介したカーチャ・ペトロフスカヤの「あるいはエステル」
大分前に読み終わったのですが、複雑・濃厚な内容なので再度、読み返しているところです。この本の書評サイトでも「繰り返し読むべき本」と称賛されています。

いずれ紹介しますので暫時お待ちください でも乞無期待





賽の河原の仔猫ちゃん

2022-10-14 | かりねこ


いつものHPにまだお天気ページがあった5年ほど前の仔猫ちゃん








賽の河原では親より先に死んだ子供が石塚を積もうとして鬼に壊されるという俗信があるようですが、この仔猫ちゃんは平気な顔をしています。
ヨーロッパの猫ちゃんなので、賽の河原には関係ないのでしょう・・・
と言うか、ここは海岸のようですね

賽の河原というのは三途の川の河原だそうな。知らなかったなぁ






見えない赤ちゃん

2022-10-11 | おきにいり


現存する世界最古の動物園、シェーンブルン動物園コアラの赤ちゃんが生まれました。2年前に続き2頭目です。
誕生は4月と推定されています。カンガルーと同じく、超ミニ・ベビーが人知れず育児嚢へ入り込むので、飼育チームにも正確な出産日時は不明だそうです。


今のところ赤ちゃんの姿は殆ど見られません。
たまに育児嚢から手がちょこっと出てくる程度だそうです。







シェーンブルン動物園の英語HP




婦道の鑑

2022-10-08 | その他


6月に与謝野晶子の評論集ドイツ語版を紹介する記事がありました。

与謝野晶子と言えば「君死にたまふことなかれ」は有名ですし、様々な和歌の名作を集めた本の中で読んだ「御見ざめ(みめざめ)の鐘は知恩院聖護院 いでて見たまえ紫の水」は今も覚えています。
情熱的な生き方や八面六臂の活躍ぶりも良く知られています。
12人の子供を出産し、時には命の危険がある出産の苦しさを戦場の武士になぞらえ「婦道」を提唱した、まさしく女傑です。


ドイツ語版表紙「男性と女性」というタイトルです。




それでも「まあ、今更読まなくてもいいや」くらいに思っていたのですが、何と!ドイツ・アマゾンHPを見たらKindle版も出ていることがわかり、前の「吾輩は猫である」とともに、読んでみようかなとも思う今日この頃・・・


ウルトラスーパー横着者で、Kindleの使い方を一向に勉強しないまま、どんどんKindle本が増えていくので、いずれパンクするという危機感があるのですが、やっぱり全然勉強しません



いつものHPに載った書評







秋猫兄弟

2022-10-05 | かりねこ


猫さん付き天気予報欄が無くなって久しい新聞HPですが、長期予報みたいな記事には猫さんが登場します

秋猫兄弟です 姉妹か兄妹か姉弟かもしれないけど・・・








2月24日ロシア軍がウクライナに侵攻して以来7ヵ月以上過ぎました。
ロシア(プーチン)の当初の目論見では「数日で首都キーウ占領、ウクライナ大統領は国外逃亡」のはずだったのでしょうが、大統領も逃げ出さないし、ウクライナ軍の反撃でロシア軍後退気味ですね。
勝手に侵略しておいて「目論見がはずれ苦戦している」とは言えないので、ロシア(プーチン)は色々御託を並べています

しかし、ロシアの石油と天然ガスに大きく依存していた西側諸国も厳しい冬を目前にしています。経済制裁に対するロシアの対抗措置で、エネルギー危機になっているからです。
下の図は、オーストリアのガス貯蔵量です。
貯蔵容量の80%備蓄がありますが、この先どうなるか・・・






ロシア軍に破壊されたウクライナ東部の都市や農村では暖房が無いまま冬が近づいています。経済制裁ちっとも効果が無いから無意味では?という意見もあります。色々抜け道があるに違いありません。
ポーランドやバルト3国は筋金入りの反ロシア・ウクライナ支援ですが、セルビア、ハンガリーなどロシア寄りの国々もあります。
追い詰められたロシア(プーチン)が核兵器を投入する危険もあります。
そうならないうちにウクライナに平和が訪れますように






吾輩はガット

2022-10-02 | おきにいり


ふと何気なく「吾輩は猫である」を思い出しました

中学か高校の頃読んだきりで、覚えているのは有名な書き出しと、苦沙弥先生の3人の娘「とん子、すん子、坊ば」と、吾輩氏が「大往生?」する終わりの部分、それに寒月、迷亭、「オチコチ」など奇妙奇天烈な名前の人々くらいで、他はすっかり忘れているのですが、今でも好きな作品です。


1906年に発行された英訳版表紙




訳者名の下に「Revised by K. Natsume」とあるので、漱石自身が改訂したのかも知れません(本名は夏目金之助)。




そういえばイタリアの友達も猫好きだなぁと思いつつアマゾンを見たら、イタリア語版がありました。
「イオ・ソノ・ウン・ガット」
イタリア語で一般的にネコと言う場合はガット、区別する場合はガット♂とガッタ♀。
ここでは雄猫ですね






日本語の猫にも英語のCatにも♂♀の区別はありませんが、ドイツ語版でも「Ich der Kater(イッヒ・デァ・カーター)」と雄猫になっています。
ついでに・・・スランス語版もスペイン語版も「雄猫」です。以下略



何とドイツ・アマゾンのKindle Shopに英語版がありました 
下はその表紙





久しぶりに英語のKindle版を読んでみようかな・・・などと思っています。
日本語Kindle本を、ドイツ・アマゾンで買ったKindleで買えるのか(受信できるのか)どうか不明