ちょっと急ゴタで間があきました
ウマンゼーは「uman See」で、「湖の周辺では」といった意味のケルンテン方言です(他の方言と共通かも知れませんが)。
ラジオで放送され、美しいメロディーだったので早速YouTubeで見つけました
タイトルは・・・「湖水の静寂」といったところでしょうか。
湖水の周辺は既に静かで オールの音だけがする
葦の茂みで鳥が鳴き 暗さを嘆いている
鳥の心のうちは 改めて問うまでもない
私もまた湖面を 同じ哀しみとともに進む
湖底に見える指輪を 取り出すことはできない・・・
ケルンテン州では極めて人気の高い歌で、非公式の州歌とも言われます。
ケルンテンの人々の多くが、伝統的な古い民謡と思っていますが
実は60年前に作曲された「新しいケルンテン民謡」なのです。
ケルンテン方言の詩を創作していたプロテスタントの牧師ゲルハルト・グラヴィシュニクが1956年に
ファーカー湖畔で、故郷の
レング湖に思いをはせ、この詩を書きました。翌年1957年にギュンター・ミッターグラートネッガーが作曲、60周年を記念して、この曲の原曲と多種多様なアレンジを集めたCDが制作されたということです。(ラジオ放送での説明)
上の詩は、ネット検索で、ケルンテン方言からドイツ語訳したものを見て訳しました。
こういう方言の場合、方言だけ見ると何だかわからない
発音してみると標準語との関連が少し分かる
標準語が分かった後で方言を見ると良く分かる、という感じです。