このボログ恒例の遅報です
昨年、話題になった「犬ヶ島」
ちょっと前に
自然史博物館に行ったときミュージアム・ショップでDVDを売っていたのです
買ってからも暫く放置していて最近やっと見ました。
ケースをスキャンしたので、画像が大分ぼけています
今さら内容を紹介するまでもありません。
「犬ヶ島」オフィシャルサイトもあります
日本語ウィキの「犬ヶ島」記事に、日本文化が紋切り型だとか、アメリカ人の留学生がイニシャチブをとるところが「白人至上主義」だとか、原爆を連想させるきのこ雲が被爆国日本に対し無神経だなどの批判があり、日本の映画批評家の意見かなと思ったのですが、これらの批判がドイツ語ウィキに、もっと詳しく紹介されていました。ウェス・アンダーソンは、これらの問題点も承知のうえで、この作品を仕上げたのでは・・・と思います。
お話は近未来ということですが、日本の風景が、とっても昭和だったり、小型飛行機を操る少年が下駄を履いていたり・・・
本当に荒唐無稽にならないギリギリのところで展開する真面目でふざけた冒険コミックといったところでしょうか
この記事のタイトル「見事に奇想天外」というのは、DVDのケースにあった
シュピーゲル誌の批評です。
原文は
Ein wunderbar skurriles, melancholisch-lusitiges Meisterwerk. Wau!
「見事に奇想天外でメランコリックに愉快な傑作。ワオ!」
メランコリックを「憂愁に満ちて」などとすると、なんだか重くなりすぎるようで(画数も多いし)カタカナのままにしました。
「人生はあまりにも深刻なので笑わずにはいられない(冗談にするほかない)」と言ったのは、確か
オスカー・ワイルドだったような・・・
DVDのケース左下に見られる6は、ドイツの評議機関による年齢基準で「この年齢以上なら十分鑑賞できる」という目安です。
例えば「となりのトトロ」や「崖の上のポニョ」は年齢制限無し、「もののけ姫」「千と千尋」「紅の豚」は12才以上となっています。