みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

蟻と人間

2020-04-30 | その他

アリ社会性昆虫として高度に発達した社会生活を営みます。そこに病原性の菌類の胞子を浴びた働きアリが戻ってくれば、人間社会と同様パンデミックとなる可能性があります。

では、アリはどうするかというと、人間社会と同じことをするのです。胞子を浴びたアリは「自己隔離」し、他のアリたちは「胞子持ちアリ」とのコンタクトを最小限にとどめます。「看護師アリ」は「胞子持ちアリ」から胞子を取り除き、ほんの少しだけ摂取します。これによって抗体が形成されます。コロニー内は蟻酸によって徹底的に消毒されます。胞子を浴びたアリも全員が発病するのではなく、あるいは発病したとしても軽症で済みます。「看護師アリ」の抗体は他のアリにも伝播し、更に次世代にも送られます。こうして、アリ・コロニーはパンデミックを克服します。感染警戒期間中、女王アリは常に完全に保護されています。

これはSars-CoV-2によるCovid-19パンデミックが始まったのでアリ社会も調査してみた、というのではありません。オーストリアの研究チームとローザンヌの研究チームの共同研究で、既に昨年、専門誌に発表されたものです。隔離とソーシャル・ディスタンスと消毒は、既に数百万年効果を発揮してきたパンデミック対処・予防法なのです。





上の写真では大きなアリさんですが、研究チームは本物の小さなアリ4000匹に小さな標識を付け、研究室内で約150匹ずつのコロニーに分け、その一部の働きアリに胞子を付けて、人工的にパンデミックの出発点を作り出したのです。小さなアリさんに小さな識別ラベルを貼り付けるというのは、随分手間のかかる作業だったに違いありません。

いつもの新聞HPに載った記事
オリジナル研究論文


      


アリのコロニーと同じことを人間がしている、と言っても、それは人間がアリ・レベルだということではなく、逆に、自然界でも長い長い進化の過程で、様々な行動様式が発展獲得されてきたということだと思います。そうした積み上げ・土台の上に人類社会が成り立っているのです。


4月27日はオーストリア第二共和国樹立宣言から75周年に当たります。それで記念式典が、Covid-19パンデミック対応で行われました。




兵隊さんはオーストリア国旗のマスクをしています



オーストリア独立のため戦った人々の慰霊碑に花輪を置く共和国大統領



最高の財産の蛇足で、国防大臣が、戦闘服の生地によるマスク独自生産を発表したと書きましたが、国旗柄のマスクは多分、式典用の特製だろうと思います





水猫

2020-04-27 | かりねこ

数年前いつものHPお天気ページに登場した猫さん




私は無知なので分かりませんが、これはサーフボードですかね
先端に立つ猫さん、尻尾こそ立てていませんが、余裕のある態度のように思います

少なくとも下の猫さんより悠々としているみたい




この猫さんもボードの最先端にいますが「しがみついている」感じが強いです。
この猫さんが経験を積むと上の写真の猫さんのようになるのかも・・・

猫さん、つまりイエネコさんの祖先はリビアヤマネコとされ、砂漠に近い環境が故郷のためか、一般に水が苦手ですが、中には水遊びが好きな少数派も存在するようですね

水好き猫さんについてはねこちゃんホンポの記事をご覧ください





コロナの奇跡ドイツ

2020-04-24 | その他

いつものHPに載った「コロナアート」



どこの国かは分かりませんが「Corona Virus」という文字の中に2匹(?)のコロナウイルスが描かれています。CoronaとVirusの間に見えるのはトイレットペーパーかな


コロナ特集に、ドイツでのコロナ感染死亡率が低いことを書きました。
死亡原因の基準が違うためではないかという疑問が持たれていることも書きましたが、ドイツでは本当に死亡率が低いのです

その理由が20日付NZZの記事「コロナの奇跡ドイツ」に紹介されていました。

最も実質的な理由は入院患者を受け入れるベッド数の多さです。ICUのベッド数も他国に比べ遥かに多いのです。もちろん絶対数ではなく住民10万人に対するベッド数が比較されています。

上のNZZ記事にはドイツと他のヨーロッパ諸国を比較した3つのグラフがあります。上から死亡率、病院ベッド数、ICUベッド数で、Deutschland(ドイツ)での死亡率が極めて低いこと、一般ベッド数、ICUベッド数ともに抜きんでて多いことが分かります。従って、病状が悪化した場合でも無条件にICUでの集中治療が可能です。

最悪の時期のイタリアでは、生き残れる可能性の高い患者に人工呼吸器をまわし、高齢者は文字通り見殺しにされましたが、ドイツではICUベッド数に余裕があり、周辺諸国からの重篤患者を受け入れてきました。
ドイツでのベッド数の多さは、OECDからは贅沢・無駄が多いと批判されていたそうですが、その余裕がパンデミックで威力を発揮したわけです。

NZZの記事では更にドイツの国民性も挙げています。それは、決められたことは守るという規律の良さ、衛生観念の高さです。Covid-19感染拡大とともにドイツで売り切れたのはトイレットペーパーではなく消毒剤だったそうです。
規律性と衛生観念については、同じドイツ語圏のスイス、オーストリアでも同様ですが、やはりドイツが筆頭と言えるでしょう。

更にネット検索していて日経ビジネスのサイトに「新型コロナ最悪シナリオを8年前に想定したドイツの危機管理」という記事を見つけました。

日経ビジネスの詳しい記事


      


オーストリアでは5月から理容・美容の店舗が再開されることになりました。勿論、手洗い、マスク着用など前提条件が設定されています。
Covid-19感染拡大初期から、教会での礼拝は一切休止、毎日ラジオで礼拝が放送されていましたが、5月15日から、これもマスク着用、人と人との間隔2m以上などの条件付で再開されることになりました。




久々ユダヤ・ジョーク

2020-04-21 | おきにいり

カインは何故アベルを打ち殺したか?それはアベルが古いユダヤのジョークを語ったからだ」という長いタイトルの小冊子





この小冊子から、あるいは友達などから聞いたユダヤのジョークは、これまで色々紹介しましたが、久々に又2つ・・・


神様は私も許してくださるだろう。何しろ、許すのが彼の仕事だから。ハインリヒ・ハイネ


私たちイスラエル人はモーゼに対して苦情があります。
彼は私たちユダヤ人を40年間も砂漠の中を引き回し、挙句の果てに中東で唯一石油のない土地に連れてきたのですよ。ゴルダ・メイア


ゴルダ・メイアはパレスチナ人との秘密交渉のため、ベドウィンの女性に変装して目的地へ向かったという経歴もある女丈夫です。
上の発言は、勿論ジョークですが、イスラエルに石油がないのは事実です。

旧約聖書出エジプト記によれば、ユダヤ民族は40年間シナイ半島の砂漠をさまよったということですが、これは絶対、比喩あるいはメタファーでしょう。シナイ半島の砂漠は大きくないので、旧約聖書の時代でも40年も迷い続けるのは、ほぼ不可能ではないかと思います。



以前紹介したユダヤ・ジョーク
一石発言
改宗

その他のユダヤ・ジョークについては「改宗」のリンクからご覧ください(横着)




あんずの渓谷

2020-04-18 | おきにいり

ヴァッハウ渓谷はウィーンから西へ約80km、ドナウ川が創り出した風光明媚な渓谷で、ブドウ作りに適した気候風土のためワイン産地として知られますが、アンズ(バイエルンやオーストリア・ドイツ語ではマリーレ、複数形マリーレン)つまりアプリコットの名産地でもあります。


日本語ウィキの記事は短いです。詳しくは英語ウィキをご覧ください。写真も豊富です。



アックシュタインの古城廃墟



盗賊騎士(日本なら野武士?)の伝説は英語Wikiに紹介されています。



ヴァッハウのアンズ園




収穫時期は7月です




ダルボのヴァッハウ・マリーレン・ジャム



日本にも輸出されているようです。


メルククレムスを結ぶ定期遊覧船が航行しているのですが、今年はCovid19パンデミックで、この遊覧船も、ドナウ沿いの観光地も大打撃を受けたことと思います






花の絨毯

2020-04-15 | かりねこ

花の絨毯と言うには、まばらで隙間だらけ、枯れかけてますが・・・
いつものHPお天気ページで数年前に登場した猫さん





メインクーンかノルウェージャンか、長毛の猫さんには堂々とした風格があります



      


私の敬愛するマルクス・アウレリウス皇帝の時代にもパンデミックがありました。
フルネームのマルクス・アウレリウス・アントニヌスから「アントニヌスの疫病」と呼ばれています。
一部の歴史学者は、マルクス・アウレリウスの死因も、この疫病ではないかと推定しています。
ローマ帝国内で蔓延した疫病ですが、古代ローマ帝国の版図には、現代の数十ヵ国が含まれるので世界的流行と言えます。

アントニヌスの疫病をネット検索していて見つけたサイト(書評)
アントニヌスの疫病は天然痘と推定されています。


カピトリーノ美術館のマルクス・アウレリウス騎馬像



マルクス・アウレリウスはヴィンドボナ(ウィーン)で世を去ったと見られています。私の愛読書「自省録」を書いたのもヴィンドボナだったようです。

5賢帝最後のマルクス・アウレリウス皇帝が世を去るときの言葉。

お前たちは何故私のために泣く?お前たちは軍を救ったのだ。
それに、私は、お前たちより少し先を歩いたに過ぎない。ごきげんよう!


この言葉が載っていた本
哲人皇帝らしい言葉です。そして、その跡を継いだコンモドゥスが暴君となって暗殺されたのは歴史の皮肉と言えるでしょう


マルクス・アウレリウスが世を去ったのは、ちょうど2000年ほど前です。

数年前に古代ローマ博物館で撮ったピンボケ写真



右側が当時の日用品で、左側が現代のもの。
人間のモラルも当時から進歩していないけど、2000年前にも日用品の基本的原理は同じだったのですね


蛇足の蛇足


オランダでもイースター期間中の隔離措置(ロックダウン)で、数百万本の花が廃棄処分になったそうです。


いつものHPからの写真:ああ、惜しい



オーストリアではイースター明けの14日から、店舗面積400㎡以下の店舗が解禁となりました。
接触の多い美容院、理髪店などは漸く5月1日から解禁の予定。





コロナ・イースター

2020-04-11 | その他
聖金曜日が過ぎ、明日はイースターの日曜日、明後日はイースターの月曜日。復活祭


この時期のスターはイースターバニー

普通ならこんな風ですが・・・



今年はSARS-CoV-2によるCOVID-19パンデミックのせいでマスク・バニー


置物のウサギさん



チョコレートのウサギさん


実際にマスクのウサギさんが売られているわけではありません。これは「やらせ」です


      


 昨今常習冠状(コロナ)蛇足
いい加減飽きてきたところですが、SARS-CоV-2によるCovid-19パンデミックのせいで、ちっとも落ち着きませんね


4月6日付けNZZに載った記事:間違った宿主に迷い込んだウイルス
一見不気味な写真はエボラウイルスの宿主とされるフルーツバット(可愛いです)

内容の概略は・・・

スペイン風邪の場合

第一次大戦中1918年の春、カンザスの養鶏家がインフルエンザのような症状を呈しましたが、数日後にヨーロッパ派遣軍のコックとなりました。派遣軍は5万5000人でしたが、3週間後に1100人が罹患、38人が死亡しました。カンザスの養鶏家はスペイン風邪における患者0(全ての出発点となる患者)と見られています。これはA型インフルエンザウイルスのH1N1タイプで、鶏から人体に「迷い込んだ」ものでした。

同じインフルエンザウイルスによって1918年9月にフィラデルフィアで最初の患者が発生しましたが、その11日後に予定していた通り「リバティ・ローン・パレード」が開催されました。これは軍事費を集めるためのイベントでした。パレードから1週間後には4万5000人が罹患、6週間後にはフィラデルフィアの全市民が罹患、1万2000人が亡くなりました。感染者増加のグラフはマッターホルンのような急上昇線を描きました。
更に3週間後、セントルイスでも最初の罹患者が出ました。数日のうちに市の保健所は隔離措置を実施、学校、プールなど全ての公共施設が閉鎖されました。その結果、罹患者増加はなだらかで砂丘のような曲線でした。
教訓:隔離措置は大きな効果を発揮する。


エイズの場合

1920年代、ある若者がカメルーンの村から仕事を探しに首都へ出てきました。この人物はサル免疫不全症ウイルスSimian Immunodefiency Virusの保有者だったと思われます。このSIVウイルスは、やがてHIVウイルスHuman Immunodefiency Virusに変容しました。当時の首都レオポルドヴィル(現在のキンシャサ)では性病が蔓延していたので、保健所は患者に注射をしましたが、なんと、注射器や注射針が消毒されず繰り返し利用されたのです。こうしてエイズウイルスは野火のように広がりました。アフリカに広がったエイズウイルスは1960年代にハイチ経由でアメリカに到達。ここでも爆発的に広がり、1981年になってエイズウイルスと確認されました。
教訓:不治と言われた病気も治療可能となる。


エボラ出血熱の場合

2013年12月16日、ギニアの村で18ヵ月の幼児が発病、出血を伴う下痢と高熱で2日後に死亡しました。この幼児は良く木の洞に入って遊んでいたということで、恐らく、この洞を休憩所としていたオオコウモリを宿主とするウイルスが原因だったのです。2014年1月には幼児の家族全員が発病、数日で全員が死亡しました。この急性・悪性の病気は急速に広まり、まだ動ける病人が出身の村へ逃げ帰ったため更に周辺に波及。漸く3ヵ月後に世界保健機関が防疫チームを派遣したときには、「彼らは毒を散布しに来る」というフェイクニュースが広まり、隔離・消毒という措置がとれませんでした。
最初の症例から27ヵ月後の2016年3月、世界保健機関が疫病終息を宣言するまでに2万8610人が罹患し、死亡率は67%でした。
教訓:あまり致死率の高いウイルスが全世界に「進出」するのは簡単ではない。

現在のSARS-CоV-2は、世界進出に「都合の良い」条件を備えているわけですね

上のNZZ記事によると、エルニーニョなどの気象現象もパンデミックに影響を及ぼすということです(渡り鳥の渡りの時期や移動経路に影響する→鳥インフルエンザのヒトインフルエンザへの変容などに影響)。



コロナウイルスのシンプルな構造



タンパク質や皮膜でできているシンプルな生物が世界中で暴れまわるなんて
・・・と思いますが、これは、間違った宿主に迷い込んだ結果なのです。
もう、迷い込まないでください・・・って言っても又来るよ


マスク・バニーとコロナウイルス構造図は、いつものHPから




ぐりもんデー

2020-04-08 | かりねこ
潅仏会の4月8日は、グリちゃんともんさんの日でもあります。


ゴマグリモナカの主役だったグリちゃん。
私がブログで知り合ったとき、グリちゃんは立派な青年で、いつもグリ氏と呼んでいましたが、だんだん「グリちゃん」でもいいかなと思えるようになりました。

もちろんグリ氏にも幼年時代があり、4月8日生まれの仔猫ちゃんはMichimichi家に来て光り輝くスターとなりました。

彼の略歴は「ごまぐりもなかVol.1」を御覧ください。
ステキな写真もいっぱいあります
下の写真はMichimichiさんのブログからお借りしました。


可愛らしさ大爆発のグリちゃん



仔猫グリちゃんとゴマさん



犬さん猫さんは表情豊かで、感情が表に出ますね。
小さな主役の登場で、ちょっとひがんでいるゴマさん

ゴマさんは猫さんたちの中の「紅一点」ではない「ワン一点」として模範的な犬生を送りました。



猫好きさんなら誰でも知っているくるねこファミリーのもんさんは、もう8年も前ですが、4月8日に雲上事業部に栄転されました。
私が勝手に描いたもんさんです。





他にも忘れられない猫さんは沢山。
皆、唯一無二のキャラクター・パーソナリティーなのですよね





最高の財産

2020-04-05 | おきにいり

弁当2020に書いた通り、今年はベートーヴェン生誕250周年に当たります。
新型コロナウイルス騒ぎでコンサートも中止になっているため、やや盛り上がりに欠けますが、ラジオでは例年より多くベートーヴェン作品が放送されますし、「我らがベートーヴェン」というミニ・シリーズで、ベートーヴェン本人の言葉やベートーヴェンに関する同時代人の発言が紹介されています。


1815年のベートーヴェンを描いた肖像画



特に印象に残るベートーヴェンの言葉

安息と自由は最高の財産だ
Ruhe und Freiheit sind groesste Gueter.
ウムラウトは文字化けするので通例の書き換えになっています)

ベートーヴェンは進歩的な自由主義者でしたから、反動的なウィーン体制のもとでは、メッテルニヒの密偵につけまわされていたということです。


もうひとつベートーヴェンの奇妙な発言(ピアノソナタに関する楽譜出版社へのコメント)

この作品は洗濯してあります
Dieses Stueck habe ich gewaschen.
何のことか良く判りませんね。洗練された作品であると言いたいのか・・・



      


このところ毎回蛇足はコロナの話ですみません


前回紹介した通り、オーストリアでもマスクが導入され、大型店舗へ入るときの着用が義務となりました。


国防大臣は、戦闘服用の布で軍で使うマスクを独自生産すると発表しました。


ピンクの上着の人が国防大臣


法務大臣は刑務所で服役中の人たちによるマスク生産を発表しました。


「女は度胸」のお手本です


マスクは、感染者が周囲にばら撒くウイルス量を減少させることに意味があるということですが、店舗に入る人が皆マスク着用なら、無症状感染者のばら撒き量も減るわけで、一定の効果が期待できますね。
逆に、周囲に誰も居ないところでは、マスクをする必要もないでしょう。







満面の笑み

2020-04-02 | かりねこ




生きる喜びに輝く仔猫ちゃんの笑顔。素晴らしいですね
精神状態は免疫力に作用すると言われます。
この仔猫ちゃんのようにニコニコ笑って免疫力を高めましょう


      


オーストリア政府は実施中のコロナ対策を継続することに加え、スーパーなど大型店舗でのマスク着用を4月6日から義務化することにしました。

何故今頃になってマスクが出てきたのかには、当然ですが背景があります。

元々マスクをする習慣が無い国です。しかも何年も前、インフルエンザが猛威をふるった年に、当時の厚生大臣が「国民のために」と大量のマスクを購入(私の記憶では百万単位の数量だったと思います)。ところが、このマスクの袋に「細菌やウイルスを防ぐことはできません」という断り書きが付いていたのです。まるで笑い話
その後、今度は2~3年前、「公共の場において顔を隠してはいけない」と言う、いかにもイスラム教徒差別の「覆面禁止法」が成立したのです。
ブルカアバヤは違法になり、伝統的に男性が覆面をするトゥアレグの装束(ウィーンで見たことはありませんが)も違法ということになります。
加えて、既に書いた通り、マスクは無意味だという学者もいます。
こういった背景があるため、3月上旬から始められたコロナ対策にマスクは含まれていませんでした。

これまでの外出自粛、自宅勤務(ホームオフィス)、大学・学校の休講・休校、博物館・美術館の休館、不要不急の店舗の休業、演劇・オペラ・コンサートの中止という措置を継続し、更に何か加えるとすればマスク、ということではないかと思います。
しかしマスクの習慣がない国ですから店舗にはありません。それでスーパーで無料配布が始まりました。


1日にスーパーで貰ったマスク:まあ気休め効果はあるでしょう



日本では鞍馬天狗御高祖頭巾の昔から、覆面ファッションの伝統があるとも言えるかも知れませんね。


イベントなど軒並み中止のため「連帯のライトアップ」が登場するようになりました


ピラミッドのライトアップ



マッターホルンのライトアップ



SARS-CоV-2によるCoVid-19のパンデミックは、まだ続くでしょうが、三十年戦争百年戦争ほどは続かないと断言できます。


空元気でケロケロと頑張りましょう