みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

愛しのアウグスティン

2014-04-30 | その他

マルクス・アウグスティン(1643~1685)はウィーンの大道芸人で、人気が高く「愛しのアウグスティン」と呼ばれていました。
とりわけ名高い伝説は、1679年のペスト大流行のおり、酔っ払って道路で寝込んだアウグスティンを、当時の遺体清掃人がペスト犠牲者と間違え、集団埋葬用の大きな穴に放り込んでおいたところ、翌日目覚めたアウグスティンがバグパイプを吹いたり歌ったりして、周囲の人々に発見されたというものです。ペストにも打ち勝つ英雄として、彼は、当時の人々の希望の星だったのかもしれません。


「愛しのアウグスティン」のメロディは世界的に広く知られていると思いますが、このアウグスティン伝説は、あまり知られていないのではないでしょうか


オリジナルバージョン



この写真はウィーンの一角です。そのうちピンボケ写真アップの予定

歌詞の概要は「何もかもなくなっちまったよ」というものですが、曲は明るく、庶民の楽天主義が感じられます。


曲に合わせて子供たちが踊ります(体を動かします)


曲の後にも、可愛いウサギさんやネコさんの姿が・・・


英語ウィキでも僅かな記載があるだけです。
英語ウィキウィーンのペスト流行には、アウグスティン伝説が紹介されています


      

さて、原始人の私のところにも時代の波が押し寄せ、向こう数日中に、ハード・ソフト全て更新、漸くXPを卒業してウインド7に出世します(できますように)。
専門家の友達がセットしてくれるので安心ですが、その後使いこなせるかどうか
アウグスティンを見習って、な、な、なんとか頑張ります

みみずボログの再開を・・・ 乞無期待 






汀のマリア

2014-04-28 | 旧市街

ちょいゴタで、ちょっとご無沙汰しております

以前からアップしたいと思っている知名度の低い教会があります。
私の一番好きな教会ですが、なかなか行く機会がなく、大変撮りにくい位置にあります。
とりあえずウィキ・フリー画像とYouTubeでご紹介。




この小規模ながら優雅な教会は「汀のマリア」(Maria am Gestade=マリア・アム・ゲシュターデ)という名前で、19世紀後半の河川工事前には、本当にドナウ支流の汀に立っていたため、この名前があり、ドナウ川を航行する舟人や漁師のための教会でした。既に9世紀から、ここに礼拝堂があったと言われ、現在のゴシック教会は15世紀に完成したものです(その後修復されています)。
正面入り口は狭い階段の上で、側面も小路のため、ただのバカチョン・デジカメでは大変撮影の難しい教会です。

いつかピンボケ写真をアップしたいと思っていますが・・・くれぐれも乞無期待 


これは貴重な映像です。「汀のマリア」の鐘の音をお聞きください。




Wikipedia:Maria am Gestade(英語)

追記
以前にアップした西洋除夜の鐘にシュテファン寺院の鐘のYouTubeをアップしました。
特別の機会にだけ鳴らされるプンメリンの映像は削除されたようですが、普段のシュテファンの鐘(大小11の鐘)は聞こえます。
プンメリンの映像は、他にも沢山あると思いますので、又見つけてアップします






ねこばんざい

2014-04-23 | おきにいり

冒頭のお知らせ
世界に羽ばたく「震災で消えた小さな命展」



ゴマグリモナカにMichimichiさんの最新作「ねこばんざい」が紹介されていました
おお、なんと愛らしい表紙 絶対買わなきゃと思っていたところ、なんと
年賀状のお礼にと送ってくださったのです

表紙


裏表紙


Michimichiさん、どうも有難うございます

      

とても愛らしく心暖まるお話で「しっぽぴゅーん」の踊りも付いてます

是非読んでみてください 購入方法はこちら


Michimichiさんの色々なサイト、どれも楽しく、イラストがステキ
ごまぐりもなか:Michimichiさんの作品を集めたHP。
ゴマグリモナカのこと色々:旧ブログなので、犬のゴマさんや猫さんたちの幼少・青年期がわかります。
のせのせ隊かぶり隊:猫さんや犬さんのコスプレ集大成
ねこやねこ:Michimichiさんが、これまでに制作された猫さん(時々犬さん)の肖像画集大成。






広場の賑わい

2014-04-21 | 旧市街

冒頭のお知らせ
世界に羽ばたく「震災で消えた小さな命展」

卵卵卵(ランランラン)周辺のイースター市の様子です

相変らずのピンボケ写真羅列でごめんなさい


1)フライウンク広場の様子

4月なのに服装は冬みたい

2)カゴ屋さんの商品が歩道にズラーッ


3)右の陰がカゴ屋さん「店舗」


4)広場の陰側屋台の数々


5)賑やかなおもちゃ屋さん


6)苗のお店もあります


7)広場日向側

後方左半分はショッテン修道院と教会、右は「引き出しの家」と呼ばれています

8)フィアカー(観光馬車)


9)日向側広場の屋台の数々


10)大きなタマゴ


11)子供たちの工作コーナー


12)今年も登場イースターバニー


ウサギさんたちにストレスがたまらないようにという配慮か、いつもウサギさんは、子供工作コーナー隣の隅っこにいます。

13)ウサギさんを見る人たち


14)木製手作りプレートのお店


15)美少女のいる木製玩具のお店


16)杉材のクッションやエキスのお店

この屋台の前に立つと、木こり小屋のような木の香りが素晴らしい

17)あるお店の可愛い裏側


18)ズラーッと並ぶ屋台の後ろ側は壁画ならぬ「塀画」

キリストさんの受難と復活が描かれています

19)磔刑の前夜ゲッセマネの光景

キリストさんのゲッセマネの祈り

20)キリスト磔刑


21)キリストさんの復活


22)そろそろ帰ります

後方歩道にさっきのカゴ屋さんが見えます

23)いつもの市電ターミナル前の芝生の広場

桜三分咲きの頃の満員とはうって変わって誰もいません(頑張ってる人が2人)


私は日頃ほとんど現金を持ち歩きません。クレジットカードとバンコマート(大抵の店で少額から使える支払いカード)があれば、現金は不要だからです。タマゴ見物に行った日、16)のお店で杉材枕を買いたいと思ったのですが、現金がなく帰ってきました。でも、どうしても気になるので、翌日現金を持って買いに行ってきました。

24)もちろん猫付きを選びました

イースター市とわかる紙袋、杉材枕の扱い説明書

杉枕といっても丸太が入っているわけではなく、小さなチップが詰め込まれていて、本当に枕にするというより、頭の近くに置くもの。そこはかとなく杉の良い香りがします





聖母賛歌

2014-04-19 | おきにいり

聖週間には聖木曜日(最後の晩餐の日)聖金曜日(キリスト磔刑の日)があり、イースターサンデー(復活祭の日曜日)イースターマンデー(復活祭の月曜日)があります。

イースターエッグだけでなく、聖週間のミサの映像がないかな、と探し始めて偶然見つけたのが、この聖母賛歌。直接、聖週間とは関係ありませんが、地味で美しいと思います。
修道院周辺の風景も美しく印象的です。






歌っているのはヴァラーム修道院の修道僧です。



   

イースター卵の周辺の様子は次回アップの予定です でも乞無期待



卵卵卵

2014-04-17 | 旧市街

ランランランと読んでください

毎年期間の変わるイースターも今週は聖週間でクライマックス。
そこで久々にイースター卵を見にフライウンクの広場へ行ってきました。
世界最大規模かどうかはともかく、大量のイースター卵が集結しています

恒例ピンボケ写真の羅列です

人々の服装にもご注意ください。3月桜が満開になった頃には夏みたいな服装だったのに
このところ寒く、冬に戻ったような服装です


1)箱詰め卵セット


2)大半はばら売り


3)イースターエッグの迷路


4)


5)


6)


7)


8)


9)


10)


11)


12)


13)


14)


15)白、金、銀コーナー

白く見える卵もレースのような模様付き

16)


17)


18)カゴも売っています


19)自分で描いたり着色するための「半加工品」


20)自然派ディスプレー

鶏だけでなくほかの卵も・・・

21)


22)


23)


24)ここが入り口

でも360度オープンなので、どこからでも出入りできます


以上、今回は奮発?してドーッと卵軍団アップしました

みみずボログの以前のたまご
またたまご
うちたまご
ただたまご

今年のイースター当日は4月20日の日曜日です
翌日21日もイースターマンデーと称し、ヨーロッパの大半の国々で休日

復活祭
イースターエッグ




歴史の中を駆ける

2014-04-15 | その他

 冒頭の蛇足
ウィーンに関しては「旧市街」と「そこらへん」のカテゴリーがありますが、その両方なので「その他」になっています


4月13日、第31回ウィーン・シティマラソンが開催されました。


今年度ウィーン・シティマラソンの案内はこちら
今年の参加者はハーフマラソンその他を含め4万2078人で、ウィーン・シティマラソン史上最高の参加者数となりました。

ほぼ恒例ですが、今年も優勝者とトップ数人はアフリカの方々
結果を伝えるオーストリアの新聞HP(日本人女性は7位、男性は6位)
時事通信の記事はこちら

ウィーン・シティマラソンの公式サイト(英語ですが写真いっぱい)


このYouTube、今年の画像ではありませんが、ウィーン・シティマラソンの雰囲気が良くわかります。



「世界で最も美しいマラソンコースのひとつ」というのがキャッチフレーズで、走りながら歴史的名所の数々を見られます。あまり大都市になると、その都市の一部分しかコースになりませんが、ウィーンは程よい大きさで、コースに沿って主な名所があります。


私も1度だけ給水所のボランティアをしたことがあります。もう10年ほど前で、当日は風が強く寒くて時々通り雨
ミネラルウォーターをポリコップに入れて並べ、細かく切ったバナナも用意しました。
場所はプラーターのメインストリートで、寒かったけど、先導のバイクの後からトップグループが走ってきて通り抜けていくのは、とても感動的でした。トップグループの後にも延々とランナーが続きます
水を飲んだランナーが、もちろんポリコップを放り投げていくので、コースはポリコップで埋め尽くされました





三十年戦争は何年続いたか

2014-04-13 | おきにいり

この記事のタイトルは
大公殿下の口頭試問
を予定していました。
が、前回の「肝っ玉おっ母とその子供たち」とのつながりで、長いタイトルにしました

「大公殿下の口頭試問」というのは、以前紹介した「ヨーレシュ伯母様」に登場する「ゲーム」です。

このゲームの発明者は、代表的なカフェ文士のひとりアルフレート・ポルガーで、その内容は、2人が試験官(歴史学者)と大公(受験者)になって問答するものです。カフェハウスに集った学者・文人が議論の間の気分転換に楽しんだのでしょう。試験官役は、誰でも正解がわかる質問をし、大公役は間違った答えをしなければなりません。正しい答をしたり、即座に荒唐無稽な返事ができなければ大公役の負け。試験官役は間髪をいれず「ご名答!」と叫び、大公役の間違った答が正しい理由をデッチ上げなければなりません。即座に屁理屈が言えなければ試験官役の負け。何とアホ臭いゲームであろう、と言うなかれ。互いにデタラメを即答するのは結構難しいと思います

新版の表紙


本書にある2例を紹介しましょう。

試験官役勝ちの例
試験官:「三十年戦争は何年続いたでしょうか?」
大公殿下:「三十年戦争は7年続きました!」
試験官:「ご名答!当時は夜間の戦闘が無く、これだけで年数は半減されます。しかも日曜・祝祭日には休戦が一般的でした。更に歴史上確定されている中断期間や両軍の交渉期間を差し引けば、実際の戦闘期間は7年となります。殿下のご明察、感嘆の至りであります。」

試験官の理由付けは、口から出まかせですから信用する必要はありません。

大公殿下勝ちの例
試験官:「フランツ・ヨーゼフ皇帝の名前は?」
大公殿下:「クオーツ!」
試験官:「ご名答!」
・・・と叫んだものの、試験官は即座に何故クオーツなのかデタラメ説明を繰り出せませんでした。



大公という肩書き(貴族最上位の公爵より上位)はハプスブルク皇帝家と親族に自動的に与えられるものでした。中には相当ボケた人がいたかも

ウィーンのカフェハウスは文化と創造の拠点たる役割を担い、その余韻は今も伝統のカフェハウスに残っています。
ウィーンのカフェハウス(英語ウィキ、写真が色々あります)





肝っ玉おっ母

2014-04-11 | おきにいり

もう1ヵ月ほど前のことですが、3月17日にブルク劇場で、ベルトルト・ブレヒトの「肝っ玉おっ母とその子供たち」を見ました。
ブレヒトは多くの人々にシェークスピアと並べて挙げられる代表的な劇作家です。
「肝っ玉おっ母」は長らく見たいと思っていた劇で、やっと念願が叶い、しかも、好きな俳優マリア・ハッペルが「おっ母」を演じました

Maria Happel(ドイツ語)
(舞台俳優なのでドイツ語ウィキの記事しかありません)

30年戦争の中欧で、屋台を引いて軍隊相手に商売する「肝っ玉おっ母」アンナ・ファイリンクが主人公。3人の子供たちは次々と戦争の犠牲になりますが、それでも「おっ母」は、戦争(軍隊)を相手に生きていくより仕方ないのです。

単に戦争を批判するだけでなく、庶民が犠牲を払いながらも戦争で稼ぐという「相互依存」をも抉り出しています。元々の時代設定は17世紀ですが、普遍的なテーマと問題を含んでいます。


舞台の様子をまとめた英語YouTube




ストーリーに関して一番詳しいのはドイツ語ウィキですが、英語ウィキでも、ある程度詳しいストーリーが紹介されています。





金のキャベツ

2014-04-05 | そこらへん

ウィーン、カールスプラッツ(広場)の一角にユニークな建物があります

ユーゲントシュティルのシンボルとも言うべきセセッションの建物で、青銅に金メッキした球が中央屋根を飾っています。

私は「金のタマネギ」と確信していたのですが、あるとき日本からのお客さんと出掛け「あれは金のタマネギです」と言ったところ、「日本人が聞くと変に聞こえますよ」と言われました。
タマネギなら上が尖っているはず。ドイツ語ウィキでも「金のキャベツ」となっています
以下、ウィキ・フリー画像です。

セセッション外観


中央を飾る金のキャベツ(オニオンではない)

球形の月桂冠だそうです

キャベツの細部


当初から展覧会場として建設されたもので、今でも様々な展覧会が開催され、とりわけ、グスタフ・クリムトの壁面装飾画「ベートーヴェンフリース」が常設展示されています。
これはベートーヴェンの第九交響曲「合唱付き」を視覚化したもので、1902年セセッションで開催されたベートーヴェン展覧会のため制作されました。
英語だとフリーズになります。


ベートーヴェンフリースの一部



第九の終楽章「歓喜に寄す」の壁面


1902年の展覧会におけるベートーヴェンフリースの様子を示す写真は、このサイトでご覧ください。

1902年のベートーヴェン展の後、美術収集家のカール・ライニングハウスが購入、次いでユダヤ系の実業家レーデラー家の所有となり、ナチスの時代に没収され、第二次大戦中は疎開して爆撃の難を逃れました。戦後、レーデラー家からオーストリア国家に売却され、その後再びセセッションに展示されるようになりました。


アン・デァ・ウィーン劇場に行くとき、そばを通るのですが、これまで写真を撮ったことなし。
そのうち、自分で撮ったピンボケ写真もアップする予定ですが・・・乞無期待 


追記
最初のタイトルは「金のタマネギ」でしたが、「婆ば縫う痔」よりも明確過ぎるかなと思い、正しい「金のキャベツ」に訂正いたしました。
しかし当時は、本当に「金のタマネギ」と思っていて、私にとっては不都合なところはありませんでした。一度指摘されてしまうと、もう元に戻れません。逆に、イタリア語の勉強を始めた当時は、「外出する」の仮定法過去「ウシッシ」を見ると笑ってしまいましたが、すっかり慣れて、平然とウシッシを見たり聞いたりできるようになりました。言葉というのは面白いものです。

春先の気候不順で風邪気味です。数日更新サボリます