みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

金のキャベツ

2014-04-05 | そこらへん

ウィーン、カールスプラッツ(広場)の一角にユニークな建物があります

ユーゲントシュティルのシンボルとも言うべきセセッションの建物で、青銅に金メッキした球が中央屋根を飾っています。

私は「金のタマネギ」と確信していたのですが、あるとき日本からのお客さんと出掛け「あれは金のタマネギです」と言ったところ、「日本人が聞くと変に聞こえますよ」と言われました。
タマネギなら上が尖っているはず。ドイツ語ウィキでも「金のキャベツ」となっています
以下、ウィキ・フリー画像です。

セセッション外観


中央を飾る金のキャベツ(オニオンではない)

球形の月桂冠だそうです

キャベツの細部


当初から展覧会場として建設されたもので、今でも様々な展覧会が開催され、とりわけ、グスタフ・クリムトの壁面装飾画「ベートーヴェンフリース」が常設展示されています。
これはベートーヴェンの第九交響曲「合唱付き」を視覚化したもので、1902年セセッションで開催されたベートーヴェン展覧会のため制作されました。
英語だとフリーズになります。


ベートーヴェンフリースの一部



第九の終楽章「歓喜に寄す」の壁面


1902年の展覧会におけるベートーヴェンフリースの様子を示す写真は、このサイトでご覧ください。

1902年のベートーヴェン展の後、美術収集家のカール・ライニングハウスが購入、次いでユダヤ系の実業家レーデラー家の所有となり、ナチスの時代に没収され、第二次大戦中は疎開して爆撃の難を逃れました。戦後、レーデラー家からオーストリア国家に売却され、その後再びセセッションに展示されるようになりました。


アン・デァ・ウィーン劇場に行くとき、そばを通るのですが、これまで写真を撮ったことなし。
そのうち、自分で撮ったピンボケ写真もアップする予定ですが・・・乞無期待 


追記
最初のタイトルは「金のタマネギ」でしたが、「婆ば縫う痔」よりも明確過ぎるかなと思い、正しい「金のキャベツ」に訂正いたしました。
しかし当時は、本当に「金のタマネギ」と思っていて、私にとっては不都合なところはありませんでした。一度指摘されてしまうと、もう元に戻れません。逆に、イタリア語の勉強を始めた当時は、「外出する」の仮定法過去「ウシッシ」を見ると笑ってしまいましたが、すっかり慣れて、平然とウシッシを見たり聞いたりできるようになりました。言葉というのは面白いものです。

春先の気候不順で風邪気味です。数日更新サボリます





最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (海月)
2014-04-07 17:18:34
長年誤解したままのこととか、知る機会のないことってありますね。
ブログで知識が増えるのはありがたいです。
キャベツの内部はこうなっているのですか。
外側から見た方がきれいかも^^;

風邪、どうぞお大事に。
返信する
海月さん (ななみみず)
2014-04-07 22:18:50
はい、実は私、他にも、子供の頃、富有柿を長年
「とみありがき」と読んでいた前科の持ち主
てっきり××と思っていたら実は○○だった・・・
という話は「あるある」の一部門ですね

今頃は、もっと温度が低いのに今年は高すぎるんです。
それで桜も例外的に早く咲いてしまったし・・・
このまま一方的に温度が上昇して夏になったら
ひょっとして45度とかも不可能ではない?と不安
間に低温日が割り込んだりするので、風邪を引きやすいです
返信する
Unknown (めんまねえちゃん)
2014-04-08 21:58:56
日本(東京)には、金色の玉ねぎって呼ばれてる
ものがあります。武道館の. . . 爆風スランプの曲でも「大きな玉ねぎの下で」っていうのがあって、その曲を聞いた時は
関西に住んでいたので、意味不明でした。
東京に来て、あーあれか!と納得。(擬宝珠のことです)

私は、このウイーンのをじかにたぶん観たんだけど、
そのときは葉っぱの繭のような物なのかと思ったんです。
でもキャベツか~。きゃべつ. . . (いま修正中)
一生間違ったままのこともたくさんありそうな私です。

私も今風邪で絶不調. . . まだ桜も観に行けてません。とほほ。
返信する
金の… (kitcat)
2014-04-09 15:15:55
 金のキャベツ…UPで見ると、確かに月桂樹の葉になってます。
壁画がちょっとおどろおどろしく描かれています。
何か、裏に込めた意味があるのでしょうね…。
↓ 耳で知っていても、題名と結びつかず…、
これが、シチリアーナだったのですね…ゥンゥン
          <ののちゃんより>
返信する
めんまねえちゃんさん (ななみみず)
2014-04-10 19:43:45
擬宝珠は伝統建築によくありますよね。
中欧から東の教会建築では、葱坊主も多いです。
でも「金の」と「タマネギ」を直接結び付けるとちょっと・・・
「キャベツ」というのは世間の通称でして
正式には「球形の月桂冠」

私も一生間違ったままというのが沢山あると思います
が、命に別状なければ無視しましょう

日本も寒暖の差が大きいみたいですね。
こちらも、この間まで23~24度だったのに
今日10日は昼過ぎで外気温8度ですよ
仕方ないから、のんびり過ごしましょう
返信する
Kitcatののちゃんさん (ななみみず)
2014-04-10 19:53:10
ベートーヴェンの第九は「苦悩を乗り越えて歓喜へ」というテーマですから
途中の過程には、おどろおどろしい寓意像が色々描かれています
終楽章にはシラーの詩「歓喜の歌」が使われていて
人類皆兄弟姉妹となるのですが・・・
シラーやベートーヴェンが掲げた理想と
現実は、まだまだ大きく隔たっています

印象的な旋律が記憶に残って
偶然の機会に題名を知ってビックリ
ということは良くありますよね。
シチリアーナの旋律、大好きです
返信する

コメントを投稿