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みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

モネの橋もどき

2022-08-08 | おきにいり


ウィーン21区に水上公園(Wasserpark=ヴァッサーパーク)があります。公園の三分の一が水面です。その一角に、ジヴェルニークロード・モネ邸にある水の庭園に架かる橋を思わせる風景が見られます。








地図のウィーン市域を北北西から南南東へ流れるのがドナウ川。その右側の弓形の部分は「ドナウ旧流」と呼ばれます。幾つもの傍流に枝分かれし複雑に蛇行していたドナウ川が、19世紀末の大規模な治水工事で「整形」されたときに残された古い傍流部分で、弓形の北端が水上公園です。






2008年に引っ越す以前は19区(ウィーンの北山地区)に住んでいて比較的近いので、何回か散歩しました。
観光地ではなく地元民の憩いの地なので、落ち着いた雰囲気です。
その後16区(ウィーンの西山地区)に住むようになったから足が遠のいていました。加えてCovid-19パンデミックで遠出は避けていました。
そろそろ又行ってみようかなと思っています


水上公園についてはドイツ語Wikiの記事しかありませんが、幾つか写真もあります。

旧ドナウとドナウに関する以前のボログ記事
ドナウの草刈り
旧ドナウ実写





これもなのじゃ

2022-07-10 | おきにいり


私は日本のテレビ番組を見ませんから「忍たま乱太郎」を知らず、何年も前に日本アマゾンの「お勧め」に出てきた「落第忍者乱太郎」が乱太郎との初めての出会い。
「乱太郎」を読み進むうち、著者の尼子惣兵衛氏のインタビューがあり、その中で好きな漫画として、みなもと太郎氏の「風雲児たち」が挙げられていました。こうして長年「乱太郎」と「風雲児」を愛読していたのですが、尼子氏の病気と、みなもと氏逝去のため、続編は読めなくなり大変残念です。でも、これまでの分だけでも何回読んでも楽しめます。

みなもと太郎氏逝去を追悼する意味もあって、名著「お楽しみはこれもなのじゃ-漫画の名セリフ」が再刊されました。前から読みたかった本なので早速買って読みました(昨年暮れのことです)。







お楽しみはこれからだ-映画の名セリフ」という本の「まねし」だそうで・・・(著者が「まえがき」の中でパロディではなく「まねし」と述べている)。

本当に名著です

殆どが知らない漫画なのに、分かりやすく楽しく読めるのです
パノラマ漫画史とも言えるかも知れません。
日本の漫画はハイレベルで多種多彩、本当に重要な文化ジャンルです
表紙を飾る「みなもと版レ・ミゼラブル」のジャベール警視も大好きです。

数多く紹介されている名セリフの中で私が驚嘆瞠目したのは・・・

「われこそは桓武天皇正統の子孫 源太郎聖悠紀作画具留夫・・・」


これは手塚治虫の「火の鳥」に出てくるセリフだそうです。詳しくは是非、直接本書でお読みください



ウクライナのことを忘れたわけではありません。プーチンのやることがまかり通るなら世界がワヤクチャになります また書きます。





今年の鳥

2022-06-25 | おきにいり


ドイツの「今年の鳥」に選ばれた鳥さん
Wiedehopf(ヴィーデホップフ)さんです。






日本語名はヤツガシラです。
ネット検索すると「頭の冠羽が8本だから」という説明がありますが、色々な写真を見ても、10本以上あると思います。
それとも8対という意味かな

印象的な冠羽は興奮すると立ち上がるそうです。ほぼ昆虫食で、捕虫能力は高いようです。上の鳥さん「取ったぞー!」と喜んでいるみたい







この方も虫を捕らえて一飲みにする瞬間でしょうか


ドイツ語Wiki今年の鳥(Vogel des Jahres)には、1971年以降2022年までの「今年の鳥」が写真付きで紹介されています。
ヤツガシラさんは既に1976年にも「今年の鳥」に選ばれています。

「今年の鳥」は1971年から毎年、自然保護団体と野鳥保護団体によって選ばれています。
自然保護、野鳥保護を呼びかけるためのキャンペーンです。









カシオペイア

2022-06-22 | おきにいり


前回の「赤い海ガメ」をアップした後で、ドイツ語Wikiの「モモ」記事を見たら、カシオペイアさんの木像を発見

確かに「影の主人公」と言えるほど重要なキャラクターですから、記念像があってもおかしくないですね






ウミガメさんと違いリクガメさんは飛翔はしまぜんが、ゆったりと歩く姿は、やはり超然としています。

ついでに「モモ」の表紙です。ここにもちゃんとカシオペイアさんが描かれています。






更に映画のモモとカシオペイアさんです。






ラドスト・ボーケル演じるモモは、本当に物語にピッタリの少女でした。カシオペイアを演じたカメさんの名前は分かりませんが、多分、電動とかではなく本当のカメさんだと思います。

映画はウィーンで見ましたが、今でも本に加えてDVDやブルーレイがあると思います。





赤い海ガメ

2022-06-19 | おきにいり


遅ればせながらジブリの最新作「赤い海ガメ」を観ました。






日本語タイトルは「レッドタートル ある島の物語」ですが、Wiki記事の他の言語は全て「赤い海ガメ」です。中国語Wikiだけが、日本語タイトルを中国語訳してあります。
何故「赤いウミガメ」でなく「レッドタートル」で、その後に「ある島の物語」が加えられているのか・・・私の勝手な推定ですが、「赤いウミガメ」だけだと、ウミガメの生態を紹介する自然科学系の記録映画のような雰囲気だからではないかな、かな、かな・・・
私は折衷で「海ガメ」にしてみました。


既に御存知でしょうが、美しい画面とストーリーは以下のサイトで
ジブリHP
Wikipedia


セリフが全く無いので、世界中で翻訳無しに誰にでも分かります。
本当の主人公は赤い海ガメ。
彼女は、汎神論的大自然と生命の循環を体現しているのだと思います。
そういう意味で、象徴主義的な物語と言えるのではないでしょうか。


島の自然や可愛いカニさんたちも印象的です。
登場するカメさんたちは、とにかく美しいのです。

彼らはペンギンさんたちと同様に、水中を優雅に飛翔します。




上の写真は、気の毒にもウミガメスープに調理されるウミガメさん。見事にはばたいていますね

脱線・・・

不思議の国のアリス」には「偽ウミガメスープ」の食材となる偽ウミガメさんが登場(日本語Wikiでは「代用ウミガメ」)

私が信奉・敬愛してやまないカメさんは「モモ」に登場するカシオペイアさん
彼女は自分の中に独自の時間を持ち、通常の時間の外に生きる超越した存在で、言わば「絶対的に拠り所となる存在」です。

カメさんには、そういう超越した雰囲気がありますね。
しかし現実には、世界に現存する様々なカメさんの半数以上が絶滅危惧種だそうです

世界中のカメさんたちが、これからも繁栄し続けますように






可愛いベビーたち

2022-06-16 | おきにいり


度々書いていますが、シェーンブルン動物園は現存する世界最古の動物園です。



4月末にホッキョクオオカミの子が4頭生まれました。
下の写真は、そのうちの2頭





何故、何日の何時かが分からないかというと、母オオカミが掘った深い穴で出産、新生児は暫く穴の中で過ごしたからです。
大分育った子供たちは、今では外で元気に遊んでいます。
ホッキョクオオカミの出産は7年ぶりということです。


ついでに、最近生まれた子たち


カピバラの赤ちゃん4頭は5月半ばの生まれ。彼らの主な「日課」は寝ることと母乳を飲むことだそうです。





イワトビペンギンの6羽の赤ちゃんは4月に順次孵化。今は「保育園」で過ごしています。




野生でもペンギン類は子供たちを集めて保育園で育てますね。
孵化後の羽毛は撥水機能がないので、水に入るのは危険。換羽後に初めて水泳の練習が始まるそうです。
イワトビペンギンは絶滅危惧種で、ヨーロッパでも飼育している動物園は少なく、総数は140羽。動物園相互に情報交換しています。
繁殖数ではシェーンブルン動物園がトップだそうです





ガマズミの歌

2022-06-07 | おきにいり


ガマズミという植物があります。



清楚な白い花が咲きます。






秋には赤い実が生り美しく紅葉します。






このガマズミこそ「カリンカ」なのです
正確に言うと、植物の名前はカリーナ、これに指小辞「カ」を付けたものが「カリンカ」となります



ことの始まりは、いつものようにネット検索中、YouTubeで「ガマズミの歌」を発見したことです。


ガマズミの歌


この動画は5月にアップされているので、首都キーウへの砲撃・爆撃が途切れた合間に撮影されたものでしょう。

これまで、ロシア民謡の「カリンカ」が良く知られていましたが、このウクライナ版「カリンカ」も素晴らしいです
しかし、私の殆ど忘れた乏しいロシア語知識では、キリル文字は読めても、濃霧の奥の風景のようにサッパリ分かりません。
それで更に、あれこれ検索しているうちに、日本語Wikiのセイヨウカンボクに行き当たりました。
この記事に、ウクライナにおけるガマズミ(カリーナ)の重要性も詳しく紹介されています。
ロシアの侵略戦争と関係なく以前から、この説明があったとは思えません。文化的ウクライナ支援と言えるでしょう。

ウクライナ語とロシア語の違いも良くは判りませんが、「H」の発音が違うことは私でも分かります。
ロシア語版の「ハムレット」は「ガムレット」で、その親友の「ホレイショー」が「ガライツォー」となります。
ウクライナ語版では原語通りハムレットだろうと思います。
ウクライナの地名も、例えばルハンシクが、ロシア語ではルガンスクとなります。

そういえば、昔ロシア語が少し読めたころ、知り合いにロシア語の文章を訳してほしいと頼まれて、勇んで取り組んだところ、文字はキリル文字なのですが、どうも変なのです。結局、それはロシア語ではなくブルガリア語であることが分かり、ブルガリア語の文法書を見ながら何とか訳したことがありました。私がブルガリア語と触れたのは、この時だけです。

スラブ人はヨーロッパの東部を居住地とする大きな民族グループです。詳しくは日本語Wikiのスラブ人をご覧ください。





西洋キャラ弁

2022-05-07 | おきにいり


キャラ弁は楽しいですが、2つ不可欠なのは「キャラ」と「画材(食品)」です。

下の写真は、犬さんか猫さんか、或いは他の動物かは分かりませんが可愛いと思います






日本は世界的にも数少ない「キャラ弁国」のひとつだと思います
ご飯や海苔が登場する食文化圏である韓国や中国にも、あるかも知れませんね。
そのウルトラスーパー兵器は「ご飯」という「キャンバス」と「海苔」という「筆記用具」です
細く切った海苔は、随分細かい描写もできる優れもの。
その他の食材やおかずをちりばめて、豪華作品の完成
しかも、弁当屋さんはあっても、キャラ弁屋というものはありません。
つまり、各家庭で創作されるキャラ弁は全て世界で唯一無二の作品
他方、携帯食と言えばサンドイッチとか、ポリ容器に野菜とソーセージなどが主流の国々では、多彩なキャラ弁の余地は少ないと思います。

ところで、上の写真が載っていたのは「ヴィーガニズムで子供は育つか」という記事です。
アメリカの研究チームによる調査の結論は、ヴィーガン食でも子供は普通に育つということです。
但し、肉を食べる子供たちに比べ、ヴィーガン食の子供たちは、やや細身になる傾向があるということです。
食料の有り余っている国々ではメタボリックシンドロームの傾向があるので、ヴィーガンの子たちは肥満児になりにくいとも解釈できます。



前回への補足:1世帯に150ユーロ高熱補助をしたぐらいでは国庫に問題は無いと思いますが、Covid-19パンデミックの足掛け3年、赤字を覚悟で様々な補助金、特別予算を繰り出してきた後なので、ちょっと心配なのです

別の問題は、ロシアからの石油・天然ガスをボイコットするのに各国の足並みが揃わないことです。ハンガリーの首相などは「ロシアからのエネルギー輸入を止めるのはハンガリーに核爆弾が落ちるようなもの」とボイコットを拒否しています。そもそも、ロシアへのエネルギー依存度が決定的に大きいということが、ロシアのウクライナ侵攻によって浮彫になりました。エネルギー源を握っていれば、国際法にも反する侵略戦争を図々しく推し進められるということになったら、世界平和なんて吹き飛んでしまいます。

それから、良く訓練されたイルカは、戦争ではなく海難救助にこそ出動させるべきでしょう






錆びる蝸牛

2022-04-28 | おきにいり


何年も前にネット検索中とても綺麗なカタツムリを見つけダウンロードしました。

フォルダのどこかにあるはずなのですが見つからないので、改めて検索していたら、別の凄い方に出会いました


鎧(鱗)を身につけているところが凄いです





ドイツ語では鱗肢(ウロコアシ)カタツムリ(Schuppenfuß-Schnecke=シュッペンフス・シュネッケ)。
英語では鱗肢腹足類(Scaly-foot gastropod=スケーリーフット・ガストロポッド)。
日本語はウロコフネタマガイです。

カタツムリも貝(巻貝)も腹足類ですから、どの名称も妥当で、夫々の言語感覚による命名でしょう。深海の熱水噴出孔の周辺にお住まいです。
凄いのは、硫化鉄を成分とするウロコで肢が覆われていることです。一般的な巻貝と違って蓋が退化しているため、捕食者に出会うと鉄のウロコで身を守るということです。
しかし磁性をもつ硫化鉄は深海から地上に持ち出すと急速に酸化します(つまり錆びます)。

深海というのは宇宙にも劣らず人類未踏の世界で、ウロコフネタマガイも漸く21世紀になって発見され、早くも絶滅危惧種となっています。
生息域が極めて狭く、しかも海底資源のための試掘も予定されています。レッドリスト掲載種となれば、一定の配慮がなされることを研究者・関係者は期待しています。
ウィーンの自然史博物館にも標本2個体が寄贈されたそうですが、常時16度に保たなければならないという保存上の制約から展示はされていません。

こういう貴重な方々が、これからも地球上に生きていけますように








初飛来

2022-04-25 | おきにいり


地中海西部を生息地とするカモメの希少種が、オーストリアのチロル地方で初めて確認されました







印象的な赤い嘴からドイツ語ではKorallenmöwe(コラレンメーヴェ=サンゴカモメ)と呼ばれています。
日本語ではシンプルにアカハシカモメ
英語Wikiのオードワンカモメは、フランスの博物学者ヴィクトル・オードワンに因んだものです。
日本語Wikiでは博物学者の記事はあるのに、アカハシカモメは紹介されていません

アカハシカモメは絶滅危惧種で、初飛来を紹介した記事によると全世界で約1万5000の繁殖カップルが確認されているだけです。
色鮮やかな赤いクチバシとオリーブ色の肢が特徴。
近縁種はセグロカモメです。

このカモメさんが初めてオーストリアに飛来したということは、本来の生息地である地中海西部の環境が悪化しているのか、それとも単に生活圏を拡大しようというパイオニアなのか・・・

オーストリアの鳥類学者、野鳥愛好家など関係者は、とりあえず一大センセーションだとして大喜びです。