気ままな日々を 思いつくままに

旅の様子や
今日の庭
思いついたことなどを
気ままに 気楽に綴ります

国立新美術館

2008-02-29 12:06:11 | 展覧会から
先日乃木坂にある、国立新美術館へ初めて行った。どんな経緯でこれが建設されたか知らないが、何故この施設が必要なのか理解できなかった。新美術館という大きな箱があるだけ。要するに巨大な貸席・画商の画廊であるに過ぎない。勿論40メートルの絵巻物を真直ぐに伸ばして展示できるところなぞ、そうは多くないだろう。しかしこの時代に新しく作る必要があったのか、ものすごく違和感がある。又展示室の前は広い廊下と吹き抜けが最上階まで続き、巨大な空間を構成している。自分は何も無い空間は最高の贅沢だと思っている。しかしここの空間には其の贅沢さが何も伝わってこない。考えてみると、展示室と廊下を繋ぐところが単調で、まるで刑務所の独房の入り口のような、あるいはせいぜい、公団住宅の廊下のように見える。何のためのガラスの外観なのか、何のための曲線の多用なのか、全く理解できない。これほどつまらない建築物に出会ったのは、新宿にある都庁を見て以来の事だ。あれもひどいですよね。ごてごてした外観は見ていると気持ちが悪くなってきました。それ以来あまりあそこには近寄りません。地下のミュージアムショップへ行って見ました。何を主張したいのか、自分には分かりませんでした。伝統工芸では勿論ありませんし、ポップカルチャーでもなく、わけの分からない雑貨を脈絡無く集めているような気がしてなりませんでした。2階・3階の展示室は東京の私立の美術学校の卒業制作が5大学共同ということで開催しておりました。学生たちがこれほどのところで作品を展で切るのは、この施設があればこそともいえますが、これが無い時だって、卒業制作は行われていたんでしょう、卒業発表は行われていたのでしょう??? 何としてもこの施設の有用性が自分には分かりません。もったいないの一言です。ここには敗戦まで、第一師団第三連隊の兵舎が有ったそうです。国を守るための施設があったんですよね。今の時代なら、これだけの敷地を生かして、救急患者受け入れのための、各大学が共同して総合医療施設でも設けた方が良いような気がしますね。勿論ヘリポート付きでね・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする