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浜離宮恩賜庭園

2008-02-21 23:41:40 | 我が家の庭
今日は「緑と水」の市民カレッジ講座 水上バスで行く江戸・東京の庭園めぐり に参加した。集合場所は浜離宮恩賜庭園 本格的に見学するのは初めてだ。新橋の駅で昔使っていた出口を出るともういけない。ビルの間をつないでいるオープンデッキがあるらしい。でたらめに歩くと、道路の横断も出来ず、歩道もなくなってしまうので戻る羽目になる。この地域はなんてせせこましいのだろう。ビルとビルの間は長屋のようにせせこましい。そして風格が無い。良く見るとそれぞれが個性を主張しているようだが、全体としての統一したコンセプトが無いためか、自分的な感覚ではごみごみしている。やっとのことで大手門橋から、枡形を通って浜離宮恩賜庭園に入場する。この季節、そこここにフェンスが建てられ、改修工事が行われている。入り口のすぐ近くに上がまん丸になった形の良い梅がほのかな香りとともに満開に咲いていた。平日の午前でもあり、参加者は年配者が多い。男女比率では、10:15くらいで女性がやや多いかなというくらいである。杖を付いている人も2・3人いるようだ。松の良く手入れされた芝生の場所を過ぎたとき、案内の人が立ち止まった。そしてここが門のあとですと、よく見ると塀があったような直線と門柱の礎石を示した。ここからがお庭なのです・・・と。少し行くと、シャガを植えた3メートルくらいの土手のような物の真ん中に扉のようなものがある変なところに案内された。扉(では無いが)覗けるようになっている、禅寺にありそうな板と、木鎚、それに太い竹の筒 が出ている。なにがなんだか分からない。覗いてみると、下に幅1mくらいの直線も溝が設けられており、池に繋がっているとのこと。要するにここは鴨場なのです。ここの案内板には次のように記載されています「鴨場には『溜』と称する池と平坦な小島、池の周囲を土手で囲み笹・常緑樹等を蜜植して鴨類が安全に休息できる場所を設けます。池岸には池全体を観察する小屋『大覗』と池から続く『引堀』があり、その両側に小土手と末端には『小覗』を設けます。」それを如何使うかについては次のように書かれています 「池では、日ごろからおとりに使うアヒルを飼育しています。鴨猟の際は風下の引堀を使用することが原則で小覗から板木の音と餌で、おとりのアヒルを引堀に呼び込みます。アヒルの後について鴨が引堀に入った所で入り口を締め、おどろいて飛び立つ鴨を引堀の両側に待機している撮り手が又手網で捕らえます」 とのことです。この鴨猟は大名庭園の特色で多くのお庭に造られていたそうです。浜離宮にも18箇所あるとのことです。鴨池の土手を降りたところに馬場があり森の中にいるような気分になります。鴨池は勿論、次の景色も小山に阻まれて見ることが出来ません。これこそが日本庭園の特色で、歩くごとに、景色の変化を楽しませることとなります。ほんの少し歩くと中ノ島茶屋のある大泉水に出ます。中ノ島へ渡る手前の岸には、八代将軍吉宗由来と伝えられる、トウカエデがあります。漢字で書くと、唐楓と書くそうです。トウカエデとカエデの違いは、トウカエデの葉が三つわれであるのに対し、カエデの葉は五つ割れなので見分けると説明しておりました。この大泉水は勿論、先ほどの新銭座鴨池や、今回は寄りませんでしたが庚申堂鴨池も汐入で、勿論海水であり、そこに生息する魚も、海の魚とのことでありました。中ノ島から対岸の富士見山のほうに渡ると、そこには里桜や、ソメイヨシノが植えられています。春にはさぞかしと思える光景がありました。酒盛りは出来ないでしょうが四角いベンチはところどころに設置されています。ゆったりとした池に松。緑の大木と桜・・・さらには潮風の香り、 今年はここにもお花見に来ましょう。
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