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久しぶりに生徒が登校し、簡素ながら卒業証書を渡せました。部員にあうのも久しぶりでした。朝練の時間帯にミーティングをひらきました。
地震後、全員が中庭に集められ時、食糧配布やら校内に泊まる指示説明の時など、最上級生以下整然と動き、騒ぐこともなく、なにしろ集合・点呼・解散・移動が早くて、副将からは不安のなか全員の協力に感謝したいという話がでました。部としてはこれから練習が4月5日までないわけですが、この間被災者のことに思いを馳せること、自分にできることをさがすこと、ボランティアに行くのではなく、周りのために自分にできることをすることがひいては震災復興につながる意識をもつこと、自分のことばかり考えて練習ない期間に無気力になったり、不平不満を言ったりしないこと、畳二畳あれば単演・体幹はできるので技の質をおとさないこと、こういう非常時に何をするかでこのあとの人生は大きく変わるからよく意識を高めること、自分に全員に確認しました。選抜では太鼓や選手宣誓は本校が担当する予定で、それが幻となり、演武ができないことはとても残念ではあるが、少なくとも自分を高めるために修行をしているならば、今や将来に目をむけて執着しないようにすることを確認しました。
とはいうもの、気持ちは複雑でついつい目先のことばかり考えがちです。常に方向性を確認し、本質を問い日々生活しようとあらためて誓いました。
朝一番で生徒会長が生徒会顧問である私のところにきて、募金を提案してきました。
部員の中には大会参加費キャンセル返金分を義援金にしたいと申し出てきました。顧問と話して、部としてはとりまとめせず、個人の判断で各自行動するようにしました。
テニス部顧問からは、本心では全国選抜には出場する気持ちは微妙だが、武道家のみなさんは目指すものが崇高でぶれないですね、と雑談しました。
前へすすみましょう。