nabe語録-スペシャルティコーヒー専門ショップ サーカスコーヒー

京都北山にオープンしたスペシャルティコーヒーショップ「サーカスコーヒー」の熱い日常をご案内します!

バーチャル東ティモール⑩ハニー精製

2020年05月15日 08時16分42秒 | サステイナブルコーヒー
今朝のサーカス家のコーヒーは

東ティモールコカマウ ナチュラル精製 浅煎りです。



昨日、テスト的に焙煎しました。
ナチュラル精製らしく
フルーティで濃厚な味わいです。
品質の高さにちょっと驚きました!




今日は、

先日、ご案内した、

水洗式とナチュラル式の中間的な処理の仕方である

「ハニー精製」と呼ばれる処理方法です。

この「ハニー」という名前が

わかりやすいようでわかりにくい名前が

ちょっと混乱させてしまいます。

「ハニー」なのでハチミツを使ったり

ハチミツを付け加えたりするような方法では

決してありません。

本来の語源は

果肉をむいた時に

コーヒーのタネの表面についているネトネトした部分を

スペイン語にすると「ミエル miel」と呼ばれ

これをスペイン語では「ハチミツ」の意味を持ち

それが、英語に訳されて「ハニー」となったようです。

「ハチミツのような甘味があるコーヒーなので」

っと言われることもありますが

この精製方法の全てがハチミツの甘味を持っているか?

っと言われると私の舌では???です。

一般の方も

名前で「ハニープロセス」と書いているので

ハチミツの甘味を想像されて購入されると

混乱させてしまうことになるかもしれません。

っとこんなことで

グダグダ書いているということは

これも説明すると

いたってシンプルということです。


果肉をむいたネトネトしたミューシレージをつけたまま乾燥します。




乾燥してすぐの状態


少し時間がたって黒っぽくなっています。



コーヒーマニアからすると

「ハニー精製」といえば「コスタリカ」という感覚があります。

コスタリカでは

ハニー精製用の専用の機械で

ヌメヌメを半分だけ削り落としたり

80パーセントぐらい削り落としたりして

味わいに特徴を出す技術も進んでいます。

乾燥した時に

赤っぽくなるレッドハニー、

黄っぽくなるイエローハニー、

などと呼ばれて流通しています。

コスタリカは

設備に投資できるだけの

財力のある農園主さんも多く

このように設備投資も可能になります。

単純なだけに奥の深い精製です。

東ティモールコカマウで

ハニー精製で処理されたコーヒーも

少しばかり入荷しています。

東ティモールでは

そのままヌメヌメを付けたまま乾燥させています。

ナチュラルより

乾燥の時間が短くでき

フルーティな風味も残ります。

ブラジルでは

パルプドナチュラルと呼ばれていたりします。



実は、

昨日少量焙煎しました。

ナチュラルもハニーも想像以上に美味しかったです!

若干ですが販売も可能です。

こっそりお尋ねください笑